V025 「去り行く今」 セルジオ・エンドリゴ/中原美紗緒

1.歌詞と曲と演奏など

(ことば、ストーリー、ドラマ、情景描写、構成、展開、メロディ、リズム、演奏、アレンジなど)

2.歌手のこと

(声、オリジナリティ、感じたこと、伝えたいこと)

3.歌い方、練習へのアドバイス

 

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1.音域が1オクターブとやや狭く、最低音も最高音も、主音という構成の、なかなか安定感のある曲です。歌詞は、失恋の内容ですが、余り悲しさも感じさせず、落ち着いた曲調で、失恋の痛手をしっかり昇華させた後の曲という、おもむきです。

 

2.セルジオ・エンドリゴは、やや軽いエッジヴォイスを主としていて、ウィスパー気味の中低音も活用して、気負いのなさを表に出した歌い方です。他の曲では、無理のない高音域の自然な艶を活かした歌い上げ方で、自然な力強さも売りにしているようですが、この曲では、それほど艶も見せず、失恋の思いを、表そうとしているのかもしれません。その控えめな声の艶を、補うかのような、トランペットの間奏が、耳に心地よくひびきます。

中原美紗緒は、東京芸大声楽科卒業ということもあって、伸びやかで艶のある、立派な高音域を、嫌みのないギリギリのところまで聞かせて、声のよさを、とても感じさせます。こちらの間奏は、高い弦や、落ち着いた弦の音で、声に被らないように、うまく声を引き立てています。

 

3.最終的な表現としては、セルジオ・エンドリゴのように歌うのも悪くはありませんが、他の曲への応用なども考えると、中原美紗緒のように、声を抜くところはほどほどにして、ある程度充実させた声で、それぞれのフレーズを、うまく歌い上げていく練習をしていきましょう。(♭Ξ)

 

 

  1. 難しい言葉が少なくダイレクトな歌詞だなという印象。ビートルズの曲の歌詞が中学英語レベルのものが多いように、この曲の歌詞も難しすぎない曲です。そしてとてもイタリア的な恋愛ソングです。何度も登場するadesso「今」ということばをどうあつかうかも歌う歌手で変わってくるだろうなという印象です。

またアメリカのカントリー音楽を思わせるようなギターの伴奏がどこか懐かしさを感じさせます

 

2.エンドリゴは、とにかく発音が美しく、その発音の自由さが素晴らしいと感じました。イタリア的なレガートと伸びやかさがとても聞きやすいです。特にNの子音が美しい。日本語の「ん」の舌の使い方と違うイタリアのNはやはり美しいです。

中原は、エンドリゴを聞いた後ではどこか子供っぽさを感じてしまいます。美しい声ですが声が軽すぎるといってもいいかもしれません。イタリアのカンツォーネのもつ生なましさが弱いです。上品すぎるといってもいい。カンツォーネには酒場のにおいがするような声の雰囲気がほしいなという印象です。

 

3.イタリア語にしろ日本語にしろ、まずは読んで歌詞だけで体から発せられるような声の基礎力が必要だと思います。単純にお腹から声をだす、胸をひびかせるなどの要素だけでも最初は充分だと思います。体から声を飛ばすという意識がほしいですね。そこにメロディやリズムがついてくるととてもいい練習の課題曲になると思います。(♭Σ)

 

 

1.原曲はイタリア語歌詞で、相手への想いを歌ったカンツォーネです。自分の元から去っていく人へ変わらぬ愛を送るという内容が、長調でシンプルなメロディに乗せて歌われるので、去って行くけれども前向きな旅立ちとも解釈できるかもしれません。メロディがシンプルな上に「A-B-A'-間奏-B-A'」という構成で同じ旋律を繰り返すことも相まり、聞く人の耳にとても馴染みやすい曲になっているのではないかと思います。

 

  1. エンドリゴは、曲全体の流れにメリハリがあり、声も力みなく美声で個人的にはずっと聞いていられるという歌唱です。イタリア語歌詞を話しているように歌っているのも聞きやすいと感じさせる理由かもしれません。

中原は、女性目線の日本語歌詞で、特に「心だけはあなたのものよ」は女性の立場を際立たせるような表現だと感じました。エンドリゴの男性目線の歌唱と比較して聞くのは面白いと思います。

 

3.練習のひとつとして、ネイティブであるエンドリゴの発音や歌い回しを模倣してみるのも気づきがあり勉強になると思います。また、テンポがゆっくりめで伸ばす音が多い曲では、イタリア語歌詞の発音(子音から母音への移行)が遅れやすくなる傾向があります。子音を取り除き、イタリア語の母音部分だけでレガートに歌う練習をして、その後で歌詞に戻す(その母音の流れに子音を戻す)と効果的です。(♯α)

 

 

  1. 別れを惜しむような気持ちをドラマチックに(強弱も緩急も駆使して)語るように歌うと、素敵に聞こえる曲になると思います。

 

2.エンドリゴは、イタリア語での語りのような歌い方の印象を受けますが、やや鼻に掛かった声で歌っているように聞こえます。

中原は、若々しく歌われている印象を受けますが、やや子供っぽい印象を受けます。

この歌い方が影響して、後半、イタリア語の歌詞を歌っているようですが、日本語の発語ポジションで日本語のように発音されているので、イタリア語に聞こえません。これならば、終始日本語に徹したほうがまだ良いのかもしれません。

 

3.ドラマチックな歌だと思いますので、聞き手に内容が伝わるように歌うことを心がけるとよいのではないでしょうか。ドラマチックといっても、ただ大げさに歌えばよいというのではなく、寂しそうに語る部分があったり、相手を思うように語る部分があったり、気持ちをより強く伝えたい部分で朗々と歌うような部分があったり、この歌詞から想像される内容をしっかり表現することを大事にできると良いのではないでしょうか。明るすぎる表現や声というのは、この曲の内容からは適切ではないと思います。まずは、語りで色彩豊かに表現できること、そのうえでその世界観を活かしながら詩と音楽を使って語ることを心がけてみてはいかがでしょうか。(♭Я)

 

 

1.音域が狭く、息が長いフレーズです。「音の高さ」でなく「コード進行」によって音楽を作りましょう。このことは大切なので詳しく書きます。はじめのフレーズの「音の高さ」を移動ドの階名で小節頭をとっていきます:ミ→ファ→ミ、ソ→ラ→レ→ミ。ここの部分の「コード進行」をクラシックの和声数字で書きます:I→ IV→ I、 I→ IV→ V→ I。「音の高さ」に信仰がある人は(私の先生はこれを「音高アレルギー」と呼び、悪い演奏の典型としています。)「ラ」のところを強く歌うのではないでしょうか。「コード進行」はVのところが一番強いです。つまり「レ」を一番強く歌うべきなのです。2人ともそう歌っています。よく聞いてみてください。

 

2.こういうシンプルな曲で、いかにヴォーカリストが「仕事」をしているかを知ってください。エンドリゴが訥々とシンプルにことばをおいて行っているようですが、その言葉のつなげ方、間、ブレスが計算しつくされています。中原は、「コード進行」の手本のような演奏。Vのところに到達し、Iに戻るときに少しリットしています。やりすぎでややくどく感じる人もいるかもしれません。

 

3.この曲は音域も広くなく、歌いやすく、イタリア語の発音も簡単なので、カンツォーネが初めてという人にもすすめられます。ぜひ暗譜して、歌のパターンのストックを増やしましょう。また、「音の高さ」と「コード進行」が上に述べたようにずれているので、「コードの感覚」を知るのにも有益な練習になるでしょう。(♭∴)

 

 

  1. 遠くへ去って行く恋人を見送る歌です。後ろ髪引かれる思いはあるものの、涙も言葉ももはや不要という諦念の境地。リズムはモデラートの4ビートから熱のこもった8ビートへと変化していきます。素朴で地中海的な雰囲気のギターサウンドに始まり、ドラム、オーケストラが次第に加わります。間奏ではトランペットがメロディを歌います。

 

  1. エンドリゴは、肩の力の抜けた歌唱で、軽い力で鼻腔によく通る声が心地いいです。

中原は、昭和中期のアニソンやアニメヒロイン、女子アナを彷彿とさせる発声で、人工的なあざとさが鼻につきます。おそらく当時は可愛らしいと受け取られたであろう歌唱法ですが、今聞くと正直キツいと感じざるを得ません。

ファウスト・チリアーノが日本語で歌ったヴァージョンを是非聞いていただきたいです。イタリア語の母音位置で日本語を歌うことに成功している好例です。

 

3.弱拍から入る前半、強拍から始まる中間部の歌い分けを意識しましょう。弱拍スタートは柔らかさ、強拍スタートは強い意志の表現です。音域は狭いので、発声的には余裕があると思います。声が痩せないようにレガートでたっぷり表現することを心がけて下さい。(♯∂)

No.367

ショパンコンクールの演奏」小林愛実

ファイナリストの方々の演奏はそれぞれに魅力があり、ピアノの表現でここまで心を動かせるのかと初めて感じられた。今の自分にとってはほんとに輝いて見えた。特に小林さんは、自分の感性では、悲哀や苦しみのような表現が一番上手に感じ、心の動きをピアニッシモや繊細なタッチで弾く音に感情が揺さぶられてしまった。ピアノは表現の勉強になることを知る良い機会だった。来年度日本にショパンコンクールで入賞した方々がくるコンサートがあるらしく、チャンスがあればぜひ生で聞いてみたいと思う。

 

 

「あん」(映画)

樹木希林があん(あんこ)の作り方を教える。毎日がつまらない。そんな人にオススメの作品。樹木希林の演技も素晴らしい。変に力が入っていない。やろうとしてないのに役になっているところは、さすがだなといつも思う。歌にもこういうのが必要なんだと思うが、これ、1番難し。

 

 

デスノート」(映画)

 

原作は漫画。正義感の強いキラ(藤原竜也)が、突然、名前と顔だけで人を簡単に殺せる力を得る。ゆがんだ正義感が生まれて、どんどん人を殺していく。善か悪か。正論では、そんなの許されないんだけれども、観ていくうちに、一概に「悪」とも言えないと感じた不思議な作品。ドラマ版はキラを窪田正孝が演じている。また、藤原竜也の立ち振る舞いにも注目。姿勢がとてもキレイ。身体に余計な力が入っていない。ドラマ版の窪田正孝も撮影の合間などの映像(最近のドラマ)を見ると、やっぱり、身体の余計な力の抜き方がうまい。多分、無意識だけど、身体の中、身体感覚、声の感覚はどんな感じなんだろうと、無意識に目で追ってしまう。無表情無感情「L」は、演じていてとても楽だったと役者さんが言っていた。この役なら私にもできそうと思う。息が流れなくていいのだから。

 

 

ピアノの森一色まこと(漫画)

言わずもがなの名作。自分らしさ、楽しむこと、表現。点数などでは測れない正直な感覚。エンタメとは芸術とは秩序とは。色々考えました。

作品のテーマと自分が自分の体を通して経験したことをはめ込みオリジナリティが生まれる。自分の今までは作品。 勝負や競争という概念にとらわれることなく自分のピアノを表現する主人公にハッとさせられた。

周りが様々いう中で、自分の意図を持ったうえで意見を聞き本質を見失わないようにしたい。

 

 

「バナナフィッッシュ」吉田秋生(漫画)

日本にいるとなじみのない、マフィア等裏の世界の話。恵まれている自分の人生を実感するとともに、覚悟をもって決断をする場面を経て人は成長していくのだと感じた。経験をもっとして、人と話して傷ついたり喧嘩したり、笑いあったり、その一回がとてつもない価値あるもので、必要なものだと。対面して話す機会大事にしていきたいです。

 

 

マザーテレサあふれる愛」沖守弘 (書籍)

私が父に勧められて読んだこの本。私はマザーテレサが大好きになった。マザーテレサの本はたくさんあるけど、難しくないし、国語が苦手で読書嫌いなわたしでも読みやすかった。

これまでの人生の中で私の中には存在しなかった確かなものが、マザーテレサにはあった。例えば、私が北極にいるなら、マザーテレサは南極にいる。発想が全く逆だった。しかし、そこにはただただ「愛」があった。

国語得意な方なら、マルコルマルゲリッチ著のマザーテレサの本もオススメ。

 

 

「ビンボー病の治し方」しんのすけ(書籍)

著者は「ビンボー病クリニック」院長とか「お金の専門学校」学長というユニークな肩書を持っている投資家、起業家です。

こんな肩書を見ると普通は何か胡散臭く感じますが、この著者のYouTube動画を視ているうちに「割とまともなことを言っている」と感じました。

この方が発信しているものは「いかに上手に金儲けをするか?」とか「短期間で大金を手にするにはどうしたら良いか?」をテーマにしているのではなく、「お金は自分のやりたいことを叶える手段に過ぎない」と言い切り、むしろ「あなたのやりたいことは何か?」、「あなたはそれを叶えるためにどう実行するのか?」にフォーカスしているようです。

その他に、お金の使い方は投資(資産を買うこと)、消費(生活のための出費)、浪費(マイナスにしかならない出費)の3通りがあり、もっと投資にお金をかけなくてはならないと提唱しております。

本書で一番大切にしているのは「資産」と「負債」の違いを理解することで、「資産」とは放っておいても定期的に自分のお金を増やしてくれるもの、逆に「負債」とは放っておいても定期的または不定期的に自分のお金を奪ってゆくものと定義されているものの、日本では金融業者や会社経営者、ファイナンシャルプランナーでさえこの両者の違いを説明できないのが現実というのには驚かされました。

さらに著者は「お金よりも大切なのは時間であり、理由は、お金はなくなってもまた稼げば取り戻せる一方、時間は確実に減り続け、取り戻すことはできないのだから、時間の使い方の気を配れ」と警鐘を鳴らしております。

今までの人生観を見直す意味でも有効な書だと思います。

但し、そこから学んだものを実行しない限り、効果のほどは解りません。

 

 

「きみが来た場所」喜多川泰(書籍)

家族の繋がりなどを描いた小説で、その時々の登場人物の心情などがよく表現されていて参考になる。

 

 

「篁牛人展、昭和水墨画壇の奇才/大倉集古館」(アート)

孤独と酒を最良の友とした異色の水墨画家。特定の師につくことも美術団体に属すこともなかった。渇筆という技法で独自の世界を開拓した。印象は、大胆。迫力とかダイナミックというより、大胆と言ったほうがぴったり。枠のなかで大きく、というのでなく、この人には枠という囚われがない。だから大胆。小さな作品でも、大胆。大胆だけれど、激しくはない。日だまりのような温かさがある。世の中と距離を置いているけど、背を向けてはいない人だと感じる。自分が特に惹かれたのは、がま仙人の絵。仙人もがまも、絵の中で生きている。世に知られるようになったのは65歳ころ、援助してくれる人が現れるまでは、生活は困窮、放浪の身にあった。この才能を見いだして、援助した人もすごいと思う。今、私が絵を見られるのも、世の中に篁氏の絵を送り出す人がいたから。審美眼は磨いておかなきゃと思う。歌だけでなく、アーティストとして、いろいろなものを取り入れていかなきゃ。自分のためでもあるし、アートのある世の中を継続させるためにも。

 

 

「北浅川」

八王子市役所近くにあり、多摩川の支流の一つでもある一級河川。東京とは思えないのどかな風景の中にあるこの川は、およそ200万年前にあったメタセコイア林の化石がある。少年心をくすぐられ、行くたびに動物の化石がないか探してしまう。気の詰まったときに行くとなごみます。ちなみに、メタセコイアは1945(6)年に中国でみつかるまでは、絶滅したと思われており、今では日本でも中国からの派生で多く植えられているらしい。

日本で、メタセコイアは絶滅していたというのは驚きだった。

V024「アル・ディ・ラ」  ベティ・クルティス/岸洋子

1.歌詞と曲と演奏など

(ことば、ストーリー、ドラマ、情景描写、構成、展開、メロディ、リズム、演奏、アレンジなど)

2.歌手のこと

(声、オリジナリティ、感じたこと、伝えたいこと)

3.歌い方、練習へのアドバイス

 

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1.サン・レモ音楽祭の一般投票で優勝した曲です。綺麗で口ずさみやすい愛の歌です。第三音の連続から始まり、第六音から始まる高い主音の連続を経て最高音は、高い第三音です。第三音の連続から、高い主音の連続へ進む間も、順次進行が多く、大きな跳躍はありません。また、高い第三音の後も、跳躍して降りることなく、少しずつ、緩やかに、第三音の連続に降りてきます。このことが、穏やかな安定感や信頼感を、感じさせ、詩の内容にピッタリなのかもしれません。

 

2.ベティ・クルティスは、安定感のある声とテクニックの持ち主のようで、穏やかな落ち着いた歌いかたで第三音の連続を進め、高い主音の連続から高い第三音へは、明るく張りのある力強い声で歌い上げ、とても好感の持てる演奏になっています。

岸洋子は、一般の人にも無理のないキーで、低音の魅力を少しだけ醸し出していますが、中低音は柔らかく、高音は張りのある声で、清潔に歌い上げています。ただ、当時の流行りなのか、曲最後のロングトーンの音程が、やや低いままで伸ばされ、最後に音程が微妙に上がって綺麗に収まるように歌っています。曲の途中の高音などは、むしろやや高めに歌って無理なく決めているので、耳の問題とかではなく、そんなスタイルを、踏襲しているのだろうと思います。

 

3.ベティ・クルティスはもちろん、岸洋子も、癖の強くない、端正な歌い方なので、どちらもお手本にしてよいだろうと思います。ただ、岸洋子は、シャンソン歌手らしく、曲の終わりを、ややアレンジしているので、楽譜りに練習するためには、ベティ・クルティスがおすすめです。(♭Ξ)

 

 

  1. イタリアのラブソングとしてはとてもポピュラーな曲です。リズミックな曲というよりはレガートが多用される曲なので声の基礎力が必須です。レガートなメロディの中で声の強弱が必要ですね。ただ強くだけでなく甘い印象を与える必要があります。

 

  1. クルティスの声は、イタリアの歌手らしいベルカントな声で聞いていてとてもここちよいです。ことば一つひとつがつながって切れ目なく紡がれていくことばたちがとても美しい。習うものでなくしぜんとあるイタリアのベルカントの美しさを堪能できる声と歌い方だと思います。

岸の声も、日本人としてはとても美しく低い喉で力みのない美しさだと思います。イタリア的な明るさがあるかと言えばそこは感じられないので岸のアルディラといった印象でしょうか。日本語の鮮明さはとてもここちよいです。

 

3.まずはイタリア語を力まずレガートでしゃべることから始めてはいかがでしょうか。母音で歌ってなれてもいいですが、子音が入ってくるとレガートが難しくなるので歌詞を読む段階で口の中が変化せず同じ空間、音質、音色でしゃべるトレーニングを行うとよいと思います。(♭Σ)

 

 

  1. 曲名の「Al di la」はイタリア語で「〜を超えて、〜の向こうに」という意味がありますが、邦題はそのままアルディラとして使っています。歌詞の内容は相手への熱い愛を歌っています。その歌詞に度々出てくる「Al

di la~~~ci sei tu」は、「~~~の向こうに君がいる」となります。始めに少し導入部分があってから主題に入るという流れで、カンツォーネではそんなに多くない形ではないかと思います。

 

  1. クルティスは、始めの導入部分を語りのような感じで、台本でいうとト書きの部分を歌っている雰囲気で、本題に入るとセリフを歌っているという感じがよく出ています。歌詞の内容を聞きながら彼女の作り出す世界に引き込まれます。歌詞に何度もある「ci sei tu」もそれぞれに歌いわけているのも魅力的です。イタリアでは男性が歌うような内容に感じる歌詞ですが、女性歌手が歌ってもかっこいいと感じさせる歌唱だと思いました。

岸は、最後の音程がぶら下がる感じがやや気になりました。ですが、歌詞を丁寧に捉えて歌い進めることや、これまで歌い続けてきたことによる音楽の奥深さを感じます。編曲や日本語歌詞という違いの他に岸の表現も相まって、クルティスとはまた違う曲を歌っているような印象を受けました。

 

3.「Al di la」の発音ですが、この短い中に子音Lが2つもあります。外国語の歌詞に慣れていない人は、どうしても子音RとLを混同しやすい部分です。もし子音Rで発音してしまうと歌詞の意味をなさなくなります。特に子音Lから子音Dへの移行は、舌先が上前歯の後ろに当たったまま(舌先が離れない)次の子音Dに向かうということを、まずは音程なしで発音のみを丁寧に確認してください。

歌い方としては、「ci sei tu」を自分の表現として歌いたいです。また「ci sei tu per me,soltanto per

me(私のために君がいる、私のためだけに)」という歌詞も、それぞれ歌い手がどう表現するのかが問われる部分だと思います。(♯α)

 

 

1.愛しい人への思いを歌った曲ですね。歌う人によって、この曲の詩をどのように解釈し、どのように語りたいのかが見えると思います。そういった意味では、センスを問われる作品かもしれません。

 

  1. クルティスは、ときに甘く、ときに力強く語るように歌う印象を受けます。イタリア語の発音発語をやや崩したような部分もあるように聞こえますが、表現の手段として取り入れているのではないでしょうか。

岸は、詩を丁寧に語るように歌われる印象を強く受けます。日本語で歌われていますが、歌詞の内容がわかりやすく語られているような印象です。

 

3.「愛しい人への思いをどのように語るか」というのが、この曲を歌う上でのカギになると思います。歌う人それぞれが、詩の内容から何を感じ、どのようにその内容を語るかというのが重要だと思います。歌い始める前に、原語でも訳語でも、内容を理解したうえで、書かれている詩から受けた印象を大事に、詩を朗読する練習を行ってみるとよいのではないかと思います。そのうえで、発声や発音発語のフォームも活かしながら、その内容表現も両立させて歌う練習を行い、声と表現のどちらも成立させられるように工夫してみるとよいのではないかと思います。(♭Я)

 

 

1.リズムが面白いです。イントロは三連符のリズム、Aメロに入ると普通の2つ割のリズムになります。かなりリズムがわかっていないと、乗り遅れてしまいます。

2.ベティのアレンジは、イントロとAメロの間にレチタティーヴォがあり、一瞬リズムがなくなります。岸のアレンジでは一瞬のフェルマータですぐにAメロに入るので、より難しいといえるでしょう。

 

2.2人とも抜群のリズム感のよさを感じます。上述のようにAメロにエイッと、入るのがかなり難しいアレンジです。2人とも、聞きながら絶妙に調整しています。そこをよく聞いてみてください。

クルティスは、オンタイムで入りますが、途中で少し遅れ(prezioso)、また合わせます(ci sei tu)。

岸は、少し遅れ目に「あなたー」と行きますが、次のフレーズとのつなぎでよく聞いて次の「どんなー」を合わせています。また全体的にクルティスは「拍に遅れる」フレージングで歌っており、岸は「拍より早めに行く」フレージングで歌っています。聞き比べると面白いでしょう。

クルティスの遅れ方は、かなりギリギリです。これ以上遅れると、ただ下手なだけに聞こえますが、そこが天才的なセンスでギリギリ「セーフ」になっています。

クルティスのアレンジでは2番で裏拍に「ズドン」というのがあり、それに反応するベティのリズムの感覚を聞くと面白いと思います。

 

3.いつも私はアカペラの練習をすすめていますが、この曲に関してはカラオケを聞きながら歌っていきましょう。歌いだしのリズムについていけますか。また、カラオケと微妙にずらしながら歌う練習をしてみてください。はじめは変な感じがしますが、歌を生きたものにするためには学ばなければならない技法です。(♭∴)

 

 

  1. タイトルは「向こうがわ」あるいは「彼岸」「(この世ではない)遠いところ」といった宗教的な隔たりを感じさせる言い回しです。明言はされていませんが、おそらく亡くなった人への想いを、そしてその人がいつでも存在して見守ってくれているという汎神論的な愛を歌った詩のように読み取れます。しかしつけられた音楽はどちらかと言えば軽薄で、平凡な恋愛ソングの態です。安っぽいバックコーラスがそう思わせるのかも知れません。

 

  1. クルティスは、媚びるような甘ったるい低音域と決然とした中~高音域のギャップが面白いと感じました。可愛らしい声を出しても強めの声を出しても、一切、母音の音像が歪まないのが見事です。

岸は、温かみのある低音で隅々まで丁寧に歌い上げている。非常に真面目な歌といった印象。

 

3.発声面では特に難しい部分はない歌ですが、最後の長い音はクルティスも岸も伸ばしている途中に音程がブレています。こういったブレを解決するためには、伸ばしながらクレッシェンドやデクレッシェンドする練習をしましょう。ロングトーンのよし悪しはなかなか自分では判断が難しいものですが、音量が調整可能な状態になっていればおおむね合格だと思っていいでしょう。(♯∂)

 

 

「福島英のヴォイストレーニングとレッスン曲の歩み」より(https://www.bvt.co.jp/lessonsong/

22.ベティ・クルティス 「アルディラ」

 

  映画「恋愛専科」、アメリカのラブコメディ、イタリア舞台。ルチアーノ・タヨーリもカバーしています。

リズミカルな方でなく前奏が楽譜通りにきちんと入った方のヴァージョンのがわかりやすいです。

冒頭のスキャットの「ラララ…」は流れていますが、その後の「アルディラ」の歌い出しのフレーズからは、息によって体の見えるような入り方をしています。つまり声に芯があり、息があり、重さがあるわけです。

ci sei tu のところでの息を聞いてみましょう。

あとは、ポップス歌唱の見本です。Al di iaの入り方、Ci sei tuのおき方、この2つをマスターした上で、サビフレーズに挑戦しましょう。

No.366

新選組血風録

1965年製作の白黒ドラマ。時代劇チャンネルで再放送されているのを、93歳の母が嬉々として見ている。このドラマ以降の、新選組のドラマは、どれもこの1965年版を越えられない、と言われているそうだ。土方歳三役の栗塚旭は、まさにはまり役。こんな面構えの役者は、なかなかいないと思う。収録が進むに連れて貫禄のある顔になっていくのが、また良い。沖田総司役は島田順二、 天真爛漫な周囲を明るくするキャラクター、こちらもはまり役だ。沖田総司というと、よくイメージされるのは美少年剣士だけれど、島田順二演じる沖田総司が、本質に近い気がする。その他の俳優陣も個性がはっきりしていて、一人ひとりのドラマを描く結束信二脚本を生き生きと演じている。白黒映像のせいか、内容にストレートに入れる。女性の描かれ方は隔世の感がある。ご主人を待って台所を磨き続けるという地味な優しさは、私を含め今どきの女性には、ないかなぁと思う。

 

 

耳をすませば

自分の中学生や高校生の頃。あの頃の、ワクワクした夏休み、景色、木々の色、風のにおいや音を、五感で感じる。おじいさんが作ってくれた乳麺は、涙の味がした。学校生活、進路への焦りとか不安とか、友達や恋とか、大人の言うこととか、色々。大人になって、結婚して、母親になって、得たものもあるけど、失いつつあったあの頃にタイムスリップする。

 

 

イナズマイレブン

自分が小学生のころにやっていたアニメ。原体験で、ただ見るだけでも面白く大好きな作品。今見ることで、その面白さの理由に声優の楽器と感情を両立させる芝居、相手との対話ごとに感情が変わりそれが明確に変わっていると伝わる表現が重要な役目を担っていることを感じた。声優としての芝居を学ぶ上で役に立つ要素が多いので、みて自分で演じて違いや理由、表現をするためにどれだけの感情と楽器を使う必要があるのかを学びたいと思う。

 

 

「お絵描きトレーニング」坂本聰

最近、演じる際に求められることで短時間で一つの文章を理解して具体的にイメージを作らなければならないということ。その際、瞬時にキャラクターを理解する事ができず、曖昧になることが多かった。根本的な国語力が必要だと感じた。今までの自分が良い表現をした際の共通点して、頭に画が浮かんだりにおいがしたり自意識が消える等の要因があった。そのイメージの入り口が頭に画が浮かぶことであったので、そこの流れできるように試みている。

本書の内容は、小学生に向けた内容で、文章から絵に、絵から文章にというのを繰り返していく。昨今、スマートフォンを通して、思考せずに簡単に情報や答えを手に入れて表面的なもので塗り固められた自分がいた。これを機に今の時代を顧み、付き合い方も変えていかなければと思う。

 

 

ハチミツとクローバー

美大生5人による青春ラブコメディ。画家になる。彫刻家になる。建築家になる。陶芸家になる。そしてどうするか決まらない人。全員違う夢を持ちながら、真剣に作品に向き合う。喜び、葛藤、挫折や焦り、友情、そして、なんといっても全員片想い。様々な想いが交錯する。笑いあり涙あり。映画化、ドラマ化もしているけど、やはり漫画が1番細かく描写されている。大人気漫画「3月のライオン」の著者の羽海野チカ氏の作品です。私にとって今までの人生で1番の漫画であり、何度読み返したか分かりません。

総合 目次

タイトル一覧 
1.歌唱力をつける耳と歌づくり(複数トレーナーの同曲アドバイス) 
2.アーティスト論 
3.おすすめアーティスト・作品(投稿による)
4.プロのアーティスト論
5.スタンダード曲 同曲異唱での学び方[同曲異見]
6.カンツォーネの歌い方
7.日本の名曲の歌唱ポイント
8.コンコーネ50での学び方[同曲異見]
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V023「アモール・モナムール・マイ・ラブ」 クラウディオ・ビルラ/岸洋子

1.歌詞と曲と演奏など
(ことば、ストーリー、ドラマ、情景描写、構成、展開、メロディ、リズム、演奏、アレンジなど)
2.歌手のこと
(声、オリジナリティ、感じたこと、伝えたいこと)
3.歌い方、練習へのアドバイス

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1.曲の前半のStrofaという部分が省略され、後半部分のRitornello、ロングトーンの多い、ゆったりとした後半のRitornelloだけが、歌われています。

2.クラウディオ・ビルラは、前半は無理のない声で、優しく歌っていますが、後半は持ち前の張りのある強く美しい声で歌い上げる部分も多く、曲の内容を忘れてしまいそうになります。特に最後は、圧巻の締めくくりで、その声の張りと強さと美しさとその技術を、これでもかと、披露していて、別の感動を与えてくれます。
一方、岸洋子は、ミックスと裏声を多用し、ウイスパーボイスも使って、女性らしい優しい歌い方で、無理なく構成しています。高音域などでも、決して頑張って張った声を使わず、曲想に合わせて優しく歌っています。その端々に張りのある声も充分に出せそうな声の技術を感じさせます。

3.ビルラの歌い方は、日本人の感性からは、この曲としては、少し違和感がありますが、真似ができるなら、ぜひ真似をして、声の技術を上げていくという目的には、よいと思います。
岸洋子の歌い方は、この曲の内容にも合っていて、発声としても無理がないので、女性ならば真似してよいでしょう。(♭Ξ)


1. スローテンポの曲調でありながら声をしっかりと聞かせるような高音もある、声の基礎力が必要な曲です。特にレガートの技術と高音に向かっての支えの技術が必要です。メロディやリズムは特別難しくはないですが、息漏れではない支えられたレガートが重要な曲という印象です。

2. ビルラの声は、とても素晴らしいと思います。第一にとても甘い声質でありながら決める音域ではしっかりと喉が開いて支えられた高音を聞かせてくるのは基礎力が高い証だと思います。また、高音域での顎がよく開いているであろう音がとても素敵だなと思いました。日本人は顎が固い人が多いので顎が柔らかく開きづらいのが問題になることが多いので参考にするとよい歌手です。
岸の声は、とても柔らかいのですが、声門閉鎖がしっかりとされていて声がぬけないので言葉がとても鮮明だなという印象です。地声と頭声のバランスが素晴らしく、発声という面での基礎力の高さが聞こえてきます。地声と頭声の移行の美しさは参考にすべき点が多いでしょう。

3.この歌はまずはレガートで歌うことを意識してトレーニングすることをおすすめします。自分が得意な母音のみでメロディをていねいに訓練してもいいかもしれません。その際、支えをしっかりと意識しましょう。支えの意識が難しい人は片足立ちで歌ってみて下さい。高音域ではあごがしっかりと開くようなアプローチをしてみるとよいでしょう。(♭Σ)


1. イタリア語・フランス語・英語で「私の恋人」が曲名になっています。曲全体としてはイタリア語での歌唱になります。歌詞の内容も曲名の通りで、恋人へ向けた愛をシンプルな言葉で歌っています。ゆったりめのテンポで、メロディも複雑さがなく歌いやすい曲です。頑張って歌う、声を張りあげて歌うという曲ではないので、曲の雰囲気を理解し声のボリュームをコントロールして演奏してください。

2. ビルラは、独自の歌い方を確立している感じで、一拍目を(半拍よりは短く)少しずらして入るというのが多々あり、それがつかみどころのないような、なにか漂っているような、聞いているとそんな感覚になり(私自身はちょっと気になるのですが)それが魅力でもあるのかもしれません。出だしは優しく歌い始め、中盤で音量を上げる感じは聞き手の気持ちも自然と盛り上がるので、さすがだと感じます。
男性目線の歌詞ですが、岸は、女性として違和感もなく上手くこの曲をカバーしており、ビルラ同様に甘く優しい雰囲気を出していると感じます。声の温かみや柔軟性(硬さがない)が、ゆったりとしたテンポや音の運びにマッチしているのかもしれません。

3.オリジナル歌手の音源を参考にするのはよいですし、真似てみるのも勉強の一つではあります。ですがビルラの歌い癖というものがあり、それに合わせてしまうとこの曲はとても歌いにくさを感じると思うので、歌い方をそのままコピーするのは避けた方がよさそうです。
アでもラでもいいので、拍を取りながら音程のみを歌う練習をして、まずは旋律の骨組みをしっかりと感じ取りましょう。その骨組みに歌詞を当てはめていく、つまり拍感を損なわずに歌詞の子音母音を入れていくのです。
歌詞の発音が緩慢になりやすい人は、曲のテンポが速い遅いに関係なく発音が遅れます。この方法ではしっくりこないという人は、いったん音程を省き、イタリア語歌詞だけでリズム読み(リズム、音の長さに合わせて発音する)をすると効果的です。(♯α)


1. 愛をささやくような甘い曲ですね。甘美に語る部分、そして情熱的に思いを伝える部分など、1曲の中でも色彩豊かな表現が求められると思います。原語のイタリア語でも、日本語の訳詞でも、どのように語り伝えるかということを、表現方法の課題として研究していくとよいでしょう。

2. ビルラは、甘く語るような歌い方と、しっかり声を使って情熱的に歌う部分を巧みに組み合わせて豊かに歌っているのが印象的です。
岸は、女性としてはかなり低い声を持っています。ていねいに語るような歌い方が特徴です。語り方で豊かに表現を変化させているのが特徴だと思います。日本語で歌う際の表現方法として研究してみてはいかがでしょうか。

3.愛する気持ちを歌っている曲ですから、ていねいに、甘く、そしてときに情熱的に、それぞれ豊かに表現できると理想だと思います。歌詞をどのように語りたいのかを基本的な設計図として、語り方を研究し、そのうえで音楽と結びつけていくとよいでしょう。この曲は、言葉からくる「揺れ」や「溜め」などが音楽的に活かせるようになると、演奏効果が高まっていくのではないかと思います。インテンポになりすぎるとつまらない曲になってしまいますから、注意しましょう。(♭Я)


1.この歌は、同じコードが長く続く、ゆったりとした曲調がポイントです。イントロが2つのアレンジで違うのがおもしろいです。ビルラのアレンジは始めのコードこそ主調の和音ですが、2個目のコードがすでにおどろおどろしい不協和音であり、見通しの悪いイントロです。そのため歌が始まってからのシンプルさとのギャップが面白いです。岸はシンプルでわかりやすいイントロで、歌とマッチします。

2.ビルラは、声の統一があり、朗々と響いています。1つの人格が一貫して愛を歌っています。
岸は、いろんな人格が出てきます。歌いだし、アモールのアでかなり深く響かせます。モナムールは軽く、マイラヴは、照れるように少女のように歌いわけています。さらに、「それはあなただけ」けだるく遅れがちに歌い、「この世にただ1人の望みの人よ」畳みかけるように、前目に歌っています。そうすることで全体のフレーズのまとまりが取れています。

3.歌いだし、「アモール・モナムール・マイラヴ」は、イタリア語、フランス語、英語で「恋人よ」と呼びかけています。まずはこれを1つのフレーズに、ブツ切りにならないように作ってみましょう。それができるようになったら、これを全然違うように、3カ国語に聞こえるように、まったく別の3人が歌っているように表現してみましょう。コードも同じなので「別人になりきって表現する」のが難しいと思います。表現のトレーニングに活用してみましょう。(♭∴)


1. 詞はイタリア語。「ただあなただけが世界の全てで、あなたの為だけに私は生きる」といった糖度高めの内容。イタリア語、フランス語、英語で恋人に呼びかける言葉がそのままタイトルとなっています。ゆったりした8ビートに乗せて、ハワイアンを彷彿とさせるけだるいコーラスを従えて歌われる。尖ったところが全くなく、終始安心して聞けるナンバー。

2. ビルラは、低~中音域の鼻にかかったメロウな声色や、甘やかなmの子音の入り方が心地よい。高音域では一転、雄々しいハリと深みのある声を聞かせてくれます。
岸は、教科書通りの発声で、終始一色の絵具で塗られたような印象。母音の位置(特にu)が日本語と同じ浅い場所であったり、余計な母音が多々挟まることに違和感があります。

3.長いフレーズの着地点まで見据えて息の配分を考えましょう。ロングトーンの中でクレッシェンドやデクレシェンドがキレイにできる状態をよく練習してから、この曲に挑むとよいと思います。(♯∂)

No.365

「ウエディング・ベル 」シュガー

アニメソングばかり聴いていましたが、もっと音楽の世界を広げたいと思い、洋楽や昭和のヒット曲等少しずつ聴き始めました。

最初は良さが全く分からず、むしろ苦手でしたが少しずつ良さが分かる物も出てきました。

その中でおもしろいなと思った曲

好きだった人の結婚式に招かれた女の子の気持ちの曲ですが、軽やかな音楽に可愛らしく綺麗な声で物騒な歌詞を歌っているのが面白くてかっこいいと思った。

 

 

「林先生の初耳学ぶ」(テレビ番組)

今回は市村正親さんが出ていた。

刺さったキーワード

ゴッホの役をやるために数か月絵を描く

感情は出てくるもの

演技は生きるもの

役を掘り下げていけば感情は出てくる

喜びより我慢することが財産

抑制される 結婚して子供ができてそれによりまた芝居が変化する

72歳になっても努力をし続ける

狂気を感じる

熱演といわれる役者の芸のなさ

リハーサルは本番のように

本番はリハーサルのように

記憶に残しつつ解釈していこうと思う。

 

 

「詩吟名吟鑑賞」
「舩川利夫著 吟詠の発声法と発音」(日本吟劍詩舞道連盟推奨)

大変丁寧に詳しく書かれている。

 

 

「山怪」田中康弘

山を仕事場とする人や山に住む人が遭遇した奇妙な出来事をまとめた本。
住んでいる地域により奇妙な現象を呼称を使っていることがおもしろいと思った。キツネや幽霊、蛇等様々ないわれがあり興味深かった。やはりノンフィクションの話かつその地域での話というのは濃度が濃く引き込まれた。画になるなと思った。シリーズが後2冊あるのでそれも今後読んでいこうと思う。

また、作中に出てくる実材の人の話し方も非常にリアルに描写されており面白いので(そのまま書き入れているかは不明)、そこでイメージできる人物も引き出しにいれていこうと思う。

 

 

日産自動車における品質ばらつき抑制手法 QVCプロセス」 大島恵・奈良敢也・共著 日科技連

品質改善の企業戦略についての書籍です。

2005年に日産自動車が本格的に品質改善活動を開始したところ、それまで個々の品質問題の改善活動は短期決戦的あるいは対処療法的であり、その時の経験が単なる過去のもの(いわゆる「過去トラ」)で終わったまま活用されていないことが解り、過去の問題解決手法を今後の「再発防止策」に繋げられるような仕組みづくりや基本的な活動手順構築を始めたといいます。

さらに、既発の品質問題の再発防止を発展させて「想定できる『未発』の品質問題の未然防止」にまで活動を拡大させてゆきました。

特に既発の品質問題は重篤性の大きい順に「慢性化不具合」、「重大不具合」、「品質ばらつき」に分けられ、それぞれの再発防止手順も決められました。

その中の「品質ばらつき」を、市場で「慢性化不具合」や「重大不具合」に発展させる前に、開発段階で解決するために考案、採用された手法を「QVCプロセス」と言います。

本書を読み始めた先月下旬から、図らずも我が家では家庭内における「重大不具合」が頻発しました。

水道管老朽化による漏水、スマホ充電器の故障、インターネットの接続不具合。

さっそく本書に記載の「重大不具合の再発防止プロセス」を応用し、不具合の影響、不具合の原因、講じた対策、得られた結果、学んだこと、今後「やらねばならないこと」と「やってははならないこと」などが整理できました。
特に、問題の前兆らしき不審な現象が見られたら先送りせずに早めに手を打つことの重要性を、身に染みて痛感しました。

本書は勿論企業の品質管理や経営品質を考える上で役立ちますが、家庭生活も「家庭経営」という経営の一つと考えた場合、本書が役立つことに気付きました。

企業も家庭も毎日が様々な課題、問題との闘いです。

本書は実際に現場で活躍された技術者の方々が執筆されただけあって、実践的な闘い方を解り易く示唆してくれる一冊です。

 

 

僕のヒーローアカデミア堀越耕平

週刊少年ジャンプの人気漫画。最近世の中が、何が正しくて何がいけないのか当たり前にあった基準がなくなり変化しつつあるように思う。この漫画を通して今の世の中を見ているなと感じることが多々ある。現実ではありえない世界ではあるがなぜだか似ていて他人事のように思えないのである。シンプルに面白いし思考された良い作品だと思うので今後も読んで多くの気づきを楽しみながら得たいと思う。

 

 

「海と毒薬」「沈黙」遠藤周作

遠藤周作は、私の「好きな」作家の一人です。「」がつくのは、この作家の作品は、読んでいてどんどんつらくなっていくのです。ストーリーが暗いから、つらくなるという単純な話ではありません。作中人物や事件やシチュエーションに引きずり込まれるというより、読んでいる自分の内面の弱さをえぐられて目の前に突き付けられるようで、つらくなるのです。「極限状態における人間の弱さ」を書く作家なのだと思います。同じ目にあえば自分なんかもっと弱いだろう、読みたくない、普通の感性の人ならそれは「嫌い」ということになるのだと思います。読みたくないはずなのに、たまにどうしても読み返したくなり、この作家の別の作品を読みたいと思ってしまうのです。

 

「海と毒薬」高校時代に学校の課題で読まされました。若いときに触れておいてよかったと思います。第二次大戦下の日本軍による外国人捕虜に対する人体実験の話で、一医師がさまざまな要因の中で、残虐な犯罪に手を貸さざるをえなくなるのです。

 

「沈黙」島原の乱のあと、キリシタン弾圧が苛酷になっていき、日本に密入国したポルトガル人司祭が、とらえられ、拷問にかけられ、信仰を捨てるまでの話です。日本人キリシタンも捕らえられ、残忍に処刑されます。海の中に生きたままはりつけにされたり、巻かれて海に沈められたりもします。ポルトガル人司祭に「キリスト教を捨てないとお前らの信者の日本人を殺すぞ」と脅すわけです。人が人にこれほど残虐になれるのでしょうか。

ぜひ読んでみてください。

 

 

「ペニーレイン」

地元に帰るとよるパン屋。大体どのパンを食べても美味しい。外れのない総合クオリティの高いお店。リンゴスターは食感味と様々な刺激をくれるので毎回買ってしまう。栃木茨城に行く際は行ってみてほしいパン屋です。

V022「インシャラー」 サルヴァドール・アダモ/ アマリア・ロドリゲス

1.歌詞と曲と演奏など

(ことば、ストーリー、ドラマ、情景描写、構成、展開、メロディ、リズム、演奏、アレンジなど)

2.歌手のこと

(声、オリジナリティ、感じたこと、伝えたいこと)

3.歌い方、練習へのアドバイス

 

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1.「サン・トワ・マミー」や「雪が降る」で有名なサルヴァトール・アダモの、反戦歌です。作詞・作曲ともに、アダモの手によるものなので、アダモ自身による歌唱が、この曲本来の美しさやメロディーの特徴もよく出しています。つい、声も歌い口も聞き映えのする、ロドリゲスに耳を奪われてしまいますが、この曲を、しっかり歌うにためは、そこを間違えないようにする必要があります。

 

2.アダモは、改めて聞くと、まるで低音女性歌手のように聞こえる、やや高い声域で、意外にハスキーなうえに、ちりめんビブラートもあります。

一方のアマリア・ロドリゲスは、ファドの女王との異名を持つだけあり、声も発声の技術も立派で、充実した地声のため、とても情熱的に聞こえ、張りもあり、ビブラートもきれいです。

単純に2人を聞き比べてしまうと、圧倒的にロドリゲスの存在感が大きく、曲も、ロドリゲスの歌っているメロディーが本来のものと思ってしまいそうです。ロドリゲスは、やはりファドの女王なので、メロディーの随所に、小さな、ファド特有のいわゆる「こぶし」が入っていますが、とても自然で、何の違和感も、感じさせません。

 

3.耳コピを前提に練習に取り組むとすると、少し大変ですが、メロディーは、あくまでもアダモで、声はロドリゲスをお手本に、しましょう。(♭Ξ)

 

 

  1. フランス語で歌われる反戦歌ですが、単純に曲として美しいと思います。オケのメロディと歌のメロディが交互に演奏しあうというのも耳に心地よいです。大きな展開のある曲ではありませんが、それゆえに語る要素、音楽と歌詞を聞かせる力量が必要な曲だと思います。アダモのフランス語はイタリア語に近いくらい固く歌っているのでより切迫した印象をあたえています。

 

  1. アダモのは、舌根が高めの印象をうけます、軟口蓋の位置よりも舌根の位置が高いという印象です。日本人の場合舌根が高いと軟口蓋の位置が低いことが多いのですが、アダモは舌根のみ高いという印象です。

ロドリゲスは、舌根の位置、喉頭の位置、軟口蓋の位置が基本的に素晴らしいと思います。基礎的な発声という面だけでどちらが参考になるかといえばロドリゲスのほうでしょう。ロドリゲスのほうが言葉とメロディがつながって聞こえます。

それに比べてアダモの歌唱はぶつぶつ切れて聞こえます。より喋りに重心があるのがアダモで、声や音楽により重心があるのがロドリゲスというわけ方もできるかもしれません。

発声としてはロドリゲスを聞くとよいでしょう。さまざまな表現法を学ぶうえでは、アダモの表現も人を引きつけるドラマチックなものがあります。

 

3.基本的にはレガートで歌うことを意識した方がいいでしょう。フランス語はあいまいな母音が多いですがそれも含めて均一な音色と音量で歌えるようにトレーニングしましょう。基本の歌い方としては息が漏れないよう注意してください。参考にする歌手に息もれがあっても自分自身はそこの部分は真似ないほうがいいです。(♭Σ)

 

 

1.歌詞の内容は、紛争の悲劇や犠牲になった人々への鎮魂の歌であり、また平和を願う歌ともいえます。有節形式で同じメロディが繰り返して歌われる構成になっており、その分、なおさら歌い手は歌詞への理解や表現が求められます。

日本人として「インシャラー(神の思し召しがあれば)」の解釈の仕方は難しいかもしれません。日本語も一つの言葉に複数の意味を含め持ちますが、「インシャラー」という言葉も同様に捉え、そこに含まれる意味合い(思い、願い、無力さによる諦めなど)を歌い手自身で掘り下げた上で演奏したい、そのような曲です。

 

  1. アダモは、情景描写の部分ではフレーズを短めに区切って語りのように歌い、メロディが盛り上がるところは声を張るという歌い方で、歌詞の内容がわからずに聞けば短調の哀愁あるポピュラー音楽という印象がくるように思います。

一方でロドリゲスは、フレーズを大きく捉えており、語りのような息交じりの声はなく、しっかりとした声で感情を乗せており、始めから訴えかけるような歌い方で何か強いメッセージ性があると感じられます。同じ曲でも、それぞれの歌い方によって受ける印象がかなり違ってくるのが面白いところです。

またロドリゲスは、インシャラーの表現が直前の歌詞を受けてどれも違う表情を見せていてそれが叫びのようであり、悲鳴でもあり、嘆きでもあり、慰めでもあると(少なくとも私には)感じられます。

 

3.こういった内容の歌を原語で歌うには、ただ単に発音を覚えて歌っても何も伝わりません。また、歌詞全体の意味を把握しているだけでも足りません。一つひとつの単語の意味もちゃんと理解して歌うことです。それに役立つこととして、歌詞を詩として朗読する(意味を理解しながら発音する)という練習をおすすめします。

発音する単語はフランス語ですが、あなたは日本語での意味として感じていいのです。そうすると、全てのインシャラーが違った表現になってくるはずです。そのようにして発音の練習をしたあとで、いざ旋律に乗せて歌うと、感情の乗り方も音の動きも違ったものに見えてきます。

「インシャラ―(inshallah)」は、原語で歌うときはちゃんと子音Lが二つとして発音しましょう。(アダモの発音はインサラーと聞こえますが、そこは真似せずに、本来の発音で練習してください。)(♯α)

 

 

  1. アダモによって作曲され、彼によってフランス語にて歌唱された曲です。タイトルは「アッラーが望むならば」という意味合いです。1967年のイスラエルアラブ諸国との6日間戦争を題材とした平和の歌といわれています。

 

2.アダモは、そっと語るような歌い方が印象的です。ロドリゲスが歌い上げるような印象なのと対照的に感じます。繊細に語るような表現を意識しているように感じます。

ロドリゲスは、アダモに比べると、歌いあげている印象がありますが、語るような要素も含まれていて、朗々とした印象を受けます。声はしっかり出ていますし、それでいて無理のない状態ですので、比較的聞きやすいと思います。

 

3.まずは、歌詞をどう伝えたいのかを考えたうえで、自分の表現方法で詞の内容を語る要素を大事にしてみてはいかがでしょうか。

この2人のアーティストは、同じ曲でもそれぞれで異なる印象を受ける曲として歌っています。この曲を本当に歌い込みたいと考えるのであれば、フランス語を読み、語れる力量が必要になると思います。発音・発語・フレーズなど、土台となる部分をしっかり準備してから取り組むとよいと思います。そのうえで、自分が習得したフランス語の技術・語る要素を活かして、自分の感性で伝えるというように努めてみてはいかがでしょうか。

(♭Я)

 

 

1.意外な曲です。三点あります。まず、リズムです。イントロのリズムを一発で把握できますか。リズムを叩いてみましょう。

次に、コード進行が独特です。まずイントロでコードが変わりますが、変わったと思ったら戻ります。(I→Ⅶ→I。)Aメロはずっとこのコードです。コードが動きません。サビで動いたと思ったら意外な戻り方をします。サビのコードをぜひよく聞いてみてください。

最後に、曲の構成が独特です。このことについて書きましょう。4小節で1フレーズです。(1フレーズをaとしましょう。)2フレーズで1メロディーです。(Aメロとしましょう:A=aa)。全部で3番までありますが、1番だけがAが3回繰り返されてからサビ、2番と3番はA2回でサビです。

 

2.アダモは「歌う」、ロドリゲスは「語る」の対比が興味深いです。感情に入ってくるのはどっちも共通なのです。アダモは「熱く訴えかける」ため、感情が共鳴してしまいます。ロドリゲスは「そっけなく突き放したような」表現なため、逆に引き込まれてしまいます。

 

3.「歌う」と「語る」を使いわける絶好の練習となります。歌いだしをフレーズコピーしてみましょう。どちらにしても、音域が広く、意外と難しいことがわかるでしょう。どうしても声を張り上げてしまいうまく表現できないことが多いと思います。(♭∴)

 

 

1.インシャラーとは「アラーの思召しのままに」といった意味。イスラエルをめぐる戦争の悲惨な光景を乾いた筆致で描く鎮魂歌。墓標のない戦死者たちの墓は一面の真っ赤なコクリコの花。歌は3パターンのモチーフを繰り返すバラードらしいシンプルな構成。楽器はギターのみで静かに始まり、次第にオーケストラが加わっていきます。

 

2.アダモは、テノールの声を張り上げることなく、あくまでも喋りや囁きの延長で歌っているように聞こえます。おそらく普段の話し声も高い方だと思われます。時折現れる泣くように揺らす音の入りが個性的です。

ファドの女王ロドリゲスは、フランス語の角がとれたような柔らかな言葉の処理に心惹かれます。少し息の混じった声がしなやかになゴムのように伸縮し、フリルが揺れるようにひらめくさまは、歌唱芸術の一つの極致だと感じます。

 

3.前半は発声的には難しくはないと思います。ただし歌詞をよく喋ってみて、朗読だけで聞かせられるレベルに仕上げないと、こういった曲はつまらない演奏になります。インシャラーの部分は沈んでいく音型なので、出だしできっちり決めることと、収め方のペース配分を計算しましょう。(♯∂)

 

 

No.364

淡谷のり子ゴールデンベスト」

1950~60にかけて録音されたもので、今聴くと歌いかたが古い。しかし、聴いているうちに、今の音楽にはない余韻とか、高音低音の高低差を感じさせない声の使い方とか、これはこれで、すごいと思った。「ポエマ」を歌う参考にしたいと図書館で借りたが、自分の以前聞いたものとは違う歌詞だった。こちらは初期の歌詞で井田誠一氏、後に奥山靉氏の歌詞に替えたと思われる。奥山靉氏の歌詞での録音もいくつかあり、「SP版復刻による懐かしのメロディ・別れのブルース」に入っているものと、さらに後年のものとを聴き比べると、特に朗読の部分は後年のものの方が、哀愁があって素敵だ。歌いかたも後年のものは、聞いていてあまり違和感がないように感じた。文語調の歌詞には少しクラシックな歌いかたが雰囲気が出ると思った。

 

 

「早く絶版になってほしい駄言辞典」

駄言とは、「女はビジネスに向かない」のような思い込みによる発言のこと。心を打つ名言があるように、心をくじく駄言もある。この本の中で一番嬉しかったのは、「女性は子どもを産んで一人前」、これが駄言だと言ってくれた方に感謝です。改めて目にすると、ずっと心の中にあった言葉だと気づく。自分に自信の持てない原因のひとつ、かもしれない。子供の頃に刷り込まれた言葉だ。母親が繰り返し言う。「あの先生は結婚していないから、人間として何か欠けている」「子どもを産んでいない女性は、人間として不完全」。母は四人産んでいるので、優越感たっぷりに言うのだった。私自身は子どもを産んでおらず、そのことについては、なんとなく引け目がある。たぶん、大変な子育てを乗りきるために、納得や励ましのために、こんな言葉があるのだろうけれど、駄言よ、なくなれ、と思う。

 

 

思い、思われ、ふり、ふられ咲坂伊緒

少女漫画は人生でほとんど読んだ事がなかった。読んでみて自分の知らなかった楽しさを感じることができた。また、恋愛というのは人の心を大きく動かす物だとも感じ思い出しました。恋愛の要素も勉強していきたいと思う。

 

 

「少壮吟士の吟詠」

「吟詠の発声法と発音 舩川利夫著 」

2015年の本であるが、最近、連盟が推奨しているので購入した。発声法の基本は、洋楽とほとんど変わらないように思われる。

 

「やりすぎ都市伝説」

都市伝説系は好きでタイミングが合えばみている。

今回この番組を見て思ったのはクオリティが低いということだ。

内容が薄く、熱をもってやっている人が少ないなと感じた。

関さん自身は熱く魅力的に見えた。

規制が多い分仕方ないのかもしれないが、最近だとYouTube のほうが自由度が高いためか、魅力的なものが多い気がする。自分にとって魅力的が国民の意見とは限らないが、魅力の芯の部分 熱を自分も持ちたいと今回強く感じた。

 

 

「家康」浜北弘二、滝沢のぼる

最近、歴史にちなんだ演歌が聴きたいと思い、ネットで検索してみたところ、この曲が見つかりました。

徳川家康がかつて城を構えた静岡県浜松市出身の歌手浜北弘二さんと、家康の出身地愛知県岡崎市出身の歌手滝沢のぼるさんがカバーしている曲で、2016年の「徳川家康公没後400周年記念曲」に指定されました。

聴いてみると力強いイントロに「人の一生は重荷を背負って遠き道を行くが如し・・・」で知られる家康公遺訓が台詞として入っておりました。

自分は子供の頃から自慢できるものがなく友達からもいじめられてばかりで、大人になってからも職場でパワハラの連続。

遂には4年前に心身に不調を来たして失職して以来、一円も稼げず、人様のお役に立ったこともなく、そこから立ち直れない自分に苛立つばかりでした。

そんな自分の心に家康公の遺訓が温かい叱咤激励になって響いてきました。

「お主はそこまで苦痛に耐え、それでもここまで生きてきたではないか!」

「それほどのお主が何を僻んでおるのか?」

「おのれを卑しめるな!」

「まだこれからではないか!」

「もう一度立ち上がってみせい!」

次第に涙がこみ上げてきました。

残念ながら今ではCDも楽譜も入手できそうにありませんが、いつかは自分で唄ってみたい一曲になりました。

 

 

Netflix

アニメや洋画の練習をする際に、作品をみて言葉を書き出し台本を作る。この作業は正確さもその日に左右されるし、必ず演じたキャストの声を聞くことになる。これにより意識どうこうよりも一つの正解を知ってしまう。正解を知ると寄せてしまう傾向が自分にはあるため、やりつつも芝居が混乱しがちであった。しかしNetflixでは、字幕表示(日英)ができるため音を聞かずに練習する事ができる。その点で自分で考えて作ったキャラが最後までブレずに済む事がわかった。今後も利用したい。

 

 

NHK for School」(アプリ)

たまたまCMで発見。Eテレで放送された様々な教育番組を無料で視聴することができる。隙間時間で見れるものも多く、大人になった今だからこそ良く作られていることや多くの学びを得られると感じた。ただ受験のために勉強するというよりその学問の具体的(映像等)な面白さを知りながら学べるのは大事な要素だなと思いました。

V021「ソモスノビオス」(「It's Impossible」) クリスティーナ・アギレラ/ 夏川りみ(デュエット:アンドレア・ボチェッリ)/ペリーコモ(ソロ)

1.歌詞と曲と演奏など

(ことば、ストーリー、ドラマ、情景描写、構成、展開、メロディ、リズム、演奏、アレンジなど)

2.歌手のこと

(声、オリジナリティ、感じたこと、伝えたいこと)

3.歌い方、練習へのアドバイス

 

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1.「It's Impossible」と「ソモスノビオス」は、同じメロディですが、ソロとデュエットということで、英語とスペイン語の歌詞ですが、歌詞の内容も少し違うようです。日本語訳から見ると、ソロは恋人に寄せる歌、デュエットは恋人同士の歌になっています。どちらも、優しく語りかけるような、歌い上げない歌い方が、一般的なようです。

 

2.ペリーコモは、張らない声で歌っていますが、自然な艶が随所に感じられ、そこを抑えているのが、魅力的です。

オペラ歌手のボチェッリは、ほとんどポップス用のソフトな声で、ペリーコモのようにソフトに歌っているのが、やはり物足りなく感じてしまいます。

夏川は、通常よりかなりソフトに、声の艶や輝きは、3割程度に抑えて、歌っているところが、声の技術を感じさせます。同時に、彼女の声のファンにとっては、物足りなさを感じてしまうかもしれません。

アギレラも、持ち味の激しい歌い口と強い声は、片鱗くらいしか見られず、やはり意外性を、求められているようです。

 

3.めいっぱい張って歌う曲ではありませんが、まずは抜かない、しっかりした声で、歌ってみましょう。初めから抜いて歌ってしまうと、曲の構成や、発声のポイントを、見つけにくくなってしまいます。また、メロディも、いい加減な音程とリズムになりがちなので、しっかり歌って、体に染み込ませましょう。軽く歌うのは、それからです。(♭Ξ)

 

 

1.スペイン語はイタリア語と語感がとても似ているので甘く歌うこのような曲はとても美しく聞こえてきます。長い音符が多用されていて、そこにことばのアクセントがきているので自然な口調でレガートが形成されています。そこにさらに甘いメロディがきているので愛の歌という印象がとても強いです。

 

  1. ボチェッリは、とても美声という印象です。なによりも喉がよく開いていて口腔がとても広い印象です。それに比べるとですが、夏川の声は、舌根や喉の位置が高くどこか子供っぽさが残ってしまう印象です。アギレラと比べてもその印象が強いですね。日本人の子供っぽい声というのは支えと舌根、軟口蓋の位置などが関係しています。響きを意識すると口の中で狭くつくってしまうことがあるのですが、そのような印象を夏川からはうけます。しかし、彼女の声は息漏れがしないので、クリアな声を保ったままスローテンポのバラードを歌えていて見事です。

近年の日本のポップスはスローテンポやバラードで息を大量に混ぜて歌うことが多く、これは声にとても悪影響を及ぼします。一見ソフトな感じに聞こえるのですが、息漏れというのは、声にもっとも悪い影響を与えます。今はそれでよくても、歌手としての寿命はとても短くなりがちです。

夏川の声は息漏れがなくしっかりと声門閉鎖が行われていて、今後も素敵な歌を歌われていくのだろうなという印象を与えてくれます。

アギレラは、比べると低い喉、よく開いた喉、低音から高音までパワフルに歌っていて、発声の基礎力の高さがうかがえます。比較するとどうしてもアギレラの方が大人っぽく聞こえてしまいます。また、アギレラが喉があいて、低い喉頭で歌えているのでボチェッリの声とよく合っています。

夏川の表現や声は日本人的には甘い恋人同士の歌のように聞こえますが、より大人っぽく聞こえるのがアギレラであり、二人の声のパフォーマンスも近いものがあると思います。

ペリーコモは、息の使い方が魅力的な歌手という印象です。声を鳴らすことと息でもっていく箇所をうまく混ぜています。

 

3.スローテンポの曲は難しいですが、体を鍛える上ではとても重要なのでトレーニングとしてもとてもよい曲だと思います。横隔膜とお腹の支えを意識してトレーニングすることも当然ですが、曲を歌う前に母音でゆっくりとロングトーンの訓練などもやってみるといいでしょう。メトロノームなどもアプリがあるので、それらを使って最初は♩=60くらいで4拍母音で伸ばしてみましょう。なれてきたら♩=48くらいまでを伸ばしてある程度の音域がのばせるといいですね。(♭Σ)

 

 

  1. 邦題は「私たちは恋人同士」で、あなたの愛なしではいられないといった内容の歌詞で甘い愛の歌です。デュエットで歌うにあたり、女性パートの方がより技術力を問われるような音の構成になっているといえます。演奏においては、ソロで歌う部分はしっかり表現し、二人で歌う部分では表現はもちろんのこと相手の声を聞いて全体のバランスも取っていくことが必要です。

 

2.夏川は、技術力が高く、歌詞の子音もうまく表現に取り入れている感じで、フレーズの輪郭がより明瞭に感じられます。個人的には夏川の方が魅力的で聞きいってしまうのですが、それぞれのよさがあるので、魅力的に感じるのも聞き手側の好みによるものが大きいです。

アギレラは、声を張ると喉を頑張っている感じが出るのですが、ボチェッリとユニゾンで歌う部分では相手の声によく耳を傾けていると感じます。声質の違いもありますが、アギレラが相手の声に寄り添っているので、二人の声の重なり具合が夏川以上にしっくりときます。

ペリーコモは、英語なので、その時点で「ソモスノビオス」とはかなり違う印象を受けます。子音を立てたスペイン語での歌唱とは対照的に、ペリーコモは歌詞の発音も音の運びもよい意味で流れるような歌唱だということが大きな違いとして感じます。歌詞の内容も違うので、夏川・アギレラは情熱的に感じ、ペリーコモは包み込むような温かさを感じるのは、それぞれにその歌詞を表現しているからだと思います。

 

3.スペイン語は母音も子音もはっきりと発音するので、日本人には取り組みやすい方の言語です。ただし歌うとなると、音程やリズムに気を取られて歌詞が発音しにくい(または相手が聞き取りにくい)ということは起きやすいと思います。ある程度メロディや歌詞の発音に馴染んだ後でいいので、歌詞の「リズム読み」をしてみましょう。粗削りな発音を磨いていくことができます。リズム読みとは、音程をつけずに、曲のリズム・音符の長さに合わせて歌詞を発音するという練習です。音程はないので声はフラットに(棒読みのように)出します。必要な子音はしっかりと発音し、母音も音符の長さに合わせて歌詞を発音すると、いざ音程をつけて歌ったときに声の進みがかなりスムーズになります。(♯α)

 

 

1.原語はスペイン語になります。恋人同士が自分たちの「愛のかたち」について、甘いことばを紡ぎながら歌っています。ラテン系の民族ならではの、愛を甘く語り合う表現がとっても大事な要素となると思います。

 

2.アギレラは、会話しているような比較的落ち着いたところの声を使いつつ、幅広いレンジをカバーしている印象を受けます。楽器と歌い方の乖離が少ない印象です。その結果、夏川の歌いかたと比較すると聞きやすいように感じます。

夏川は、日本人としては表面的にはきれいな発音に聞こえますが、声のポジションが比較的高めに感じますので、ボチェッリとデュエットすると、やや声が浮きすぎて角が立ちすぎるような印象を受けます。ことば悪くいうと「キンキン声」に近いような印象を受けてしまいます。もう少し落ち着いたところで歌う方が、丸みというか落ち着きというか、そういったものを感じられると思います。

ペリーコモは、英語の歌詞で歌われています。柔らかく丁寧で、甘く語るような印象を受けます。

 

3.よい声で歌ってほしいと思いますが、それよりもこの曲の持つ「甘き語り合い」をことばとして表現できることが最優先だと思います。ことばとしての甘美さ、どのような語り口を持つかが、この曲を歌う歌い手の資質として問われると思います。音楽をつけて歌う前に、色鮮やかにうっとりするくらい甘く語ること。ことばの出し引きや甘さなど、いろいろ研究してみるとよいと思います。(♭Я)

 

 

1.構成を簡単に見ておきましょう。大まかには、1番を男声が歌い、2番は、はじめは女声で途中からデュエットになります。3番は、始めは楽器で途中からデュエットになります。4番がコーダで、全音上に移調してずっとデュエットです。(ペリーコモは男声ソロ)

1つの「番」を細かく見ると、Aメロが2回とサビ、と考えられます。サビに進むにつれて音域が低くなるので、盛り下がらないように注意が必要です。

 

2.夏川は、透明感のある声です。迫力というより優しさ。

アギレラは、内に秘められたパワーがすごく野性的なのに、それを秘めて繊細に音をおいていっている気がします。

ペリーコモは、淡々と歌っているように思えますが、よく聞いてみると表現を全部変えています。歌い始めてすぐ、impossibleと3回歌いますが、すべて母音のおき方、子音のスピードを変えています。

 

3.歌いだし「ソモスノビオス」をフレーズコピーしてみましょう。男声は男声の歌いだしで、女声は女声の歌いだしのほうで挑戦してみましょう。深い息で支えて、フレーズを作って、響かせる。かなり体すべてを使う必要があります。できるようになってきたら、少しずつ長くしていきましょう。

またデュエットについて、あまり取り組む機会がないかもしれませんが、聞きあうことが大切です。聞かないで歌うほうが、テンポも遅くならず、音程もよいのです。お互いに聞くと、遅れるし音もずれやすくなります。それでも、よく聞き、聞くことに慣れながら、音程、テンポを気をつけてスムーズに音楽が流れるようにしてください。「ハモる」快感は格別です。(♭∴)

 

 

  1. メキシコのアルマンド・マンサネーロが作曲・歌唱したものが原曲なので、ここに挙げる三者は全てカバーです。全てのバージョンについて少しずつ紹介します。

原詩はスペイン語で「私たちは恋人同士」の意。分かち難い幸せな結びつきを歌ったナンバー。この内容から英語版では「It's impossible」、つまり(離れることは)不可能です、というタイトルになっています。

最も古いペリーコモ版は英語。ストリングス+ピアノが中心の、古きよきイージーリスニングといった雰囲気のオーケストレーション

アギレラ&ボチェッリ版はスペイン語。デュエットとなっており、イージーリスニングの色を残しつつ、クロマティック進行のメリスマや華麗なギターソロが加わりエキゾチックなテイスト。

夏川&ボチェッリ版もスペイン語で、アレンジはアギレラ版とほぼ同じだが、夏川パートは彼女の技量を反映して広い音域となっています。

 

  1. ペリーコモは、まるで近所でカラオケに興じるかのような、何の気負いもない歌い方。

アギレラは、おそらく普段の彼女とは違う声の使い方をしており、ロックとクラシックの中間を追求したと思われます。鋭さと伸びやかさの融合。

夏川は、ソノラスで曇りのない声で心地いい。息の流れがそのままメリスマに変化したような美しいパッセージに心奪われます。惜しむらくはスペイン語があまりにもカタカナな点。

特筆すべきはアギレラ、夏川のデュエット相手を共に務めたボチェッリの歌唱。どこにも余計な力が入っていない開かれた声。

 

3.スペイン語で歌うのでしたら、ボチェッリの歌い方を研究するといいと思います。すべての母音が数珠つなぎになり角がない感じは、歌詞をゆっくり朗読してつかみましょう。(♯∂)

No.363

スタジオジブリ サントラbox」久石譲

普段様々なサントラを移動時間などで聞くが、久石さんの作る曲は世界に引き込む曲自体が世界を作ってるように感じる。子供のころの原体験のような可能性もあるが何度聞いても別の世界に行けたり、感情を変化させてくれる。

今回思ったのは、いまだに自分の心を動かす作品を理解し保存し自分の糧にしていきたいと思う。

 

 

「白い砂のアクアトープ」

p.a.worksという会社が作っているオリジナルアニメ(放送中)。はじめての仕事に試行錯誤し成長していく主人公の姿を通して、わかりやすく視聴者に気づきを与えてくれる。ただ面白いだけじゃなく、様々な学びのある良い作品だと感じた。

 

 

「九十歳のラブレター」加藤秀俊

愛妻家とはこの人のことを言うのだ、と思った。奥様へのまなざしが、尊敬と愛情に満ちている。それはアメリカで新婚生活をスタートさせて以来、九十歳になり、奥様を病で失った今も、続いている。奥様は、昭和29年、横浜から貨客船で単身、二週間かけてロサンゼルスに、そこから飛行機を乗り継いでボストンへお嫁に来た、たくましい女性だ。お二人は支えあって仲良く、生きてこられた。自分はこのような静かな温かさは、あまりなじみがないので、驚きと憧れを持って、一気に読んだ。九十歳の著者が正直に素直に心の内を記し、誇張や虚飾の匂いが少しもないことが、読みやすく、読後感が良い。歳を重ねた方のお話には、取り繕いや美化が多いと感じているけれど、この本にはそれは全く感じられなかった。それから、意外な収穫があった。ジャズの「I c'ant give you anything but love」の歌詞に、「ウールワースにはダイヤモンドのブレスレットは売ってない」というくだりがあり、調べたら、ウールワースはその当時のスーパーとのことだったが、この本によると、著者夫妻のシカゴ在住時、ウールワースという日用品百貨店チェーンがあり、店頭にワン・ダラー・ブラウスという安いブラウスが陳列されてよく売れていた、という。ウールワースの雰囲気が分かって良かった。その一ドルブラウスは日本製だったという。1950年代の日本は安手の雑貨や衣料品の輸出で外貨を稼いでいた。こんな時代もあったのだ! と、これもびっくりした。

 

 

「一度きりの大泉の話」萩尾望都

著者の漫画に胸をときめかせた女子は多いと思う。かくいう私も「ポーの一族」を夢中で読んだ記憶がある。この本は、回想録ではなく、塞がらない過去の傷を意図的に再出血させた、ようなものだ。著者にこれ以上の苦しみが訪れないよう祈る。読後に思ったことは、人はそれぞれ見ている世界が違う、ということ。よく考えてみたら、当たり前のことだけれど、今、私の目の前にある景色は、自分の五感がとらえたものの結果で、それは隣に座っている人の五感がとらえているものと、イコールとは限らない。だから、思い込みというものが、発生するのだろう。そして、他人の言葉で負った深い傷は、受け取った人間の中で化膿していく。傷つけた側には、そこまでの意図はなく、また、そちらはそちらで、必死で発した言葉、なのだろう。だから、言葉は恐い、と思う。一度発してしまったら、もう自分の思い通りには、ならない。もう、相手のもの、だから。だから、良い言葉を使わなきゃいけない、と思った。自分が発した言葉は、自分は発しただけでおしまいでも、受け取った側に深く入ってしまうことがある。自分の振る舞いを省みて、胸の痛みを感じた。

 

 

「鳴く虫の捕り方・飼い方」後藤啓

小さい頃から好きで風情を感じる鳴く虫(コオロギやスズムシ等)。昨今都会では地元のように何十種もの合唱を聞くことができずに寂しいため購入。いないら捕まえてくれば良いと。生息地や捕り方を著者の経験のもと伝えてくれている。虫の音は疲れた人にも癒しになるため本を読んで捕まえてほしい。

 

 

「更地16」

大森カンパニープロデュースの舞台。きっかけはYouTubeでたまたま見た中川翔子さんと田中真弓さんとの対談。そこで田中さんが舞台に出演するということを知り興味を持ち、下北沢ザ・スズナリへ。

運がよく中列で見ることができた。感動してすごい量の文章をスマホのメモに書いた。総じて感じたことは自分一人で作品は作るものではなくチーム、お客様全員で作るものだということだ。お客として観劇している間に自分も舞台で演じる役者と親しい仲のような、気持ちが通じ合っているような感覚に至った。今回心と心がつながるようなあの感覚は非常に大切な経験だなと深く思った。自分のためではなく、見てくれる人のためにやる。自分もこの軸を常に持ってみてくれる人と心がつながる表現演技ができるようになろうと決意した。

 

 

稲川淳二の怪談ライブ7」稲川淳二

定期的に各動画配信サイトで配信される稲垣さんと助手たちの怪談トーク等が聞ける生放送(約一時間は無料でそれ以降は有料)。機会があるときに、ちらっと覗くことが多い。今回見ての発見は、愛、思いやり、感謝、距離感。特に今の自分は独りよがりになってしまうところがあるので、普段から助けてくださる周りの方に感謝の気持ちを持ち続けて行きたいと思う。また、稲川さんのように誰からでも接しやすいように近い距離にいる状態も大事にしていきたいと感じました。

 

 

「hiroyuki YouTubeチャンネル」 hiroyuki

2chを作った方のYouTubeチャンネル。様々な人に対しての疑問に対して、意見を述べている。事実を述べたうえで、客観的に意見をいう。言葉選びに独特差はあるものの、聞いている人に伝わるよう事実、例、意見と切り分けて話しており話がまとまっているように感じる。自分は周りを気にして、本来の意見を変えて自分を否定してしまうという癖があり、現在改善されてきてはいるが、まだ根深いのでこのような動画をみて考え方を参考にしていきたいと思う。

 

 

江戸東京博物館

自然科学等の博物館や美術館にはいくことがあったが歴史に関しては記憶にもほとんどない。今回は常設展と特別展の両方の展示に向かった。常設は江戸と東京に分かれており、歴史から地理、情勢、街並み等様々なことを知ることができ当時の様子を想像し体感しながら雰囲気を味わうことができた。

特別展では徳川家ゆかりの具足や羽織、また祭りをテーマに過去に信仰された社殿や像等その時代特有の威圧感や独特のオーラを放つものも展示されており肌で感じることができ良い機会であった。 また何かしらの機会があったら、歴史にまつわる博物館も訪れてみたいと思う。

プロアーティスト論 目次

パティ・スミス

レナード・コーエン

シャーリーバッシー

ブレンダ・リー(Brenda Lee)

トム・ジョーンズ Tom Jones「Fly Me To The Moon」(1972) 

ビリー・ジョエル

グレン・クローズ

クイーン

ジャクソン5「I want you to back」

パティラベル「Patti Labelle  Over The Rainbow

美空ひばり

BUZZ

テッド・ロス

アンドレア・ボッチェリ 「Somos Novios」

ナットキングコール モナリザ(ライブバージョン)

ナット・キング・コール 

アレン・ギンズバーグ

ジャニス・ジョプリン

トニー・ベネット「fly me to the moon」

ジリオラ・チンクウェッテイ「アネマエコーレ」(アルバム ベスト オブ ジリオラチンクェッティ)

ウイリー・ネルソン

U2

長谷川きよし

マヘリア・ジャクソン「Silent Night」

ミルバ 「Da Troppo Tempo(愛遥かに 1973)」

レイ・チャールズ

河島英五

ニール・ヤング 

マヘリア・ジャクソン「Silent Night」

Bob Marley「Redemption Song」

日本の歌手について(1)

池田貴族

日本の歌手について(2)

イーグルス「ホテルカリフォルニア」 

ブルーススプリングスティーン 

古今亭志ん朝                

Joy Norman

ビートルズ「レット・イット・ビー」          

ヒューイルイス&ザ・ニュース 

山口百恵

イギー・ポップ

ボブ・ディラン                             

アンジェリーク・キジョー

マービン・ゲイ

フィル・コリンズ 

The Gathering、Anneke Van Giersbergen

ORIGA

ミーナ 

演歌・歌謡曲

HIM 

Anathema「Join Me In Death」

弘田三枝子とその時代

Shakira                          

グレース・ノノ

Novembre 

ちあきなおみ「かもめの街」                    

アレサ・フランクリン「THINK」                

アミ族の歌い手ディファン「老人飲酒歌」

水原弘           

セルジオ・エンドリゴ 「Adesso si(去り行く今)」     

エディット・ピアフ 「La Foule(群衆)」

フランク永井         

Riverside                       

ジャック・ブレル「Quand on n’a que l’amour」(「愛しかない時」)

KALISIA                      

ノロヴバンザド

水木一郎

美空ひばり                       

ベニー・モレー                     

Anúna                          

エラ・フィッツジェラルドマック・ザ・ナイフ」      

メルセデス・ソーサ

エディット・ピアフ「愛の賛歌」               

カレン カーペンターズ「Yesterday Once More」 

荒井洸子(シャンソン歌手)         

ダニー・ハサウェイ「A Song For You 」            

「ベサメ・ムーチョ」                      

John Lennon Joshua Ledet 「Imagine」              

ブルース・スプリングスティーン  1984「Born in the USA」 

「Dona Dona ドナドナ」                   

「Manh・ de Carnaval  カーニヴァルの朝」     

クラウディオ・ヴィッラ「Non Pensare A Me 愛のわかれ」   

ニコラ・ディ・バリ「Chittara suona piu piano ギターよ静かに」 

上を向いて歩こう」 

菅原洋一とムスタキ

このブログについて

耳を中心に心身の感覚を鍛えるための鑑賞トレーニングは、欠くことのできないものです。声そのものと耳を鍛えること、この2つが指導されないと、天性の才能以上にはレベルアップできない、もっとも重要なものといえます。

レッスンの時間の中では、体や声のせりふや歌唱が中心で、一流作品を鑑賞したり、評価する時間は、なかなかとれません。おのずと自主トレとしての独習中心となります。そこで、課題について、または、自由に鑑賞曲を選んでレポート提出をします。あとはレッスンでの発声、せりふや歌唱実習となります。自主トレでも、1.鑑賞、2.鑑賞レポート、3.歌唱、4.チェックと歌唱のレポートという手順をくり返してください。

その材料として、参考までにトレーナーやクライアントのレポートなどをまとめていきます。(主に会報の記事の転載で、一部省略編集しています。)

「おすすめアーティスト・作品」なども必読です。

V020「ハンブルグにて」 エディット・ピアフ/ 金子由香利

1.歌詞と曲と演奏など
(ことば、ストーリー、ドラマ、情景描写、構成、展開、メロディ、リズム、演奏、アレンジなど)
2.歌手のこと
(声、オリジナリティ、感じたこと、伝えたいこと)
3.歌い方、練習へのアドバイス

 

 

  1. 船乗り相手の港町の娼婦の人生と人生観を、少しご機嫌な歌と、ストーリー展開のための語りで、構成している曲です。日本語の歌詞では、内容が少し違います。当時の日本の世相や道徳観を考えて、変えたのかもしれません。そのため、曲想がやや違って、ピアフでは、やや野放図な性格が、表に出されていますが、金子では、少し悲しい人生が、醸し出されています。

 

2.ピアフは、随所に顔を出すちりめんビブラートが、やや気になりますが、それをも魅力にしてしまうほどの、よくとおる声と、カリスマ性があったのでしょう。

金子は、日本語の歌詞ということで、ピアフとはかなり違う声ですが、それでもかなりがんばって、ひびきも大切にしているようで、日本人によくある、喉に少し力の入ってしまう声ではありません。

 

3.日本語で歌うなら、やはり金子が限界かもしれませんが、思い切りひびきだけを重視すれば、ピアフのような声も、目指せるかもしれません。もちろん、日本語らしさは犠牲になりますが。曲の世界観としては、原曲のまま、表現して欲しいところです。(♭Ξ)

 

 

1.フランス語を基本としながらさまざまな言語が出てきて呼びかけている面白い曲です。船の汽笛の音が含まれていて情景をよく表しています。

 

2.この歌のニュアンスは、男性を誘っている部分にあると思います。その意味で、ピアフの音色、歌いまわし、発音はうまいなと思わせる部分が多いです。貴族や階級の高い人物ではなく、もっと民衆に近いことばさばきがまさにピアフの真骨頂といった感じでしょうか。

フランス語の鼻母音だけではなく鼻にかけるような音色を多用することで、異性を誘っている雰囲気の演出がわかりやすく、母音やロングトーンにもその雰囲気が漂っていて聞き手を引き込みます。どこか猫のような音色を使っているのも素敵だなと思います。

金子は発音も鮮明で音色もオリジナルのものがあると感じて素晴らしいと思います。タバコや酒やけのような声の雰囲気が意図としてやっているかはわかりませんが、そのあたりがどこか日本的だなという印象です。

ピアフはどこかかわいらしい人物を連想させ、金子は日本的な港町の娼婦のイメージを歌っているように聞こえます。

 

3.きれいな声やいい発声だけでは難しい表現の歌だと思います。歌詞を読みこむことから始める必要があるでしょう。そういう意味では歌うということよりも役者的な訓練が必要かと思います。体から台詞を発するということです。台詞を喉で細工するのではなく、体で支えて出しましょう。それができてきたらメロディにのせて歌ってみるといいと思います。(♭Σ)

 

 

1.歌詞はハンブルグの港町で生きる娼婦を描いているので、基本的には女性が歌う曲になります。「ハンブルグでもサンチャゴの街も世界の港は何処でも同じさ」で軽快なリズムで歌い、心情を語る、軽快なリズム、心情を語る、を繰り返す構成になっています。リズミカルに歌う、語るように歌う、というのをメリハリをもって演奏することが求められます。心情を語る部分の表現によって、歌手それぞれの雰囲気や個性が出やすい曲だと思います。

 

2.ピアフの声は街の女という雰囲気にとてもマッチしているという印象を受けます。ピアフの人間味のある声や歌い方(少し強め、いい声を出そうとしていない感じ)を聞きながらしぜんと歌詞の内容をイメージしています。ピアフは他のシャンソン歌手よりも子音Rを多めに巻いているように思います。それが結果として娼婦や街の女という表現の一助にもなっている気がします。

金子もまた、声の雰囲気と歌詞の内容がマッチしていると感じました。ドイツ語の発音だけがカタカナなのはやや気になりましたが、心情を語る部分では音程はついているものの、ただただ語っているように聞こえて熟練の歌手の表現だなと思わせます。

 

3.表現力を求められる曲なので、初めてこの曲に挑戦するのであればまずは日本語の歌詞で練習するといいです。日本語歌詞で自身の思い描いた表現をした後での方が、仏語歌詞での音楽作りも断然に近道です。

また、日本語であれフランス語であれ、心情を語る部分では表現として旋律を揺らす感じになります。これも最初からそれらしい感じでやって雰囲気だけを求めると、いつまでも曖昧な感覚のままになってしまいます。まずは、同じテンポの中で拍を取りちゃんと全部の音をしっかりと歌えるようにして、曲全体の地盤をつくりましょう。その後でなら、旋律を多少揺らしても崩壊せずに表現がしやすくなります。(♯α)

 

 

1.歌うというよりも語りの要素が必要とされる曲だと思います。セリフのような部分と、歌のような部分の2つで構成されていると思いますが、歌の部分も歌いすぎず、語りの要素を大切にできるとよいと思います。

 

2.ピアフは歌うというよりも、セリフのような語り口で進めている印象を強く受けます。語りを強く出す部分と、語っているけれど音程をしっかり保っていますね。

金子も歌うというよりも、セリフのような語り口で進めている印象を強く受けます。ただし、ピアフと比べると、語りの要素が強すぎて、だいぶ音程が崩れている印象も受けます。特に語尾の部分では、全体的に音程が下がっています。

 

3.基本は、全体を通してセリフのイメージがあったほうがよいと思います。歌いすぎてしまうとつまらない曲になってしまうでしょう。その中で、歌っぽく語っている部分と完全にセリフのような部分と2つで構成されていますが、どちらも一貫してセリフの要素を失わないようにできるとよいですね。ただし、セリフを意識しすぎて音程が狂ってしまったり、あまりにもかけ離れすぎたリズムになってしまうと、聞いている人の中には少々違和感をおぼえる人も出てくるかもしれません。セリフと音楽、どちらも織り交ぜて取り組めると素敵に歌えるようになるのではないでしょうか。(♭Я)

 

 

1.リズミカルな伴奏にのって歌う部分と、自由なリズムで語りのようになっている部分が交互に何度も出てくるという構成です。真ん中に間奏を挟み、後半も歌と語りが交互に現れます。言語もフランス語を中心に、英語やスペイン語も混ざっています。

曲の内容は、港での男女の刹那的な恋を歌っていて「一人の男が私を泣かせた、幸せにするよと言った。でもあれっきり会えない」というもの。明るいリズムに乗ったサビ部分が挟まれているだけに、メランコリックな語りの部分がとても浮き立つ曲です。

 

  1. ピアフは声のひびきが類を見ないほどの明るさです。とても上あごにひびいた明るい声です。ブレスが長いのでダイナミックな表現が可能で、少し大げさな巻き舌でことばをくっきりはっきり発音することでとても劇場的な表現となって魅了しています。金子由香利と比べると、テンポは少しゆったり目です。

金子は語尾を下げるように歌って表現しています。毎回同じ語尾の表現だと、聞く方は少しマンネリ化してくるかもしれません。語りを中心に表現して、歌い上げるというより、ストーリーを語るスタイルです。その分あまり、表現の起伏がないような印象も受けますが、この曲の持つアンニュイな雰囲気が出ていると思われます。

 

3.リズミカルな伴奏にのった歌の部分と、ゆったりとした刻みの少ない伴奏での語りの部分のメリハリをつけましょう。しっとりメランコリックに表現したければ金子のような歌いまわしを選ぶといいですし、とてもダイナミックに表現したければピアフの真似をすることでいい練習になると思います。ことばを自分のものにして、台本を読んでいるようにならないように、心から語っているようになるまで、何度も練習が必要でしょう。(♯β)

 

 

1.曲調からは明るい曲に聞こえますが、歌詞を読むと実はとても悲しい曲だと思います。港町の娼婦の設定です。ハンブルグは北ドイツの有名な港町。その職業の刹那的なこともそうですが、「ハンブルグは雨の空」という歌詞が繰り返し歌われ、なんとも物悲しいイメージが湧きます。(私はハンブルグは行ったことがありませんが、アムステルダムに行ったときはやはり雨でした。安居酒屋で一人食事した夜を思い出しました。)歌詞の世界を語り手としてただ伝えるだけで胸にひびく曲になると思います。

 

2.ピアフの淡々と歌う感じが切なさを増します。きわどい内容の歌詞を、悪びれることなくシンプルにことばをおいていきます。「男」が愛を語るところは逆にかなり粘る色っぽいフレーズづくりになっており、逆説的で説得力があります。

金子はノンビブラートでちょっと低めまでポルタメントして終わるフレーズづくりがよいです。「男」に告白されるところ、思い出すところの伴奏がゴージャスでアレンジが面白いと思いました。思い出から我に返る間が絶妙です。金子は、初めて聞くとワンパターンに思えるかもしれませんが、声色、ブレスも、何パターンもあり、表現手段の多さにびっくりします。

 

3.声の練習の意味では、曲始まってすぐの「hello boy」から始まる各国語で話すセリフのところをフレーズコピーしてみましょう。ピアフも金子も工夫があって面白いです。(♭∴)

 

 

1.港町ハンブルグで船乗りたちの相手をする娼婦の情景。陽気な2拍子に乗せて各国語で客引きをする様子に、マンドリントレモロが開放的な空気を漂わせる。男たちが真剣に、あるいは戯れに口説く台詞ではべっとりと拍子が止まる。彼女はそれに溺れることなくドライ。はいはいお仕事、と言わんばかりにまた冒頭の陽気な2拍子が戻ってくる。

 

2.ピアフは蓮っ葉な表現のなかに、どこか甘さを漂わせる声です。喋ることばがそのまま歌になったようにしぜんで明晰です。rをイタリア語のようにはっきりと巻く発音が、歌にパキッとした輪郭を与えています。ミュゼット(アコーディオン)の音のような繊細なビブラートが特徴的です。

金子は非常にリアルに場末の女を体現していて(見事にカタコトの外国語!)、歌手というよりも一流の役者の芝居を見るようです。

 

3.フランス語でシャンソンを歌われる場合は、ピアフをよく聞いてきっぱりはっきり発音することを勉強すべきだと思います。フランス語はなんとなく曖昧に発音すればよいというのは間違いです。

日本語で歌われる場合は、感情を込めすぎると湿っぽくなってこの歌に相応しくないと思います。音域はさして広くない曲ですので、声のポジションが変わらないように留意するとよいでしょう。(♯∂)

No.362

「それでも僕はやってない」周防正行

この映画は、過去に一度見たことがあり自分の中でかなり印象に残っている作品である。大きなテーマとして冤罪という問題が挙げられている。多くの人が形や大きさは様々だろうが人生において何かしらで経験しているような気がする。ただ正しいことをしていればよいわけではないと考えさせられるものだと感じた。様々な可能性を考えて生きていくことは大事だなと強く感じた。

 

サマーウォーズ細田守

この間、タイミングよく時間が合いテレビで放送されているのを見ることができた。この作品は2007年に劇場公開されたもので当時家族で見に行ったのを思い出す。大人になって改めて見ると、人と人とのつながりは本当に大切だなと強く感じた。時勢により軽視されがちだが対面して話してそこに生まれる暖かいものは、少なくとも自分にとっては大切なもので忘れてはならない感覚であると感じる。つらくなった時こそあの感覚を思い出して、今後も無機質な人間にはならないようにしたいと思う。

 

花ざかりの君たちへ」(ドラマ)

今やビックスターになったキャストが多く出演している堀北真希が主役をやっていた2007年版。偶然に機会があり視聴。イケメンパラダイスというサブタイトルがあるように様々な男性キャストが登場しており演技のベースとなる男性キャラクターの特徴を学ぶことができた。また、実写だからこその視線の間や相手の顔色を窺っているときの呼吸等一話だけでも多くのことを吸収できた。今まで見てきた面白かった作品等を見返して自分の血肉にしていくのは楽しみながらできるので今後時間が空いたらやっていきたい。

 

檸檬梶井基次郎

私小説で、病んでいる人特有の思考と狂気を感じる作品だった。暗い小説を書く人は難解なたとえや理解に時間がかかる作品が多い印象だが、この作品は比較的わかりやすいと感じた。狂気的な表現からはその人独自の異常さがあり、だれでも考え込みすぎるとこういう気持ちになるよなと感じた。今の自分は、マイナスに同調してリンクするというより過去の自分をそこから見つけるような経験に基づいて読むような思考になっており自分の変化に驚いた。今後も変化をたどっていきたい。

 

レイトン教授と最後の時間旅行」 level5(ゲーム)

過去に人気を博した謎解きシリーズ。謎の監修は多湖輝さん。

最近ひらめきというか発想や視野が狭いなと感じることが多く、アプリでリリースされたことを知り購入。問題を解くことにより常識にとらわれている自分を客観視でき色々な可能性を与えてくれる。留学を通して価値観が変化したのと似ていた。こういう一つのことを立体的にも平面的にも見れることは必要だなと楽しみながら感じさせてくれる名作だと思う。

 

ポケカラ」SNSカラオケアプリ

この場で歌を披露しています。元プロだったり、歌手志望だったりとなかなかレベルの高い場です。ありがたいことにフォロワーさんが数百人ついて下さって、その方々のコメントに「こんな素人の歌を聴いてくれてありがたい」と感謝のリプをし続けていたら気持ちが病んできました。「自分の歌を聴いて欲しい」から、こちらに自分の存在を知らせるためにコメントしていると気づいたからです。素人の歌を好んで聴く人はいません。

本当の歌手や芸能の世界は厳しいです。プロの覚悟はなんたるやと感じます。金銭を払っても聴きたいと思ってもらわなくてはならない。楽しませる、泣かせる、気持ちよくなってもらう。どうすればいいか必死で考える。声や技術を磨く。SNSの世界でも、「自分はプロだ」という心構えで作品を作り、披露してリプライがなくても毎回聴いてくださる方を得られたら本物のアーティストなんだろうなと、考えるきっかけになったアプリでした。

 

萬馬軒 橙 代々木店」

偶然目に入り、お腹が空いていたので入ってみた。何ヶ月ぶりかのラーメン店。味噌ラーメンが売りのようで、つけ麺が大盛りサービスらしいとの事でつけ麺を。暫くしてつけ麺が出てきた。熱々のスープは、その場で具材や香辛料味噌などと炒めて作った出来立ての香ばしいものだった。口の中で湯気を通して伝わる香ばしさがすごく魅力的であった。五感で感じられるものは惹きつけられるものが多いなと思う瞬間でした。