2020-01-06から1日間の記事一覧

Novembre

イタリアで1990年に結成したのNovembreというバンドで歌うヴォーカルのCarmelo Orlando、この男性ヴォーカリストの声は無機質で、声自体に抑揚や、厚み、テクニックといえる目立った所を感じる事ができないほど無機質に歌うヴォーカルですが、その無機質…

ちあきなおみ「かもめの街」

「かもめの街」という曲は、演歌ではありますが、彼女が歌うことで、シャンソンにも聞こえ、ストーリーがぐっと前に出てきます。歌手でありながら、女優魂をもつ彼女の歌は、情景がイメージでき、その世界に引き込まれていきます。 曲の歌い出しのAメロの「…

グレース・ノノ

川辺で誰かが気持ちよさそうに歌っている。瞬時にエネルギーを取り込み放つ姿、みえない力、なにかを交信しているかのようなスピリチュアルな様子であった。強い勢いのある声、男の人かと思ったが、女の人であった。フィリピンを代表する国際的なシンガソン…

Shakira

コロンビア生まれのShakiraというソロシンガーは、8歳のころから作詞作曲を始めるが、学校の合唱団に入団するも、「声が強すぎる」という理由でされるという、周りから並はずれて才能があった事が分ります。しかしその当時は声が山羊のようだと周りから言わ…

弘田三枝子とその時代

日本のポピュラーミュージックを「戦後」から考えた場合、ざっくり分けると①サンフランシスコ講和条約(昭和27年)、②東京オリンピック(昭和39年)、③オイルショック(昭和49年)の前後あたりで大きな変化が見られます。終戦直後から①までは、「直輸入の時…

Anathema「Join Me In Death」

Anathemaは1990年にイギリスで結成されたイギリス人のバンドです。VoのVincent Cavanaghはギタリストでもあり、作曲をバンドで手掛けています。その中一つで、ラブソングのAngelicahaは、VoのVincent Cavanaghのよい部分が全面に出ていると思わせる…

HIM

HIMというフィンランドのバンドは、ヘルシンキでVille Valoという国民的大スターで、恐ろしくハンサムなVoを用いるバンドです。その彼のルックスから、圧倒的に女性のファンが多く人気です。そのため、Vo力や楽曲はどれほどの物なのか、とても気にな…

演歌・歌謡曲

最近どうも洋楽に偏りすぎではないか、と思っていたので、今回は日本の、しかも演歌・歌謡曲から取り上げたいのですが、さて最近の演歌・歌謡曲からは「ヒット曲」と呼べるものはあんまり出ていません。(あ、あったらごめんなさい。あくまで主観です) 要す…

ミーナ

「君に涙とほほえみを~Se piangi se ridi」「いま私らしく~oggi sono io」イタリアの女性歌手、日本で言うと美空ひばりという存在でしょうか。若い頃にデビューし、数々のヒットを飛ばし、映画にも出演しています。日本では「砂に消えた涙」という曲が有名…

ORIGA

ORIGAというロシア出身の女性シンガーとの出会いは、甲殻機動隊の曲を歌っているのを初めて聞いた時のことでした。その歌はロシア語で歌われているため、意味は分らなかったですが、もう一回、もう二回と聞きたくなりました。歌で伝える事を確立しているがゆ…

The Gathering、Anneke Van Giersbergen

The Gatheringというバンドは1989年にオランダの小さな町で生まれました。1994年に男性ヴォーカリストに女性コーラスを加えたいということで、パブで歌っていた女性に声をかけ、それが出会いなり、独特の雰囲気と声量と歌声のThe Gatheringが結成される。私…

フィル・コリンズ

白状すると小生、U.Kのミュージシャンにはトンと疎いのですが、知っている中ではやはりこのひと、フィル・コリンズがもっともフェイバリットと言えます。1951年、ロンドン生まれといいますから、もう60歳還暦ですか。1970年、すでにピーター・…

マービン・ゲイ

これまで、何人かのアメリカンポップスの「スター」たちを取り上げてきて気づいたのは、1・教会の聖歌隊などからキャリアが始まっている。2・ベトナム戦争に何らかの影響を受けている。3・人生半ばで大きな挫折を味わっている。5・アル中もしくはヤク中…

アンジェリーク・キジョー

歌に無限な広がりをみせる。アフリカには輝かしい歌い手がたくさんいる。彼らがいかに心のままに音楽を奏でているか、その生活、その人生、その運命、すべてに直結した素直な音は、何の妨害もなしに遠い国にいる聞き手の心にもすっと入っていく。裸の太陽サ…

ボブ・ディラン

ブルーススプリングスティーンと同じく、「ウィアーザワールド」のプロモーションビデオを観て彼を知りました。すでにベテランの域であった彼のことはまったく知らず(もちろんアメリカでは超有名ですが)、このときが初めてでした。独特なしわがれ声、表情…

イギー・ポップ

パンクという言葉はかなり便利で、ヴォーカルがまともに歌えなくてもそれらしい恰好をしていればカテゴライズしてもらえるし、繊細あるいは過激な詩を書けて叫ぶことができれば確実にその世界の住人になれる。人気を集めるためにはもちろん別の才能が必要に…

山口百恵

ひと昔前のアイドルでしょ、と馬鹿にしていましたが、実際に映像を見て、歌を聞いてみると、アイドルというイメージではなく、歌手というイメージに変わっていました。デビュー当時はまだアイドルという感じなのですが、年々歌がうまくなっていき、引退の2…

ヒューイルイス&ザ・ニュース

当時、フランキーゴーストゥハリウッドやデュランデュランなどのイギリスの暗い鬱な感じのサウンドが好きでした。音もメロディも独特なものがあり、若い人間のもつ悩みや葛藤とマッチしていたのだと思います。そんなときに聞いたのが、映画「バックトゥーザ…

ビートルズ「レット・イット・ビー」

まずはじめに白状すると、私はビートルズについてあれこれ書けるほど彼のグループを知っているわけじゃあありません。また、ミもフタもない言い方をしてしまえば、ビートルズにさほどの関心があったわけじゃあないのです。ただ、「レット・イット・ビー」に…

Joy Norman

ニューファンドランドは北米大陸最東端の島で、カナダのニューファンドランド・ラブラドール州の中心地である。州都のセント・ジョンズという街もこの島にある。島といっても、我が国の本州を半分にしたくらいの面積はあり、年間の三分の一は霧に覆われると…

古今亭志ん朝

ある知り合いのボイスタレントの方から落語を勧められ、聞き始めてから3年ほど経ちます。最初の落語のイメージは古臭いし、役に立つことがあるのかなと半信半疑な思いでした。しかし勧められたこともあり、とにかく聞いてみようと何人かの落語家をCDで聞…

ブルーススプリングスティーン

彼の歌声を知ったのは、「ウィアーザワールド」のプロモーションビデオを観たときです。当時中学生だった自分が洋楽を聞き始めたころだったと思います。その流れでそのビデオと出会ったのです。前年だったか、イギリスで同じような企画で「バンドエイド」と…

イーグルス「ホテルカリフォルニア」

1970年代の終わり、とある私鉄沿線駅前繁華街の赤提灯の一杯飲み屋。仕事帰りのサラリーマンでごった返す夕暮れ時、すでにアルコールが回っていい調子になってる中年サラリーマンが、カウンター越しに 「おいオヤジ、あれ頼む」 「ハイよ」と店主、帳場の奥…

日本の歌手について(2)

大晦日に家族そろって「NHK紅白歌合戦」を見なくなってどれくらいたつでしょう。歌はむかし、世代間を越えて愛されるものだったのです。時代が進み、音楽が、歌が個人単位のものとなってしまったいま、作品はどうしても小粒にならざるを得ません。 「フォ…

池田貴族

リモートというバンドのリーダーで、当時話題の番組だった「イカすバンド天国」での突っ張った態度から人気を博し、ミュージシャンとしての活動の傍ら、心霊タレントとしても深夜のバラエティなどを賑わすようになった。 こうした彼の活動については賛否の両…

日本の歌手について(1)

というか、今ポップスの世界では厳密な意味で「歌手」といえる存在がどんどん居なくなってきているような気がします。 バンド形体か、いわゆる「シンガーソングライター」という形をとるものがほとんどで、純粋に「歌」を聞かせるスタイルの歌手というのはほ…

Bob Marley  Redemption Song

“この自由の歌を 俺にはこれしかないこの救いの歌をこの自由の歌を“ 真っ青な空、真っ青な海。まぶしいほどのアフロブルー。遠くなる祖国を最後にみつめる人々の眼差しを歌に感じる。Redeption-救い-。ある日突然略奪され、船に売り積まれ、見知らぬ遠い地…

マヘリア・ジャクソン Silent Night

ある者は何かを作ることに託す。マスターピースとも呼ばれる作品のひとつひとつの緻密さ。メロディーだけで、そこに祈りの言葉が聞こえてくる。言葉を聞いているだけで、そこにあたたかく美しいメロディーが聞こえてくる。長い歴史の中、古くからキリストの…

ニール・ヤング

ロックとは何か? という問い掛けはチャック・ベリーやビル・ヘイリーの出現以降いつの時代もそれぞれの立場でなされてきたわけだけれど、真面目な顔をして「反体制」とつぶやいたところで、元手はなくともこれほど稼いでくれる発明は稀なのだから、まさに体…

河島英五

大編成のグループやコンピュータを通過した音ばかりがもてはやされるようになったのはいつのことからだろう。ある大手出版社が自社の漫画作品へのテーマ曲を募集したところ、驚いたことに初音ミクに歌わせている作品が多く集まった。初音ミクは音声作成ソフ…