ヴォーカルの耳づくりと歌唱の学び方

ブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナーや受講生によるライブラリー

総合 目次

タイトル一覧 
1.歌唱力をつける耳と歌づくり(複数トレーナーの同曲アドバイス) 
2.アーティスト論 
3.おすすめアーティスト・作品(投稿による)
4.プロのアーティスト論
5.スタンダード曲 同曲異唱での学び方[同曲異見]
6.カンツォーネの歌い方
7.日本の名曲の歌唱ポイント
8.コンコーネ50での学び方[同曲異見]
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CC008「花咲く丘に涙して」ウィルマ・ゴイク

CC008「花咲く丘に涙して」ウィルマ・ゴイク

カンツォーネの歌い方、練習へのアドバイス

 

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18小節のStrofaと、20小節のRitornelloからできた曲です。Strofaが、Ritornelloと同じくらい長いだけでなく、楽譜上でも、Strofaも繰り返す形になっていて、(通常、「Ritornello」が、「繰り返す」という意味から、何度か繰り返される部分です)Strofaにも重きを置いた曲です。また、Strofaは、「序唱。語りの部分」として、自由なテンポで(a piacere)という指示がよくありますが、この曲には、それがありません。気をつけましょう。

まずStrofaの部分です。人によってカウントの仕方が違うと思いますが、ほぼ2小節単位の九つのフレーズにわけて考えてみます。その開始部分は、2拍目裏、1拍目裏、2拍目裏、3拍目裏の4フレーズが前半。2拍目裏、1拍目裏、2拍目裏、3拍目裏に、9フレーズ目の1拍目裏がついて後半になります。こうしてみると、全体としては規則的ですが、毎回始まりがズレていることが、失恋の心の不安定さ・乱れた様子を、うまく表していて、八分音符が多いことも、それを助けています。多少煩雑ですが、フレーズの始まりを間違えないように、練習しましょう。

そして開始音は、それとは対照的に、始めから7フレーズ目まで全て、低い第五音です。続くRitornelloは、半音キーが上がります。また、八分音符も少なめになって、悲しいけれど落ち着いた曲調になります。

また、フレーズの開始部分は、全て3拍目裏か、3拍目になって統一感があります。やはり始めは、低い第五音から開始しますが、高い第六音や、第二音、主音からもフレーズは始まり、フレーズに彩りが加わります。特にStrofaのリズムは、面倒ですが、StrofaRitornelloの、曲調の違いをうまく活用して、楽譜通りに歌ってみましょう。(♭Ξ

 

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この曲を教材として考えるときにビブラートの美しさに注目だと思います。ビブラートというのは基本的にあったほうがいいと思いますし、発声の基礎的な部分を勉強するのならばビブラートのかからない声は改善の必要があるかと思います。クリアに発音されているのにレガートでビブラートがかかるというのはイタリア語の特徴の一つでもあります。日本人が言葉をクリアにしゃべろうとすると子音を強調してしまうのでどうしてもレガートで歌えなくなり、声や息が流れないのでビブラートがかかりづらいという悪循環が始まります。

発声練習ではうまく声がでるのに曲になると声が出しづらいという人は発音に問題があることが多いです。顎の動かし方、舌の動き、唇の動きをもっと研究してみる必要があるかと思います。母音だけでうまく歌えているときはある程度均一な口のフォームで歌えているはずです。曲で崩れるとするならば発音でそのフォームが崩れているからです。動かしすぎ、子音を強調しすぎ、閉じすぎ、開けすぎ、力み、脱力しすぎなどさまざまな問題がありますが、個別の問題は各指導者のアドバイスで改善してください。

基本的には「口を閉じないと発音できない子音」「唇を歯にあてる子音」以外は、ある程度同じ口形でいけるはずです。私自身は舌でしゃべるというイメージをもっています。(♭Σ

 

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この曲を一言でいうと「失恋歌」ですね。在りし日の思い出や失恋の悲しみを語るようなニュアンスを大事にしていただくとよいのではなかと思います。そのためにも、まずはじめにイタリア語を読むということから慣れていきましょう。

アクセントやことばのフレーズ感を大事に読むことに慣れると、歌ったときに音とリズムに惑わされて、ことばがよくわからない、内容がいまいちよく伝わらないというようなことを防ぐことにつながり、ことばの持つアクセントやフレーズを大事にしたほうが、結果的により音楽的に聞こえるようになると思います。

いきなり楽譜を見てしまうと、八分音符が目立ち、ことば数が多いように感じてしまうかもしれません。むりやり音符に言葉を当てはめようとすると、とてもおかしなことばに聞こえてしまうと思います。ですが、歌詞を読むことからはじめてその感覚に慣れてしまえば、言葉のニュアンスを大事にすることができると思います。ぜひ、詞を大事に、そして、その特徴を活かしつつ音楽的に歌うという流れを大事にしてみてください。(♭Я

 

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Molto moderato3/4拍子を縦割りのように取るとテンポが停滞し息が流れにくくなります。ゆっくりめのワルツのように3/4拍子の1拍目に重さを置き、23拍目を軽やかに捉えると旋律が進みやすくなります。歌い出しの歌詞を見ると5小節2拍目にコンマがありますが、そこではブレスを入れずに46小節を一フレーズとして歌い旋律の流れを作ってください。同様に、23小節2拍目のコンマもブレスなしで”amore ritorna”で一フレーズにすると流れを邪魔しません。この曲に限らず、フレーズを短く切ると旋律が進みにくくなるのでフレーズは大きく捉えて歌いましょう。37小節3拍目の裏拍はミの音でim-por-2音節を発音することになります。8分音符一つでは足りないので、必然的に16分音符二つにして2音節の発音をあてがいます。39小節は”sei importante"の発音では母音イをつなげて歌うと歌詞が曖昧になるので、impo-の方の母音イを軽く言い直す(ほんの少し隙間を開ける)と二つの単語がはっきりと聞こえてきます。(♯α

 

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ウィルマ・ゴイクは、マイクありきの、ウイスパーに近い声で歌っています。ただ、フレーズ感や、3拍子のリズムに乗って、詩を語り、言葉の美しさを表現しています。お習字には「連綿線」という言葉がありますが、絶え間なく続く線を意味し、こう筆が進んだら、次はここに進むというような目には見えないけど明らかに線が続いているような考え方があります。歌にもまったく同じことがいえると思います。それがフレーズというものなのでしょう。この曲では特にその考え方が重要で、たとえば冒頭二小節目二拍目で文の区切りが来て「,」がありますが、音楽的にはここで止まってはいけません。その2拍目が、3拍目に勢いをもって流れ出ていくと、フレーズが続いているように表現できます。それ以降も小節の間で区切れがしょっちゅう出てきますが、止まらずに進みながら、次のセクションになだれ込むように歌ってみましょう。音楽にスピード感がついてとてもいいフレージングがつくれると思います。(♯β

 

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まずは、この曲全体の構成を大きく捉えることから始めましょう。「Aメロを2回歌ってからサビに入る」という、とてもわかりやすい形式になっています。大切なのは、同じAメロでも2回目を1回目とまったく同じように歌わないことです。歌詞の意味を深めながら、少しずつ気持ちを高めていき、サビへ向かう流れを作りましょう。2回目のAメロがしぜんに盛り上がることで、サビの感動もより大きなものになります。

また、この曲はスローテンポの3拍子なので、拍を細かく数えすぎるとかえって流れを失いやすくなります。3拍を一つ一つ追うのではなく、「1小節を1拍」と感じ、4小節単位で大きな4拍子をイメージすると、旋律がゆったりと前へ進みます。その感覚を身につけるためには、最初は少し速めのテンポで練習してみるのも効果的です。

実際の歌唱では、伴奏と歌が機械のようにぴったり一致するわけではありません。場面によっては、歌が伴奏よりほんの少し早く入ったり、逆に少し待ってから言葉をおいたりすることで、しぜんな息づかいや豊かな表情が生まれます。楽譜の音符を並べるだけでなく、伴奏と対話をしながら、自分らしい歌の流れを作っていきましょう。(♭∴

 

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去って行った恋人に、美しい思い出の場所へ戻ることを願う歌。内容は「帰れソレントへ」と似ていますが、「帰れソレントへ」は高らかに力強く訴える歌、対して「花咲く丘に涙して」は繊細な情感を湛えた静かな涙のような歌です。カンツォーネではありますが、雰囲気はフォークソングに近いと思います。

平易なメロディではありますが、前半は矢継ぎ早にフレーズが現れる場所が多く、息継ぎに苦労するかもしれません。ゆっくり息を吸える休符がない場合は、思い切って息を使い切ることをお勧めします。肺が空っぽになれば、意識的に息を吸わなくても気圧差で空気がなだれ込んできます。それを利用してください。

後半は泣かない方がいいと思います。その方が聞く人の涙を誘います。ていねいに小さな丘を登っていくように積み上げましょう。

全体的に角のない柔らかな発声を使うのがこの曲にふさわしいでしょう。(♯∂

 

おすすめアーティスト・作品 No.420

「勝新太郎物語」(本)

Aスタ前にある書棚を見てみました。「スラムダンク」、「寄席芸人伝」、「栄光なき天才達」など、転居で泣く泣く手放した本が、多く並んでいて懐かしさが募りましたが、その中の一冊「勝新太郎物語」に目が止まりました。

私は勝新太郎さん直接お話したことはありませんが、コミックの中にも登場するお父上の杵屋勝東治先生には見習い時代、大変に可愛がって頂き、お宅に呼ばれいろいろとお話を伺いました。先生が若手の三味線弾きとしてデビューなさった時は、今のアイドルのような扱いで、新聞紙上での人気投票があったリ、ブロマイドが販売されたりしたそうです。実物を見せて頂きましたが、それはもう震い付きたくなる程の男振りで、勝新太郎さん、若山富三郎さんが束になっても敵わないと思いました。しかしその実生活、特に晩年は恵まれないものでした。

コミックの中でも描かれていますが、勝新太郎さんは杵屋勝丸という三味線弾き、お兄さんの若山富三郎さんは近世の名人、和歌山富十郎門下の唄うたいでした。新興のエンターテイメントである映画界は、即戦力として歌舞伎界では冷遇されていた若手役者の才能に目をつけました。

「伸吾十番勝負」の大川橋蔵、眠り狂四郎の市川雷蔵、そして美空ひばりの相手役として売り出した中村錦之介など、次々とスター街道を歩み始めました。

その時代の長唄の演奏家が勝新太郎さんと若山富三郎さんです。今風にいうとバンドマン出身の役者さんという訳です。しかしその転向はお父上の勝東治先生にも大きな負担をかけていました。先生曰く「あいつらが京都から帰って来る度に、お父ちゃん金くれ金くれっていうんだ。どうしてそんなに金がいるんだいと聞くと、切られ役にたっぷりご祝儀をはずまないと、よい形で切られてくれねえんだよというから仕方がないや」

なかなか代表作と巡り会えなかった勝新太郎さんはやっと座頭市というキャラクターにたどり着きます。必死だったのでしょうね。座頭市以外でも、兵隊ヤクザ、悪名など演じる役柄はダーティなものになって行きます。その役柄が引き立つように実生活も無頼であるようなイメージで生きて行く事を選ばれたのだと思われます。そして夜の歓楽街での豪遊をなさいました。それは映像のなかでよい形を求めるのと同様の行動に見えます。同じように生きられたのが藤山寛美さん、藤田まことさん、横山やすしさんと枚挙にいとまがありません。SNSの影響力が強大になってしまった現代では考えなれないイメージ戦略です。

結局、先生はお二人を支えて自宅も処分なさり、お弟子さんの元に身を寄せられたまま、淋しく旅立たれました。二人のスターの父親としては悲しい御最後だったと思います。でも素敵な演奏をなさいました。同じ道を歩む者としては、それもありかなと思ってます。

 

「バルトーク」(作曲家)

Classic TVでバルトーク特集があり、世界背景により自分の生まれた国ではない国で人生を送ることになるなどのエピソードがありました。自分が今、自由に音楽を学べる環境がいかに贅沢なことかと再認識しました。

 

Michael」(映画)

知りたかった闇の部分まではあまり描かれておらず、ある意味子供でも観られるディズニー映画みたいな感じではあったが、なんせMichaelの音楽が全編に使われ、且つマイケルにそっくりの甥がマイケルを演じていて、彼が蘇ったようで満足であった。音楽が素晴らしくもう一度見たい。

 

「大江戸よし々さん」(声優)

原稿を読むところの動画を観ると、仕事を楽しんでやることの大切さがわかります。また、声にならない声を声にするには何が必要かを考えるきっかけになります。

 

「セ・パ交流戦」

普段、特定の球団の野球中継または現地に応援に行くのですが、セ・パ交流戦だと、各球団の、球場のアナウンスの方の話し方や声、球団公式のアーティストなどがいたり、イニング間にもいろいろな工夫があってとても参考になります。またいつも思うのですが、解説、実況の方は、自分の担当ではない日の試合のことまで記憶してコメントできることにも驚きます。

CC007「ロマンティカ」トニー・ダララ

CC007「ロマンティカ」トニー・ダララ

カンツォーネの歌い方、練習へのアドバイス

 

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19小節もある長いStrofaと、Ritornelloからなる曲です。作曲者自身が歌って、サンレモ音楽祭で優勝した曲ですが、

彼自身も、曲のサイズなどを変更して、歌っています。また、冒頭で、Ritornelloをある程度歌ってから、Strofaに入るのも、慣習になっているようです。

音域は、低い第七音から高い第二音までの、1オクターブ余りの曲なので、一般的に歌いやすく、逆に、声の魅力などを前面に押し出さないと、聞きごたえを感じさせられません。特徴的なのは、Strofaの部分のほとんどのフレーズが、2拍目から始まっていることです。さらに、Ritornelloのフレーズのほとんども、2拍目か、2拍目の裏拍から始まっているので、この見逃せない特徴を、うまく活かしましょう。長いStrofaの中程は、カットすることも多いようですが、まずは楽譜通りに歌う練習をしましょう。

Ritornelloは、2小節単位の4つのフレーズで構成される、4つのブロックでできていますが、ほぼ1、2、4ブロックが同じフレーズ構成で、3ブロック目がサビになっています。そして、高い主音辺りの音が、最もキーポイントになるので、この辺りの音を、一番よい声で輝かしく歌えるように、キーを設定して歌うようにしましょう。(♭Ξ)

 

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ロマンティカ(romantica)のnの発音が教材として、とても参考になると思いました。何が素晴らしいかというと、ロマンティカのア(a)の母音の口形を維持したまま舌のうごきだけでnを発音できていることです。多くの日本人は声楽家の中でもnの発音で下あごが動いてしまう方が多くいます。こうすると発音そのものが平べったく響きも薄くなるだけでなく前後の母音を含めて口形が動きすぎて響き、音色がそろわなくなります。

日本人がつかう「ん」は舌の奥側を上にあげて軟口蓋に近い位置で発音しますが、アルファベットの「N」は舌の奥側は下げて舌の前が上の前歯にくっついた状態で鳴らすものです。発声ばかりを気にしている人はなかなかこの間違いに気づかず、最終的に発声も迷うことになります。

なぜイタリアという国で声を芸術にまで高めた文化がうまれ、古今東西、今も昔も声の勉強にイタリア語から入ることが多いのかと言えば、それはイタリア語という言葉が重要だからです。前の母音の形を維持して次の言葉の発音を行うのは、響きの統一、音色の統一、レガートの基本という声の基礎を高める上でとても重要です。そういう意味ではこの曲はタイトルだけをていねいに発音練習するだけでも効果が高いと思います。(♭Σ)

 

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この曲も、まずはイタリア語を読むことに慣れてから歌い始めるようにしていくとよいと思います。特に、イタリア語のアクセントの位置や語感を大切に取り組むことが重要だと思います。それぞれの単語のどの部分にアクセントが来ているのかということを確認するとよいと思います。

イタリア語のアクセントは、基本的には長めに発音することになります。楽譜を見ると、八分音符で書かれている部分などは言葉数が多いように感じると思いますが、八分音符で書かれていても、その中でもイタリア語の持つアクセントからくる微妙な伸び縮みがあり、必ずしも均等なリズムにはなりません。最も重要なのは、イタリア語が自然な流れで語られているような美しく聞こえるフレーズ感を核とすることだと思います。そのうえで音やリズムがつくというような流れで考えるとよいと思います。

イタリア語の語感よりも音やリズムを優先しすぎないようにと考えるとよいと思います。楽譜に忠実になりすぎないというのも大事だと思います。イタリア語の語感を大事にしたうえで、ダイナミックに歌えるように訓練していくとよいと思います。(♭Я)

 

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前半は8分音符が多いので初期の練習時は1小節を4拍取りでいいですが、曲は2/2拍子なので歌い慣れてきたら1小節を2拍取りにするとフレーズが進みやすくなります。14〜15小節はドの8分音符が続きますが、こういう箇所は歌い方に工夫が必要です。全ての8分音符を同じ長さで歌うというよりも、単語のアクセントに沿って歌詞を発音するつもりで歌ってみましょう。

たとえば「in-gua-ri-bi-le」は-ri-にアクセントがあります。この単語でド-ド-ド-ド-ドと歌いますが、アクセントに沿って発音すると-ri-(3つめのド)をやや長めに歌うことになります。また17小節で言えば、「vo-glio be-ne」はそれぞれアクセントのあるvo-とbe-を長めに歌います。前半は短調だったのが、21小節から長調に切り替わるので「Tu sei romantica」は明確に入り、22小節にある付点のリズムも軽快に捉えましょう。この先にも出てくる付点のリズムも同様です。52小節のmieiは「e」にアクセントがあるので、母音エで声を伸ばしてフレーズ終わりに母音イを入れましょう。56小節のseiもアクセントは「e」にあるので同様のことが言えます。(♯α)

 

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StrofaRitornelloとRitornelloに2部からなっています。

前者は語りのような形式のイントロで、言葉のリズムを非常に重要に歌う必要があります。テンポも一定である必要はありません。語っている感じを出すにはイタリア語を何度も朗読して、しゃべるリズムの緩急をつくれるよう工夫してみてください。

後者は、四分音符や八分音符が主で。インテンポの中で歌われる部分です。四分音符の連続が大変特徴的な曲ですので、ここでは身体をしっかり使って、一つ一つをおなかで歌う必要があります。初心者が身体を使って歌うのに、とてもいい練習になると思います。ただ、同じような四分音符が並んでしまうと、聞いている方は飽きてしまうので、きちんと言葉に即したフレージングをしましょう。胸を高い位置で保ち、胸郭をしっかり広げてください。声をおでこや前歯の裏や頭頂部にあてるようなイメージで歌うといいでしょう。(♯β)

 

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トニー・ダララの歌唱は、張りのある声、身体と結びついた声です。シャウトでも決して絶叫しているわけでなく、無理のない明るい声です。発声法の習得はいろいろなメソッドがあるにしても、「このような声になりたいな」と心からあこがれるのはとても大切です。

なんと自由なリズム感、フレーズの処理でしょう。ポピュラーの歌はよく、楽譜には書けない、と言われます。伴奏とのずれ方が、尋常ではありません。これ以上ずれたら崩壊する、という一歩ギリギリのところで、「正しいリズム」に戻ります。我々凡人は、基礎のリズム叩き、リズムでフレーズを作る練習を地道にするしかありません。

練習法としては、Ritornello(サビ)の「Tu sei romantica」を取り出して練習してみましょう。きれいに歌おうとする必要はありません。きちんと叫んでみましょう。ちょっと声がかすれても、発声が間違っていても構いませんので、全力で表現してみてください。そこからが、「自分に足りないもの」「一流との接点」を見つけるきっかけになると思います。(♭∴)

 

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「あなたはロマンティックな女性だ」と何度も繰り返す、甘く情熱的なナンバーです。是非エネルギッシュに歌っていただきたいです。

Aメロはほぼ順次進行で語りを重視していただきたいですが、最後の「ロマンティカ」のところは5度の跳躍です。ここで声を聞かせましょう。

サビの部分は力強さとレガートを両立できるように練習してください。レガートができていないと、甘さも強さも半減してしまいます。(♯∂)

 

 

おすすめアーティスト・作品 No.419

「切手のないおくりもの」財津和夫

老齢になってからのセルフカバーが、とてもとてもよいと思いました。

 

「トラック野郎 望郷一番星」(映画)

菅原文太さん主演の都はるみさんも出演される映画です。「アンコ椿は恋の花」を聞きながら、歌いながら運転しているトラック運転手が事故で亡くなった時、生前大好きだった都はるみさんを、トラック運転手仲間の皆で呼んで、盛大に「トラック音頭」を歌って、躍って追悼するシーンが、非常に印象深いです。

 

「ロンドンのロイヤルオペラの魔笛」

息の吸い方に注目して鑑賞しました。

すごい、すばらしい歌唱続々だったことはもちろんですが、ある歌で鼻からだけ息を吸って美しいアタックをしたソプラノを見て、ああ!と思いました。

 

「グッド・ドクター 名医の条件」

自閉症でサウァン症候群の青年医師の成長を描くストーリーです。コミカルなシーンも多くシーズン7とロングですが、ラストは絶対泣きます。

どんなリスクがあろうと不器用なやり方だろうと、信じて夢を追うことで成功できる。そこには、傍で信じてくれる人がいるのだと気づかされるドラマです。

 

「祖父江大輔」

元野球選手で現在は解説やタレント活動をしている方で、野球中継の解説がとても落ち着いた声で野球に詳しくなくてもわかりやすい解説で、現役だった時にどういう事をしていたかも話してくれるのでとても参考になります。

 

「ヴォイストレーニング大全」(本)

トレーニングを取り入れるようになり身体の改善がみられます。付属CDの見本の、声のよさを参考にしています。その時にヒントとなる言葉がそれぞれで、毎回見返して学びになります。

CC006「Ciao ciao, bambina(チャオ・チャオ・バンビーナ)」

CC006「Ciao ciao, bambina(チャオ・チャオ・バンビーナ)」ドメニコ・モドゥーニョ 
カンツォーネの歌い方、練習へのアドバイス

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低い主音から高い第二音までの、比較的狭い音域の曲です。明るく前向きな曲調に感じられますが、内容は悲しく寂しい歌詞なので、表現を間違えないようにしましょう。Strofa の部分と、Ritornello の部分で構成されていますが、Strofa は、3/2拍子の2小節単位の3つのフレーズと、2/2拍子の2小節単位の2つのフレーズでできています。この部分は、「A piacere」で、音符の長さを自由に変えられるので、ドメニコ・モドゥーニョの歌唱を、参考にするのもよいでしょう。
続く Ritornello は、Tempo di rock moderato とありますが、2/2拍子なので、四分音符を、八分音符に近いくらいに感じないと、間延びした曲調になってしまうので、気をつけましょう。この部分は、やはり2小節単位の8個のフレーズを、二回繰り返しますが、終わりの2フレーズが、違う形になります。
また、こちらは、全てのフレーズが、1拍目の裏拍から始まっています。そして、一ヶ所も休符がないので、少なくとも、歌詞のピリオドやカンマで、ブレスを入れるようにしましょう。Ritornello の部分は、音域が広くないだけでなく、跳躍もあまりないので、音符の力を、借りることができません。その分、歌詞の力も借りて、声の力を、充分に発揮できるように、練習しましょう。(♭Ξ)

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イタリアの声というべき録音だと思います。しっかりとした声門閉鎖、美しいレガートと響きの鮮明さ。しゃべるとそこに音楽がよりそっているようなメロディ。息を漏らしていないのに流れてるような息で歌える歌唱力。素晴らしい録音だと思いました。教材として扱うとしても、ジャンルを問わず多くの歌手が一つの方向の見本として取り入れていいと思います。共鳴から指導されるとこの方向にはいきづらいのです。声をお腹で支え、言葉を流していくだけがどれだけ難しいか。
途中に台詞がはいっていますがその声と歌声に変化が感じられません。これができると台詞と歌に声の変化がおきなくなり、発音も声も聞きやすい自然な声のポジションにいくことができます。動画などでルチアーノ・パヴァロッティの歌と会話の声を聞き比べてみましょう。話している声と歌っている声にはほとんど差がありません。それゆえにパヴァロッティの発音はとてもクリアで鮮明です。声の美しさで有名なパヴァロッティですが彼の発音の美しさはテノール歌手のなかでも群を抜いていると思います。
そういう意味では発音のクリアさと発声というのは一つの方向性で結ばれるともいえます。この録音はその方向性をより深めてくれると思いました。(♭Σ)

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この曲を練習する方法としては、最初は楽譜を見ずにイタリア語の言葉だけを読む練習を繰り返し行うことが理想だと思います。いきなり楽譜を見ながら歌おうとしてしまうと、イタリア語の語感やアクセントなどが崩れた状態で自分のなかにインプットされてしまうと思います。
たとえば、冒頭の三連符が続くような部分を「三連符の拍感をしっかり」などと器楽的にとらえてしまうと、言葉の聞こえ方としてはとても不思議な状態になると思います。そうなってしまうと、結果的に音楽的にも却って違和感のある状態になってしまい成立しません。音符よりもイタリア語の語感を最優先に考えながら取り組んでいくとよいと思います。暗唱できるくらい何度も何度もイタリア語だけを読む練習を繰り返して、それに慣れてから初めて音楽をつけるというくらいのつもりで取り組むとよいと思います。楽譜も、忠実に守りすぎると器楽的になりやすくなると思いますので、参考程度に見るくらいにしておいた方がよいかもしれませんね。(♭Я)

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歌い出しのテンポはa piacere(自由に)とあるので、2〜11小節は語るように歌い進めましょう。特に2小節・4小節・6小節の3連符は、すべての音符を同じ長さで歌うのではなく、歌詞のアクセントに沿って発音することを意識すると言葉が立ってきます。たとえば2小節の“vio-li-ni”と“suo-na-ti”の発音を見てみると、2音節目にアクセントがあるので、その母音(その音符)は自然と長めになります。Strofa(詩)と表記がある場合は、最初に歌詞の朗読をしてアクセントを確認し、その後で音程をつけても同じアクセントのまま発音するようにすると一気に歌いやすくなります。
12小節からはTempo di rock moderato(中くらいのロックのテンポで)とあり、前半よりも進んだテンポに持っていきます。19小節のミレドミ、21小節のソファミソ、23小節のソラドシ、と少しずつ段階が上がっていき、25〜26小節のファ♯ソラシに向かってフレーズが膨らみ(少しずつクレッシェンドする)、25小節2拍目からまた少し気持ちを落ちつかせる、というように歌うとメリハリがつきます。(♯α)

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最初のフェルマータたっぷり時間をかけて歌いましょう。これから始まる歌の内容を展開する前に引き付ける部分になります。ハープのアルペッジョのあとに、四分音符3つ入りますので、伴奏をよく聞きそのテンポ感をもらって歌いだすといいと思います。
四分音符が並んでいますが、背後には三連符のリズムが並んでいることを忘れないようにしましょう。スイングする感じ、リズムが揺らぐ感じを作ります。いまいちこのリズム感をつかみにくい場合は音源をよく聞いてどんな揺れがあるのか、どの音で長くなり、どの音で短くなるかなどを分析するとよいでしょう。具体的には3拍目が少し前倒しになったり、後ろ倒しになったりします。最初の二分音符のbanbinaのbi、 ancoraのraは前倒しで少し早く入りますし、 e poiのpoiや ti perderoのperは少し遅れてはいるというような感じです。リズムに乗って歌えるよう練習してみましょう。(♯β)

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「Ciao Ciao Bambina」の難しさは、軽く見える歌詞「ciao ciao, bambina」の裏に、非常に重い別れの物語が隠れている点にあります。言葉は「バイバイ」と軽いのに、実際には「もう二度と会えないかもしれない」という深い悲しみが流れています。この表面の軽さと内面の重さのずれをどう表現するかが、この曲の核心です。まずは声を出す前に、そのような状況をイメージし、感情が自然に満ちてくる経験を大切にしてください。
具体的には、strofa(Aメロ)では「歌う」というより「語る」意識を持ちます。リズムに合わせて機械的に歌うのではなく、セリフとしてのタイミングを感じながら、音に言葉を乗せていきます。イタリア語の意味が完全にわからなくても構いません。何度も音源を聞き、言葉の流れや間の取り方を身体でまねることが重要です。そして自然に流れが高まり、ritornello(サビ)に入ることで、はじめて感情が少し表に現れます。この自然な流れを作ることが、実は最も難しいポイントです。
なお逆説的ですが、プロの演奏とは「感情をそのまま表現すること」ではありません。むしろ、音楽の流れや構造を的確に再現することで、結果として聞き手に感情が伝わります。極端に言えば、演奏者自身が強い感情を感じていなくても、音楽として正しく流れていれば、聴衆は深く感動します。したがって、まずは感情に頼るのではなく、言葉と音楽の流れをていねいにつくることを目標に練習していきましょう。(♭∴)

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Ciao, ciao bambina(さよなら可愛い娘)の原題はPiove(雨が降っている)で、雨が降る中で別れた恋人への想いを歌う曲です。
導入部は伴奏の合いの手が入るものの、ほぼアカペラでリズムフリーの詠唱です。そのありようは民謡あるいは単旋律聖歌に近いです。この部分がキモだと思いますが、日本人にはつかみにくく、言語化が困難な感覚です。上手な人の歌唱をよく聞いてまねてみましょう。
Ciao,ciao以降は普通の歌になります。特段難しい歌ではありませんが、明るく聞こえる音楽のうちに惜別の想いをどう乗せるかの工夫が必要でしょう。メロディーラインの流麗さを保ちながら言葉を立てることを研究するといいと思います。(♯∂)

おすすめアーティスト・作品 No.418

「罪と罰」ドストエフスキー(本)

文化はすべてつながっているので、できるだけ古典を読むことをおすすめします。ドストエフスキーは「カラマーゾフの兄弟」「白痴」「悪霊」と読んできて、ようやく読んでいます。

貧困のなかで追い詰められた青年ラスコーリニコフが、「価値のない人間を一人殺しても、その金で多くの人を救えるなら許されるのではないか」という危険な思想にとらわれ、ついに高利貸しの老婆を殺してしまうところから始まる小説です。しかし本作の中心は、殺人事件そのものの謎解きではありません。人は理屈だけで罪を正当化できるのか、罪を犯した人間はその後どのように自分自身に裁かれていくのか、という内面のドラマが本質です。

ラスコーリニコフは「選ばれた人間」という観念にすがりますが、実際には罪の意識と孤独、恐怖に引き裂かれてゆきます。そこに、苦しみを引き受けながら他者を愛するソーニャの存在が対照的に置かれます。

「罪と罰」は、法律上の処罰よりも深いところにある、人間の良心、傲慢、赦し、救済を描いた作品です。重く暗い小説ですが、最後には人間がもう一度生き直す可能性が、かすかな光として示されます。

 

「Leon Russel」(シンガーソングライター)

CDで聴いてみました。声の周りの空気感というか響きというのか、声質も歌い方も、唯一無二というところを参考にしたいと思いました。

 

「新妻聖子さんのアルバム」

このような表現、声になれたらと改めて凄さを感じました。

 

「N響」(TV)

N響のコンサートで指揮者のインタビューと、コンサートを観て、声楽の方の身体がとても印象的でした。身体を響かせるためにと、呼吸と声を出すこととまさしく自分が楽器というのはこういうことなんだなと思い、身体作りから始まっていることを改めて感じました。

 

「人として」海援隊(ニューミュージック)

1980年にTBSで放送されたドラマ「3年B組金八先生」(第2シリーズ)の主題歌として、同ドラマの主演を務める武田鉄矢さんが唄っていた歌ですが、最近、なぜか久しぶりに聴きたくなりました。

昨年秋で還暦を迎え、それまでの自分の人生は、周囲と自分を比較し、恋愛、結婚など「普通の人が普通にできていること」が何一つできなかった自分を不甲斐なく思って生きてきました。

そんな悔しさを紛らわすために、時には身構え、自分の感情を押し殺し、自分にも他人にも正直になれないまま生き辛さを感じてきました。

そんな「自分を苦しめてきた愚かさ」を、この歌が気付かせてくれました。

題名の「人として」の意味を考えれば、それは世間一般の「常識」も大事だけれど、ありのままの自分を受け入れた(自覚した)上で、素直になって他人と共に生きてゆくことだったのだと気付き、途端に体の力が抜けてゆきました。

自分も他人も関係なく、今生きている姿に「良い」も「悪い」もない。

今の自分を精一杯生きるだけ、それで充分なのだ。

そう感じたとき、目頭が熱くなりました。

 

「Coachella YouTube」(YouTube)

CoachellaのLIVE配信を観ました。現地では観れない、配信だけが観られるしかけや、セットチェンジなどLIVEでどの場所で誰が演奏しているかわかりやすかったです。バンド、ソロ、DJそれぞれの表現がある中で、受け取る人も人それぞれですが、表現する方も覚悟が必要だと感じました。

 

「プロジェクトヘイルメアリー」映画

FFもので、宇宙人と人間の友情を描いた話題作。3時間近く、IMAXの大音量で、寝ることなく楽しみました。

 

「ケンティ(中島健人) 」(コンサート)

ソロコンサートを観に行きました。歌声が聴きやすいだけでなく、舞台の演出、身体の動きと世界観や表現の細部までこだわりを感じ、MCでハアハア言いながらもとても聞き取りやすい声、クイズコーナーなどの話し方も流暢で雰囲気の良さ、こういったことも普段、TVのバラエティ番組などでの積み重ねや練習の成果なのか、台本があったとしても、なくても本当に自然な感じで無理なオーラを出す感じではなく、さわやかでいて楽しませることもできる、これを1日2公演行うということ、体力だけではなく意識や意思の強さを実感しました。

 

CC005「Casa bianca」(カーザ・ビアンカ)/オルネラ・ヴァノーニ

歌い方、練習へのアドバイス

 

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低い主音から高い主音までの、1オクターブというあまり広くない音域で、多くの人が歌いやすい曲です。短調で、寂しく切ない思いを表すためか、全てのフレーズが、2拍目から始まっています。2小節単位の4つのフレーズで構成される、A、B2種類のブロックでできていて、始めの16小節は、両方ともAで、その後にB、また、Aのブロックになって、さらにB、Aを繰り返して終わる、AABABAの構成になっています。Aのブロックは、全て低い音から始まり、高い音へ山なりに上って降りてくるフレーズになっています。ところがBは、いきなり最高音の高い主音から始まり、谷のように下降から上行し、また少し下がるというフレーズの形を、1~3フレーズへと少しずつ下がって行き、4フレーズ目は、Aと同じ山なりになってまた上がり、Aに続きます。また、どのフレーズも激しい跳躍はなく、フレーズとフレーズの間も、同一ブロック内では、同音か隣の音程にしか動いていません。このことが、AからBへ進むときの、1オクターブの跳躍を、とても激しく感じさせます。また、BからAへの、5度の下降も、やや激しく感じさせます。このような曲の特徴をうまく活かして、悲しく切ない表現を、いろいろと工夫してみましょう。(♭Ξ)

 

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語るような歌ですが、ていねいに語るとそこにレガートなメロディラインが生まれ美しい歌に変化するというイタリア語の特徴がよく表れていると感じました。声を少し抜き気味に歌いながらも、サビや高音ではしっかりと歌い上げられるところがメリハリを感じてとても好感がもてます。柔らかい音色や息を混ぜ気味の歌唱を続けると声門閉鎖がうまくいかなくなったり、本来の声の張りや音色を現象させることが多いのですが、決めるところを決められるところにこの歌手の実力があるように思います。

ただ特に低音域になると言葉が何を言っているかわからない部分があり、そこは残念だなと思いました。低音域で息が多く漏れすぎているからかもしれません。息がもれていない箇所は言葉が鮮明に聞こえます。そのような表現を使いたかったのかもしれませんが、これを教材として扱うならばそこの部分はあまりお勧めはしません。ただ、何語であろうとも声門閉鎖があまりない歌というのは発音がクリアにならないことの方が多いので注意しましょう。(♭Σ)

 

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音域が狭い曲なので、「イタリア語をイタリア語の発音の位置でしゃべる練習」として用いるとよいのではないかと思います。しかしながら、細かい音符で言葉数も多いのが特徴ですので、より一層、イタリア語としての発音に気をつけることが要求されると思います。最初の段階では、音やリズムをつけずに、ひたすら読む練習を行うとよいと思います。その際、日本語のポジションでイタリア語を発音せずに、然るべき口形や発音のポジションなどにこだわっておくとよいと思います。言葉数が多い曲で日本語のポジションで歌ってしまうことは、発声的にも発音的にも壊滅的な結果を招くことにつながります。それを未然に防ぐためにも、読みの段階で、口形やアクセント、フレーズなど細かい部分にこだわっておくとよいと思います。特に、慣れるまでは、日本語のポジションでしゃべってしまうと、子音で口形が変わりすぎたり、発音を力み過ぎたりといった現象が起こり、イタリア語ならではのレガートな感覚を再現しにくいと思いますが、絶えず努力し続けると徐々に改善されてくると思います。(♭Я)

 

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順次進行で、隣り合う音の上行、下降でできているので、初心者の人にとってはとても歌いやすい教材かと思います。しかし二小節目であっという間に1オクターブものインターバルがあり、高音に上がらなければならないので油断してはいられません。おなかの底を感じて支えをつくったまま、息をしっかり流してうたいましょう。順次進行で隣り合う音なので、身体の使い方として、楽に歌えると思いますが、音程のとり方が難しいです。上行する音は少し高めにとり、下降する音は、あまり無意識に歌ってしまうと音程が下がりすぎて、音が低く聞こえてしまうので、惜しみながら下降するよう注意しましょう。

さらに、こういう曲の注意点ですが、八分音符が連続していますので、この音符を全部歌おうとしますと、フレーズ感を失います。1小節をひとまとまりに感じ、2小節がひとまとまりに感じ、フレーズを大きくとらえてください。(♯β)

 

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この曲の難しいのは、単調で音域が狭いことです。音域が狭いとなぜ難しいのでしょうか。音域の狭い曲は、歌うこと自体は難しくないと思われそうですが、きちんと仕上げるのが難しいのです。音楽としてお客様の心を動かすのが難しいのです。一方で音域が広い曲は、発声が大変だと思われるかもしれませんが、サビの音域は必然的に高くなります。高い音域を一生懸命歌うことで、それなりに曲に盛り上がりをつけられるからです。

このような曲はまず歌詞を声に出して読みます。詩の朗読だけで舞台となるように作り上げるのです。表現は少しオーバーになっても構いません。

歌詞で表現できるようになってから歌の練習に入ります。まず、歌い出しは慎重に、ていねいに、話しかけるように歌います。しかし、声をかすれさせたり、テンションを必要以上に下げるという意味ではありません。リズムには充分乗ってください。サビは、音域はあまり変わりませんが、サビとしての表現にしなければなりません。意識して「一所懸命」歌いましょう。(♭∴)

 

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記憶の中にある白い家は、懐かしいというよりも不穏な存在。しかし忘れられない青春。

ちょっと不思議な雰囲気を湛えた歌です。白い家とは一体何なのか。この歌を聞くと、60年代の抗不安薬やノイローゼ薬の広告を連想します。妙に長い影や迫り来る手などのシュールなイラストが添えられた不気味な広告。

この曲のフワフワと漂うような感覚の正体は、ただの短調ではない進行にあると思います。ドリア旋法が見え隠れしています。ドリア旋法とは、ピアノの白鍵だけをレミファソラシドと弾いた音の並び方です。千年前の教会音楽に多用された手法で、60年代に流行しました。終止感が曖昧で、エキゾチックな香りがします。

このことを踏まえて歌いましょう。つまり、和声感よりも旋律の美しさを意識するといいです。シンプルで荘厳でどこか奇妙な感覚。抑制したビブラートがこの世界観にはふさわしいでしょう。(♯∂)

 

おすすめアーティスト・作品 No.417

「フェフ アンド ハーフレンズ 」文学座(劇)

演出家・エリーズトロンさんの作品です。見終わった後の分からなさでモヤモヤ感が残る作品でしたが、次の日は意味の分からないスッキリ感がありました。結局は女性の生き方は、どんな生き方を選んでも一長一短ある。だからこそ、自分で決めるしかない。新しい生き方を選んだときは、これまで大事にしてきた何かよいモノまで失いそうで制御している自分がいるかもしれないなと。

 

「吉田正尚」(野球選手)

WBCでは、4番でここぞという時にタイムリーやホームランを打ち、インタビューでは、とても落ち着いていて、運が良かった、などあたたかみもありながら冷静な話し方で、コントロールすることや管理能力を見習いたいと思いました。

 

「WBCのチェコチーム」(野球)

チェコの選手はプロ野球選手ではなく、様々な職業をしながらの参加をしているとのこと。アーティストの仕事だけで生活できていればそれでいいのか、プロならできて当たり前のこととは何だろうか、などいろいろと考えるきっかけとなりました。

 

CC002「コメ・プリマ」(トニー・ダララ)

歌い方、練習へのアドバイス

 

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あまり楽譜通りには歌われない曲ですが、特に海外では、大きく崩されて歌われるのが、あたりまえのようになっているようです。それでも、オペラ歌手や、日本人が歌っているものは、少し楽譜に近い部分もあるので、参考にしてもよいかもしれません。曲は、大きくわけて最初の8小節と、それに続く16小節とその繰り返しの合計36小節の、二つの部分でできています。この、始めの8小節が、よくカットされますが、ここが演奏されないのは、少し残念です。2/2拍子の曲ですが、三連符が、多用されているので、それに慣れるまでは、4/4拍子で練習したほうが、わかりやすいでしょう。特に、歌の9小節目からは、頻繁に三連符が出ますが、連続して出るのではなく、通常の8分音符二個と交互に出てくるのが、なかなかやっかいです。その上、シンコペーションや、アウフタクトもあるので、初めは、リズムだけを、繰り返し練習する必要があるかもしれません。しかし、これに慣れて、楽譜通りに歌えるようになると、この曲の本来の魅力が、よくわかると思います。(♭Ξ) 

 

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イタリア語の特徴であるアクセントで母音が伸びることが活かされた曲です。日本語の「おはようございます」はどこものびませんが同じ意味でもイタリア語の「ボンジョールノ」のように伸ばすことで日常会話の中で長短が生まれ、音楽のリズムと言葉のリズムがうまく融合しやすいのがイタリア語です。長母音をしっかりととらえ伸ばしを身体の支えを意識しながら歌うと、発声の基礎の向上にとても役立つ曲だと思います。イやエなどのように浅くなりやすい閉口母音で伸ばすパターンもたくさんありますから、苦手な母音の訓練にもなると思います。アやオのような開口母音と同様の口の中の広さ、喉の深さと広さを意識して閉口母音も訓練しましょう。またプリーマ(prima)のpとrの二重子音は短くまたは前後の母音の広さを意識して広い状態で発音すると閉口母音がきても狭くならずにすみます。イタリア語は母音の文化と考えてもいいと思います。母音をどれだけしっかりと歌い、子音をどれだけ母音と母音の間に素早く、フォームを崩さずに発音できるかにかかっています。そういう意味では適度なテンポで長母音の多いこの曲はよいエチュードになると思います。(♭Σ)

 

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中低音域がメインで音域は比較的低めの曲なので、イタリア語をしゃべるポジションを大事にすることを課題にするとよいと思います。変に歌おうとしてしまうと、日本語の軽やかなポジションに入り過ぎて、イタリア語の雰囲気が出なくなります。そのため、イタリア語を読む練習から始めるとよいと思います。アクセントやフレーズの感覚を大事にすることに加えて、イタリア語の発音のポジションで発音する訓練も兼ねて行ってみるとよいと思います。日本語と大きな違いがあるとすれば、口の形が平べったくならないこと、横に開き過ぎないこと、縦方向の空間が使えること、そして、蚊の鳴くような声ではなく、力まずにしっかり発音できるような楽器の使い方をすることなどが目立つところではあげられると思います。また、この曲の歌詞には単語の語尾に「‵」のアクセントがつくものが目立つと思います。その部分を意識して発音できるとよいと思います。楽譜的には八分音符と三連符の構成が目立ちますが、イタリア語の言葉の音価、母音の扱い方などを重視して、細かく跳ねたような音楽に聞こえないように注意するとよいと思います。タイトルも「コメ・プリマ」となっていますが、発音としては「コーメ・プリーマ」ですね。曲中でこの歌詞が出てくる部分は、細かく感じやすくなると思いますので、ことばの音価を特に大事にしましょう。(♭Я)

 

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この曲は2/2拍子ですが、速度はLentamente(遅く)なのでテンポが安定するように1小節を4拍取りで歌いましょう。7小節アウフタクトからのフレーズは、旋律の動きと歌詞の発音を合わせるのが難しい箇所です。音程よりも発音の方が足を引っ張るので、予めリズム読みで歌詞の発音を口に馴染ませておくことをお勧めします。発音がスムーズになった後で音程をつけると効率的な練習ができます。10小節内のリズムがこの曲の主題のようなもので、この後もたびたび同じリズムが出てきます。1拍目〜2拍目、3拍目〜4拍目のタイは、いずれも裏拍が遅れずにテンポよく歌いたいです。そのためにはしっかりと表拍を捉えることがポイントです。17小節のラはフレーズ末尾で息が減ってくるためどうしても喉に力みが入りやすい箇所です。息が足りない人は、始めの段階では16小節2拍目タイの後でブレスを入れて、力みなく安全に練習してください。また、発音の動作が遅れることも力みの原因になります。その対策として、ancorを発音する際には17小節の-cor(ラ)で俊敏に「顎を下ろす」ことを意識してみてください。ラを歌う時点で既に口が開いていれば力みは入りにくくなり、声も前に進みやすくなります。23小節はdiròの-rò(ラ)、25小節はt'ameròの-rò(ソ)においても同様の取り組みが有効です。(♯α)

 

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まず母音のみで歌ってみましょう。順次進行で作曲されているため、初歩の練習としてとてもいい教材になると思います。口を縦に開き、軟口蓋を少々緊張させて持ち上げ、身体を上の方に引っ張る意識をすると同時に、お腹の底を広げて安定させ、身体の下の方も意識します。次にメロディの流れ、フレージングを意識してみましょう。2小節ごとに同じような音形が並んでいると思います。この2小節を流れるようにつなげてみてください。長い音符で、音楽が前に進むように意識してみることです。最後の上行系のメロディは、しっかりお腹で身体や、息を支えて一拍めと三拍めに重きを置き、梯子を登っていくようなイメージで歌ってみましょう。(♯β)

 

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遅めの曲なので、リズムにきちんと乗るのが意外と難しいです。よく聞いて、リズムを叩く練習をしましょう。ヴォーカルの方はリズムを後まわしにすることが多いですが、「リズム感とハーモニー感」が一流かどうかを分けます。新しい曲に取り組むときには、イントロをよく聞いて、またアレンジをよく聞いて、聞こえてくるすべての楽器のリズムパターンを取り出します。そして手でたたいて練習しましょう。この曲のテンポだと、リズムの練習に最適なので、始めに述べた次第です。

さて、イントロまずはリトルネッロの部分を歌えるようにしましょう。初めの一語「come prima」にまずは徹底してこだわります。息のスピードをチェックします。きちんと吐き切れているか、押していないか、息にきちんと声が乗っているか。息だけで歌い、少しずつ声を載せていく練習がおすすめです。

次のチェックポイントは声質です。ゆっくりな曲なので声質が目立ちます。明るい声に聞こえていますか。「渋い声」にあこがれる人も多いのですが、まずは「明るく豊かな大きい声」がきちんと届くかです。口角を上げて歌いましょう。歌で暗い顔の人が多いです。顔の表情が違うだけで声が変わってきます。ぜひこの曲でこのことを学びましょう。(♭∴)

 

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「はじめて恋に落ちたあの時のように、いいえそれ以上にあなたを愛します」という内容。実にストレートで何ひとつ衒わない愛の歌です。ですから、素直に歌いましょう。

冒頭、月夜のロマンチックな二人の光景はノンビブラートで静かに語るといいと思います。そうすればサビが生きます。

サビは3連符と2連符で書かれています。ことさら揺らしたりせず、きっちりリズムを守った方がかえって揺らぎが表現できるでしょう。そういうふうに設計されているのです。そしてprimaのiの母音が最高音に来ますね。ここが狭く鋭い音になると台無しです。口腔内の空間を大きめに保ったイ母音になるように心がけましょう。

ほぼ順次進行でできていて、テンポはゆったり、音域は狭い曲ですので、そんなに難しい部分はないはずです。だからこそいい声だけで歌うと通俗に落ちる危険があります。

「またあなたに触れる嬉しさに私の手は震える」と言っています。このいじらしさ、初々しさを心に留めながら歌ってみましょう。(♯∂)

 

おすすめアーティスト・作品 No.416

「Scoobie Do」(バンド)

曲数も多く、毎回、曲の終わりに言う「サンキュー」もMCも最後まで声も枯れることなく聞き取りやすい声でした。歌声も力強かったりメッセージ性があったりダンスナンバーだったりと豊富で、31年も続けているといろいろと経験を積んで、魅せることがシンプルで迫力もあり素晴らしいと感じました。

 

「ミッドナイトスワン」(映画) 

肉体の持つ多様性、年齢や老いの哀愁、トランスジェンダー達の焦がれるような憧れを感じました。

 

「はたらく細胞」(映画) 

阿部サダ夫さんの芝居が素晴らしいです。

 

「読むだけで声と歌が見違えるほどよくなる本」福島英 (本)

この本は、声においての辞典といっても過言ではありません。まずはざっと読みます。それから自分に必要な箇所を熟読、目から鱗です。これまでの声に対する概念を正確な答えに変えてくれます。

私の朝は、珈琲とともにこの1冊から始まります。

 

「ストレッチボール」

以前はストレッチをしておりましたが、最近、夜のルーティンで忘れてしまうことがあり、ストレッチボールを寝る前に背中から腰に当てることにしました。ツボ押しのような感じで自分では押せない背中にもできるので便利です。

 

「瞑想アプリ」

電車の中や寝る前に瞑想アプリで瞑想の音声を聞くようにしています。今ここに集中できないときや緊張がほぐれないときに便利です。

CC001「ケ・サラ」 カンツォーネ

歌い方、練習へのアドバイス

 

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音域は、ちょうど1オクターブの曲ですが、盛り上げるために、2回、半音ずつキーが上がります。低めの第三音から始まり、同音連続が多用されていますが、2フレーズ目の開始音が、1フレーズ目の終わりの主音から、いきなり1オクターブ跳躍するので、準備が甘くならないようにしましょう。

3フレーズ目も高い主音から始まりますが、その後の、16分音符の5連続が、見た目には歌詞のさばき方が難しそうに感じられます。落ち着いて取り組めば、それほど難しくはないので、焦らないようにしましょう。

次の小節の16分音符も、同様です。歌詞のイタリア語に、充分に慣れるまで、繰り返し、読みの練習をする必要があるので、何十回も取り組みで、口が慣れるまでがんばりましょう。メロディラインは、八割以上、順次進行でできているので、その美しさを、活かせるようにしましょう。通常は、メロディやリズムを、崩して歌うことが多いようですが、まずは、しっかり楽譜どおりに歌えるように、練習しましょう。(♭Ξ) 

 

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イタリア語を歌うときは「しゃべるように歌え」と言われることがあります。イタリア語はアクセントを伸ばす言語であり母音がクリアに発音されないとうまく聞き取ってもらえません。また、日本語よりも深いポジションで前に声をださないとうまく発音できないのでイタリア語をしっかりと発音できると自然と歌に近くなっていきます。

この曲は歌うというよりもイタリア語をしゃべることにある程度比重をおくだけで形になる曲だと思います。イタリア語のポジションでしゃべるということがかなりの難題なのですが。まずはお腹をしっかりと使い、鼻声にならないようにして喉の下で母音をはっきりと言うつもりでしゃべってみるとよいでしょう。

イタリア人の声は明るくて響きが高いと昔からよく言われますが、毎年イタリアに渡っている私からすると日本人的な明るさではなく低い喉のポジションから自然にうまれる響きの高さです。黒光りといってもよいでしょうか。日本人がイタリア語を響き高くしゃべろうとすると喉が上がったり鼻声のようになったりすることが多く深さがないのです。深さからくる響きの高さのイタリア語のしゃべり方を得るとケ・サラなどの曲は形になりやすいです。

私の経験上、日本に長く住まわれて日本語がとても上手なイタリア人の方は喉の深さや、喉の鳴りが弱くなっていることが多いです。これは日本語のもつ声の浅さと鼻声になりやすい文化がそうさせているのかとも感じます。(♭Σ)

 

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10小節4拍目~12小節3拍目のフレーズは、曲名であるケサラ(chesarà)が何回も続きます。コンマはついていますが、コンマの度にブレスを入れて3つに区切るのはあまりお勧めできません。フレーズを細かく区切ると息の流れが停滞しやすくなり、聞き手にとってもフレーズ感が減るので聞きにくくなってしまいます。とはいえ、息が足りないと感じる人は無理せず11小節3拍目に短めのブレスを入れてください。

また、saràは2音節目にアクセントがついており、実際にも-ràの方に長い音符があてがわれていることで言葉の通りにアクセントがついて聞こえます。そのことからも、-ràの音をしっかり保つことが歌詞や音楽的な表現に繋がっていくと言えます。19小節の2カッコから3番の歌詞に入る際に変二長調に転調しますが、4拍目裏拍のファを迷いなく堂々と入りたいです。伴奏の和音があれば歌いやすいですが、アカペラでも自信を持って歌えるくらいに、ドーファの4度の幅の音程を練習しておきましょう。17小節2拍目裏拍~19小節のミファファミレドーファ(paese suonerò a-)だけを部分練習すると、4度の幅を捉えやすくなります。(♯α)

 

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楽譜を見ると、八分音符を基本とし、時々付点が入るようなリズム構成で、音も同じ音の連続が散見されるなど、非常にシンプルな構成になっています。そのため、初心者の人には、ソルフェージュ的には特段難しいことはないと思います。しかしながら、これを作品として聞かせるという観点では、このシンプルさゆえに、楽譜通りに歌ってしまうと、とてつもなくつまらなく、そしてイタリア語の語感に聞こえない曲になってしまいますので注意が必要です。

作品としてちゃんと歌いたいという場合、音をとることよりも、先にイタリア語をイタリア語の語感で何度も何度も読むことをお勧めします。特に単語の中でのアクセントの位置をわかって読めるか、日本語の口の動きではない部分で発音できるかなどはとても重要なことですし、欲を言えばフレーズのまとまりなどまで意識できると、より自然なイタリア語に近づくでしょう。

基本的には、ローマ字読みでよいのですが、冒頭の「Paese mio che stai sulla collina」などが、「パエゼ」ではなく「パエーゼ」となること、「ミオ」ではなく「ミーオ」となること、「スタイ」はカタカナで書くと「スタイ」となりますが、sutaiのように「u」の母音が入らないことや「ai」の部分はしっかり発音されること、「コッリナ」ではなく、「コッリーナ」になることなど、冒頭の部分だけを取り出しても、これだけ気をつけることがあります。

一人ではなかなかわかりにくいと思いますので、トレーナーと一緒に読む練習を繰り返して、その後に、その語感を活かして歌えるようにしていきましょう。(♭Я)

 

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この曲は順次進行といって、隣り合う音の移動が多いので、初心者や音程練習をしたい方にはとてもいい教材だと思います。とはいえ、冒頭三小節であっという間に一オクターブの跳躍があるので、ここはがんばらないといけません。下降する順次進行の音階は、筋肉を緩ませずに、高い音を歌っている感覚のまま低い音に移行してみましょう。

胸郭を広げっぱなし、口の中のテンションもかかりっぱなし、表情筋もキープです。サビの部分ですが、フレーズを長く感じてみましょう。短く感じるなら2拍ずつ区切れてしまうかもしれませんが、2小節は少なくともひとまとまりとしてフレージングしてみましょう。(♯β)

 

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歌いだしの8分音符が機械的にならないようにしましょう。日本語で歌うにしてもイタリア語で歌うにしても、歌詞をよく読みこんで、「歌う」のでなく「語る」ように、自然な言葉の伸び縮みがあるようにしましょう。歌詞を何度も、音読してみるのは、いつもとてもよい練習です。朗読と歌をわけないようにしましょう。

オクターブ跳躍が割とすぐに来ます。のんびりしていると絶対に間に合わないので、歌いだしですでにその高さを準備していましょう。具体的な練習法としては、(少し音域がきついかもしれませんが)歌いだしをオクターブ上で歌ってみるのです。そうするとスムーズにつながると思います。「オクターブ上を歌っている」イメージで、歌い始めてください。

カンツォーネによくあるのですが、日本の歌謡曲と違ってサビ(リフレイン)の音域があまり高くないです。それでも曲の中心であることには違いないので、何とかしてテンションを高く保って、歌うようにしてみて下さい。(♭∴)

 

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都会に出る若者が「なんとかなるさ」とつぶやく。この「つぶやく」がこの歌のポイントだと思います。

大袈裟な決意表明でもなく、故郷を捨てた悲壮感でもなく、ただ「なんとかなる」とつぶやく。カンツォーネというよりも、フォークソング寄りの緩さを大切にするといいでしょう。

音型は主に下降の順次進行です。下降フレーズを大きく捉えて。長いスロープをしゃべりながら降りていくように。階段ではなく、あくまでスロープです。なめらかにいきましょう。

ところどころ、次のフレーズがオクターブ上から始まりますが、高くなったと身構えず、前のフレーズと焦点が変わったとだけ考えて、フォームは変えないのがこの曲らしいかと思います。「なにもしなくてもなんとかなるさ」の精神です。大きく構え直すとオペラティックな表現になり、この曲には似合わないのではないでしょうか。

歌詞を淡々と朗読する練習と、繰り返される「ケ・サラ」の言い方のヴァリエーションを工夫をしてみるといいと思います。(♯∂)

おすすめアーティスト・作品 No.415

「注文の多い料理店」宮沢賢治作(絵本)

この絵本は、他人との関り(コミュニケーション)が自分を変えるきっかけとなることが知れる内容です。

童心に戻れるので、朗読の表現練習にも大変優れていると思います。

 

「喝采」(映画)

研究所から歩いて行ける場所にあるキノシネマ新宿で見てきました。

チェーホフの「桜の園」を演じる女優さんが認知症でセリフが覚えられなくなるというストーリーです。

女優という仕事をしている主人公は母親としても失格、妻としても規格外。人生で誇れるものは女優という仕事をしてきたことだけ。

そんなセリフが心に響いています。歌と演劇に出会ったのが、今でよかったと、妙に納得した作品でした。

 

「Ryuichi Sakamoto: Diaries」(映画)

坂本龍一さんがお亡くなりになる前の3年間を日記調で描いた映画でした。坂本さんが日々の 暮らしで、どんなことを考えて、何を大事にして、どんなことが見える暮らしをしていらっしゃるのかが知りたくて拝見しました。

上映されていた映画館が鵠沼海岸にある「シネコヤ」というところ。ここの映画館が好きで、2~3年に1回、家族で出かけます。

図書室もありました。表現者としての視点で改めて勉強したいところが多々あったので満喫することができました。

 

「ウォーレン夫人の職業」英国ナショナルシアターライブ(演劇/映画館配信)

余計な感情を入れず、意味を持ってまっすぐにセリフを届けていることが印象的。

良く通るがうるさくない、1on1の距離でもちょうど良い声の聞こえ方の理由が知りたい。

 

「松竹新喜劇 藤山寛美 十八番箱 六」(DVD)

寛美さんの演技を見たくてDVD6巻セットを手に入れました。休みを利用して、じっくりと寛美さんの声や動きを見ることができました。あの長いセリフを、最後まで見ている人に飽きさせることなく演じることができるのは圧巻でした。地声だけれども、あえて滑舌をはっきりさせないのが俳優っぽくなくていいのでしょうね。また、身体が柔らかいので、動きもキレイで、無駄がありませんでした。

 

「劇団四季 ライオンキング」

ミュージカル俳優は、連日あのパワーで歌っていて凄いと感心。かなりみんな声の出し方、声のキープ法、研究しているのだろう。真似したい。

比較鑑賞のために 目次

1 「愛の別れ」(日本語)クラウディオ・ビルラ       
2 「さよならをもう一度」尾崎紀世彦
3 「アドロ」(日本語)グラシャラ・スサーナ
4 「暗いはしけ」アマリア・ロドリゲス/村上進
5  ―
6 「サイレント・ナイト」マヘリア・ジャクソン
7 「ヴォラーレ」ドメニコ・モドゥーニョ
8 「愛の讃歌」エディット・ピアフ
9 「リリー・マルレーン」マレーネ・ディートリヒ
10 「カルーソ」村上進

 

11「この胸のときめきを」エルヴィス・プレスリー/ピーノ・ドナッジョ/ダスティン・スプリングフィールド/ブレンダー・リー
12「キサスキサスキサス」テレサ・ガルシア・カトゥルラ&オマーラ・ポルトゥオンド/坂本スミ子

13「バナナボード」ハリー・ベラフォンテ/浜村美智子

14「タイムトゥセイグッバイ」アンドレア・ボチェッリ&サラ・ブライトマン /中島啓江&布施明

15「君に涙とほほえみを」ボビー・ソロ/布施明
16「神の思いのままに」ジルベールベコーと堀内
17「帰り来ぬ青春」 シャルル・アズナブール/今陽子

18 ―
19「マック・ザ・ナイフ」エラ・フィッツジェラルド/渡辺えり
20「ハンブルクにて」エディット・ピアフ/ 金子由香利
21「ソモスノビオス」(「It's Impossible」)クリスティーナ・アギレラ/ 夏川りみ(デュエット:アンドレア・ボチェッリ)/ペリーコモ(ソロ)
22「インシャラー」サルヴァドール・アダモ/ アマリア・ロドリゲス

 

23「アモール・モナムール・マイ・ラブ」クラウディオ・ビルラ/岸洋子
24「アル・ディ・ラ」ベティ・クルティス/岸洋子
25「去り行く今」セルジオ・エンドリゴ/中原美紗緒
26「愛は限りなく」ジリオラ・チンクェッティ/ドメニコ・モドゥーニョ
27「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」トニー・ベネット/ブレンダ・リー
28「ラヴィアンローズ」ルイ・アームストロング(サッチモ voとtp)
29「ラスト・ワルツ」エンゲルベルト・フンパーディンク

30「生命をかけて」オルネラ・ヴァノーニ
31「黒い鷲」バルバラ
32「ギターよ静かに」ニコラ・ディ・バリ
33「聞かせてよ愛の言葉を」リュシエンヌ・ボワイエ
34「行かないで」ジャック・ブレル

 

35「上を向いて歩こう」美空ひばり/坂本九/マリーナ・ショウ
36「枯葉」サラ・ヴォーン
37「人生よありがとう」メルセデス・ソーサ
38「心遥かに」イヴァ・ザニッキ 
39「Who wants to live forever」ジョルジア

40「明日に架ける橋」ジョルジア

41「ある日恋の終わりが」 ジョルジュ・ムスタキ

42「暗い日曜日」ダミア

43「ガラスの部屋」ペピーノ・ガリアルディ

44「涙のさだめ」ジャンニ・モランディ/ボビー・ソロ/イヴァ・ザニッキ

45「愛は君のよう」サルヴァトール・アダモ

46「エ・ヴェーロ」ミーナ

 

47「愛遥かに」ミルバ

48「そして今は」ジルベール・ベコー

49「死ぬほど愛して」アリダ・ケッリ

50「限りなき世界(イル・モンド)」ジミー・フォンタナ

51「待ちましょう」リナ・ケッティ

52「ナポリは恋人」ジリオラ・チンクェッティ

53「愛のめざめ」ウィルマ・ゴイク

54「アモーレ・スクーザミ」ジミー・フォンタナ/トニー・ダララ

55「愛の讃歌」セリーヌ・ディオン

56「ガリオーネ(バンビーノ)」アウレリオ・フィエロ

57「More(モア)」アンディ・ウィリアムス/ナット・キング・コール/トム・ジョーンズ

58「ジェルソミーナ」カルメン・マキ

59「悪女」 シルヴィ・バルタン

60「アネマ・エ・コーレ」 ジリオラ・チンクエッティ

61「アリヴェデルチ・ローマ」 ランド・フィオリーニ

62「ラ・ノヴィア」 トニー・ダララ

63「リコルダ」 ミルバ(参考 オルネラ・ヴァノーニ)

64「青空に住もう」 クラウディオ・ビルラ

65「あなたに口づけを」 フェルッチョ・タリアヴィーニ

66「忘れな草(デ・クルティス)」 ベニャミーノ・ジーリ

67「悲しき愛のテーマ」 ピノ・ドナッジオ

68「君を歌う」 セルジョ・エンドリゴ

69「愛の詩」マッシモ・ラニエリ

70「この愛に生きて」 ミルバ

71「落ち葉の恋」 ジリオラ・チンクエッティ

72「アンケ・セ」 オルネラ・ヴァノーニ

 

 

1~11は、

1.歌詞と曲と演奏 ことば、ストーリー、ドラマ、情景描写、構成、展開、メロディ、リズム、演奏、アレンジなど
2.この歌手自身の声、歌い方、オリジナリティ、感じたこと、伝えたいこと(VS比較歌手)

 

12~は、

1.歌詞と曲と演奏など

(ことば、ストーリー、ドラマ、情景描写、構成、展開、メロディ、リズム、演奏、アレンジなど)

2.歌手のこと

(声、オリジナリティ、感じたこと、伝えたいこと)

3.歌い方、練習へのアドバイス

V072「アンケ・セ」  オルネラ・ヴァノーニ

V072「アンケ・セ」 

オルネラ・ヴァノーニ(歌手の評価) 

 

1.歌詞と曲と演奏など

(ことば、ストーリー、ドラマ、情景描写、構成、展開、メロディ、リズム、演奏、アレンジなど)

2.歌手のこと

(声、オリジナリティ、感じたこと、伝えたいこと)

3.歌い方、練習へのアドバイス

 

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1.4/4拍子の4拍目の、低い第3音からの上行音型から始まる曲で、高い第5音までを使います。音域としては1オクターブと3度なので、広すぎないところが、安心して聞くことができます。細かい音符も適度にしか入っていないので、さらに歌いやすくなっています。そして、奇をてらった進行も避けられていて、A-A-B-A’の形式になっているので、曲全体も、把握しやすくなっています。カンツォーネによくある、StrofaとRitornelloの形式ではないようです。

 

2.オルネラ・ヴァノーニは、中尾ミエさんの声によく似ています。中尾ミエさんの方が10歳ほど年下なので、彼女がオルネラ・ヴァノーニの声を気に入って同じような声になったのか、たまたまなのかはわかりませんが、ところどころ、中尾ミエが歌っているのかと、錯覚してしまいます。この曲の音域がそれほど広くないということもありますが、低音域から高音域まで、艶のある安定した声をベースにして、無理なく楽に歌っているので、とても好感が持てます。

 

3.音域がそれほど広くないとはいっても、男性や地声だけで歌いたい女性には、なかなかシビアな音域です。なるべく低音も高音も無理なく使えるように、うまくキー設定をして、取り組みましょう。(♭Ξ)

 

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1.曲名の「アンケ・セ(anche se)」は、直訳すると「それでも」という意味で、もしあなたに他の女性がいたとしても「それでも」生きるためにあなたを愛することが必要なの、と情熱的な思いを女性目線で歌っている曲です。

 

2.ヴァノーニの歌唱は音楽的なのはもちろん、発音がとても明瞭で歌っているのに歌詞をしゃべっているかのように聞こえてきます。言葉が立体的に見えるような感覚になります。ただ、dici a me やtremi oggiの箇所では音程や発声的な部分で少し気になりました。

 

3.che tu dici a me(ミ♭ファソシ♭ラ♭)の部分は、旋律が上行していく中で-ci(シ♭)に力みが入りやすいので気をつけましょう。ここは縦割りのように音を一つひとつ取る歌い方だと息の流れが停滞します。che tu dici a meでひとつのフレーズとして捉えて、a meまで身体の支えを維持してください。

曲後半の同じ旋律では、ヴァノーニはe non mi importa di sapere altroまでをひとつのフレーズとして歌っています。同じ旋律でもブレスの位置を変えることで聞き手に与える印象が違ってきます。やや長めのフレーズですが(無理のない範囲で)ぜひ一度、同じブレスの位置で歌ってみてください。(♯α)

 

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1.タイトルの「アンケ・セ」は「anche se...」というイタリア語であり、「たとえ...だとしても」や「もし...にしても」という意味になります。「あなた」を愛している気持ちが溢れ出てしまって収まらないような気持が歌われています。

 

2.オルネラ・ヴァノーニは、イタリア語を「語るように歌う」ということが、とても上手な歌手であると思います。おそらく、話し声と歌声がそれほど乖離していないと思われます。声も自然で、他の歌手にあるような変な揺れも少なく、イタリア語の持つ言葉の発音発語の特徴を活かしているように思います。それゆえに、この力強い歌い方や微細な表現に活かせているのではないかと思います。

 

3.日本人がこの手の曲を歌おうとすると妙に湿っぽくなってしまうことが多いかと思いますが、そのような湿っぽさはイタリアの文化を歌おうとする場合不必要です。しっとりと語る部分でも湿っぽく内向きにならず、よくない意味での「演歌調」を出さずに、もっと壮大なドラマチックに語るイメージを大事にしてみるとよいように思います。ラテンの血を感じるドラマを語れるように工夫してみましょう。(♭Я)

 

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1.ストリングスに、チェンバロのような音でイントロが始まります。ピアノが分散和音でリズムを刻みます。サビはピアノは和音でリズムを刻みます。

 

2.高音でほんの少し支えの伴わない声の揺れが気になります。それも味としてとらえる方もいますが、しっかり支えられた声を出せることもトレーニングとしては必要かと思います。母音が少し不明瞭なので、言葉を発するのに使うべき筋肉が弱いのかと思います。でも低音の語りの部分はそれは気にならないです。

 

3.歌詞をしっかり読み、どこが伸びる母音なのかを聞き取ったら、しなやかな母音の伸びを真似してみましょう。(♯β)

 

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1.イントロの途中からテンポが急に上がります。音楽のリズム感って一定ではなく、特にアコースティックな伴奏が普通だった昔は、結構テンポが伸び縮みしました。そういうところも、おもしろいと思って聞いていただくとよいと思います。全体的に伴奏がいろんな仕掛けがあって面白いです。最後まで飽きずに聞けます。

 

2.低い声の語るような歌が深いです。息そのものが深いのです。高い声は少し線が細く感じますが、のびやかで上質の絹のようです。息の量・声帯の締まり・共鳴の位置を微細に変え、色彩を作り分けている、ということです。特筆すべきはリズム感です。サビに向かうとき、かなり伴奏とずれ、食い気味に入っていきます。その高揚感はとても素晴らしいです。また伴奏が急にリズムパターンを変えるときも、ぴったりくっついていきます。

 

3.少し難しいですが、冒頭のフレーズコピーをしてみて下さい。息は吐けているか。きちんと話せているか。リズムは取れているか(遅れてないか)。この3つをまずは徹底的に確認してみて下さい。(♭∴)

 

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1.「たとえあなたに他の相手がいたとしても」という仮定の話なのに、見えない相手に対して嫉妬してみたり、そんなことは知りたくないと耳を塞いだりと、なかなか忙しい一人相撲が繰り広げられます。それでも「あなたを愛さずにはいられないのよ」という内容です。いじらしい女性ですね。

ゆったりとしたオーケストラに乗ったナンバーですが、3連符を刻むスネアドラムが時折「我慢できない」と言わんばかりに加速して、心情を反映しているようです。

 

2.オルネラ・ヴァノーニの声はリラックスしていて、歌声であるのにまるでせりふを聞くようです。話す言葉の延長線上に歌が生じたといった風情です。心地いいビブラートが耳を揺さぶります。

 

3.歌詞を音読してみましょう。次に自分の言葉としてしゃべってみましょう。歌詞になっていない行間も、自分の言葉にして(日本語で構いません)発してみましょう。それで8割完成する、そんな歌です。(♯∂)

おすすめアーティスト・作品 No.414

「果てしなきスカーレット」(映画)

アニメは見ませんが、細田監督の作品は今の自分を少し超えたいなぁと思ったときに、ふっと背中を押してくれるので見ます。前作の「竜とそばかすの姫」が声を題材にしていたので、いつもアドバイスいただいている言葉と重なり、レッスンで活かしました。

 

「ロッキンフェスの動画配信」(フェス)

以前に観に行ったフェスの動画配信があり、観ました。リアルでライブで観るのと、動画配信で観るのとでの違いがありました。ライブでは、冷静に聞こうとしていたものの、会場の雰囲気の影響も大きいと感じました。