No.363

スタジオジブリ サントラbox」久石譲

普段様々なサントラを移動時間などで聞くが、久石さんの作る曲は世界に引き込む曲自体が世界を作ってるように感じる。子供のころの原体験のような可能性もあるが何度聞いても別の世界に行けたり、感情を変化させてくれる。

今回思ったのは、いまだに自分の心を動かす作品を理解し保存し自分の糧にしていきたいと思う。

 

 

「白い砂のアクアトープ」

p.a.worksという会社が作っているオリジナルアニメ(放送中)。はじめての仕事に試行錯誤し成長していく主人公の姿を通して、わかりやすく視聴者に気づきを与えてくれる。ただ面白いだけじゃなく、様々な学びのある良い作品だと感じた。

 

 

「九十歳のラブレター」加藤秀俊

愛妻家とはこの人のことを言うのだ、と思った。奥様へのまなざしが、尊敬と愛情に満ちている。それはアメリカで新婚生活をスタートさせて以来、九十歳になり、奥様を病で失った今も、続いている。奥様は、昭和29年、横浜から貨客船で単身、二週間かけてロサンゼルスに、そこから飛行機を乗り継いでボストンへお嫁に来た、たくましい女性だ。お二人は支えあって仲良く、生きてこられた。自分はこのような静かな温かさは、あまりなじみがないので、驚きと憧れを持って、一気に読んだ。九十歳の著者が正直に素直に心の内を記し、誇張や虚飾の匂いが少しもないことが、読みやすく、読後感が良い。歳を重ねた方のお話には、取り繕いや美化が多いと感じているけれど、この本にはそれは全く感じられなかった。それから、意外な収穫があった。ジャズの「I c'ant give you anything but love」の歌詞に、「ウールワースにはダイヤモンドのブレスレットは売ってない」というくだりがあり、調べたら、ウールワースはその当時のスーパーとのことだったが、この本によると、著者夫妻のシカゴ在住時、ウールワースという日用品百貨店チェーンがあり、店頭にワン・ダラー・ブラウスという安いブラウスが陳列されてよく売れていた、という。ウールワースの雰囲気が分かって良かった。その一ドルブラウスは日本製だったという。1950年代の日本は安手の雑貨や衣料品の輸出で外貨を稼いでいた。こんな時代もあったのだ! と、これもびっくりした。

 

 

「一度きりの大泉の話」萩尾望都

著者の漫画に胸をときめかせた女子は多いと思う。かくいう私も「ポーの一族」を夢中で読んだ記憶がある。この本は、回想録ではなく、塞がらない過去の傷を意図的に再出血させた、ようなものだ。著者にこれ以上の苦しみが訪れないよう祈る。読後に思ったことは、人はそれぞれ見ている世界が違う、ということ。よく考えてみたら、当たり前のことだけれど、今、私の目の前にある景色は、自分の五感がとらえたものの結果で、それは隣に座っている人の五感がとらえているものと、イコールとは限らない。だから、思い込みというものが、発生するのだろう。そして、他人の言葉で負った深い傷は、受け取った人間の中で化膿していく。傷つけた側には、そこまでの意図はなく、また、そちらはそちらで、必死で発した言葉、なのだろう。だから、言葉は恐い、と思う。一度発してしまったら、もう自分の思い通りには、ならない。もう、相手のもの、だから。だから、良い言葉を使わなきゃいけない、と思った。自分が発した言葉は、自分は発しただけでおしまいでも、受け取った側に深く入ってしまうことがある。自分の振る舞いを省みて、胸の痛みを感じた。

 

 

「鳴く虫の捕り方・飼い方」後藤啓

小さい頃から好きで風情を感じる鳴く虫(コオロギやスズムシ等)。昨今都会では地元のように何十種もの合唱を聞くことができずに寂しいため購入。いないら捕まえてくれば良いと。生息地や捕り方を著者の経験のもと伝えてくれている。虫の音は疲れた人にも癒しになるため本を読んで捕まえてほしい。

 

 

「更地16」

大森カンパニープロデュースの舞台。きっかけはYouTubeでたまたま見た中川翔子さんと田中真弓さんとの対談。そこで田中さんが舞台に出演するということを知り興味を持ち、下北沢ザ・スズナリへ。

運がよく中列で見ることができた。感動してすごい量の文章をスマホのメモに書いた。総じて感じたことは自分一人で作品は作るものではなくチーム、お客様全員で作るものだということだ。お客として観劇している間に自分も舞台で演じる役者と親しい仲のような、気持ちが通じ合っているような感覚に至った。今回心と心がつながるようなあの感覚は非常に大切な経験だなと深く思った。自分のためではなく、見てくれる人のためにやる。自分もこの軸を常に持ってみてくれる人と心がつながる表現演技ができるようになろうと決意した。

 

 

稲川淳二の怪談ライブ7」稲川淳二

定期的に各動画配信サイトで配信される稲垣さんと助手たちの怪談トーク等が聞ける生放送(約一時間は無料でそれ以降は有料)。機会があるときに、ちらっと覗くことが多い。今回見ての発見は、愛、思いやり、感謝、距離感。特に今の自分は独りよがりになってしまうところがあるので、普段から助けてくださる周りの方に感謝の気持ちを持ち続けて行きたいと思う。また、稲川さんのように誰からでも接しやすいように近い距離にいる状態も大事にしていきたいと感じました。

 

 

「hiroyuki YouTubeチャンネル」 hiroyuki

2chを作った方のYouTubeチャンネル。様々な人に対しての疑問に対して、意見を述べている。事実を述べたうえで、客観的に意見をいう。言葉選びに独特差はあるものの、聞いている人に伝わるよう事実、例、意見と切り分けて話しており話がまとまっているように感じる。自分は周りを気にして、本来の意見を変えて自分を否定してしまうという癖があり、現在改善されてきてはいるが、まだ根深いのでこのような動画をみて考え方を参考にしていきたいと思う。

 

 

江戸東京博物館

自然科学等の博物館や美術館にはいくことがあったが歴史に関しては記憶にもほとんどない。今回は常設展と特別展の両方の展示に向かった。常設は江戸と東京に分かれており、歴史から地理、情勢、街並み等様々なことを知ることができ当時の様子を想像し体感しながら雰囲気を味わうことができた。

特別展では徳川家ゆかりの具足や羽織、また祭りをテーマに過去に信仰された社殿や像等その時代特有の威圧感や独特のオーラを放つものも展示されており肌で感じることができ良い機会であった。 また何かしらの機会があったら、歴史にまつわる博物館も訪れてみたいと思う。