No.338

<CD・DVD・TV・MOVIE>

 

「He is Wonderful」イスラエル・ホートン

テナー、アルト、ソプラノで異なる歌詞とメロディで始まって、最後の「He is Wonderful」できちんと揃う面白い歌でした。

イスラエル・ホートンの他にも、たくさんのアーティストが歌っている曲なので、これからたくさん聞いていきます。

 

「MIYABI」ギタリスト

貪欲な学ぶ姿勢が印象的だったとアレンジャーが話してあったことを、思い出しました。

まだ中学生ぐらいのMIYABIは、ギターや歌の練習の合間に英語を習いに行ったり、とにかく動いていたそうです。

 

「石田泰尚」ヴァイオリン

神奈川フィルのソロコンサートマスター。坊主頭に剃り込みも入った、おっかない風貌なのに、繊細な音。他のヴァイオリンと一緒に演奏中、この人から目が離せない。身体を使って弾いている、その身体の動きが少し変わってきたと思ったら、音楽が変わっている。演奏しながら、次のところへ行く準備に身体が変わるというか。

きっと、私たちヴォーカルも、こういう動きをするはずだと思う。(KR)

 

科捜研の女沢口靖子

沢口靖子さんの声は、高いけれど、落ち着いていて、クリアで温かみがあるように感じます。家族がテレビをつけていて、この声が聞こえると、あっ科捜研を見ているな、とわかるので、特徴のある声に感じます。長寿番組なので、演じる中で、役どころに合う声を、身に付けて行かれたのでしょうか。

 

「オーファンズ・ブルース」工藤梨穂(映画)

京都造形大学の卒業制作の作品。ぴあで受賞など評判がよかったので期待して観た。

いろんなことを忘れてしまう主人公が、昔の友人を探しに出るロードムービー。映像が美しく、魅力的だった。最近の若者はビジュアルを作るのがうまいし、いろんなものを取り入れ、オマージュしながら自分の作品を作るのが、上手だ。主人公の女優が、とてもボーイッシュな少女の役柄で、きっとプライベートもそうなのだろうと思っていたら、舞台挨拶にでてくると全く違う印象で、とても女性らしい可愛らしい人柄と声で驚いた。演技がうまいってこういうことか、と思った。芸能人はすでにブランディングされたイメージを持って演技も見るからなかなか気づけないけれど、無名な人だからこそ気づけたことだった。

 

カサブランカ」(宝塚歌劇団宙組

ピアノ演奏者役の歌唱がとても印象的で、本当に男性のようだと思いました。(OT)

 

ブラタモリ」(NHK総合

街歩きが好きなのでたまに観ます。ありふれた景色でも知っていることが多いと見る目が変わるので、世界が広がったような気がして面白いです。

 

 

<BOOK>

 

「なぜジョブズは、黒いタートルネックしか着なかったのか?」ひすい こたろう、滝本 洋平

分野を問わず、一流、天才と呼ばれる人たちに共通するものは、独自のルール=自分だけの美学を持っていて、自分がどう生きたいのか、何を最優先事項として生きたいのかが、明確に決まっていると、著者は書いています。

前書きで触れられていますが、アップルコンピュータで独自のコンピュータを世に生み出してきたスティーブ・ジョブズは、自分の限られた時間を最大限にコンピュータ開発へ活かすために、服を選ぶ時間をなくすのを選びました。

自分がどう生きたいのか、何を最優先事項とするのか、どういうルールを持つのか、すぐに答えは出せないのかもしれませんが、自分と対話しながら問い続けることは、とても大切だと感じました。

 

「よくわかる楽典の教科書」小谷野 謙一

音楽制作講座の先生から薦められて購入した本です。五度圏の項目は、自分のような初心者にも見やすく、分かりやすい内容でした。

まだ、読み込みが足りない部分もたくさんあるので、これから復習していこうと思います。

 

「哲学と宗教 全史」出口 治明

著者の出口 治明さんは、ライフネット生命の社長であり、立命館アジア太平洋大学の学長を務める、読書家として知られる人です。

人間が生きることには悩みや葛藤がつきもので、それは古代から現代に至るまで変わりません。

「世界はどうしてできたのか、また、世界は何でできているのか?」

「人間はどこからきてどこへ行くのか、なんのために生きているのか?」

この世界の全てを知り、解き明かそうとしてきた哲学者、宗教家の知恵は、今を生きる自分たちにも、一筋の光と

なって道を照らしてくれていると感じます。

厚みのある本ですが、枝葉を省いて分かりやすく書かれているので、学生の時に世界史で苦労した自分でも、読み進められそうです。じっくり読んでいきたいと思います。

 

五輪書宮本武蔵・筆 (江戸初期の兵法書

生涯無敗を誇る剣豪宮本武蔵が、晩年、熊本藩の兵法指南役を務めていた折りに、藩主細川忠利公の命により編纂した兵法(特に剣術)の極意書で、五輪塔になぞらえて地、水、火、風、空の五巻にまとめられています。

しかし、この書は現代でもビジネスマンの間では、「人生の指南書」として、広く愛読されています。

まず、一巻目の地の巻の冒頭には、武蔵の自己紹介と略歴が記されていますが、現代で言えば「名刺」又は「本の著者プロフィール」に当たる役割を担っています。

実はこの部分こそ、ビジネスにおける営業や宣伝に役立つ重要なことが学べるのです。

まずは、執筆の動機から始まり、書き始めの年月日、場所、自分の姓名と年齢を記してあります。

次は、兵法者としての輝かしい無敗の戦績を紹介しています。

しかし、それに続いて、これらの実績も兵法の真髄を極めて勝ったわけではなく、たまたま運良く勝っただけだと分析してみせます。その上で更に修行を積んだ結果、50歳になってようやく兵法の真髄を会得したと語っています。

その後は「兵法の真髄」を他の様々なジャンルに応用してみたところ、人に教わらなくても全て自分でこなせるようになったと、自分の兵法の優位性を強調します。

最近、巷のビジネスセミナーでも、「顧客の心に刺さる名刺又は自己プロフィール」の重要性が叫ばれますが、武蔵はまさにそれを五輪書の冒頭で実践しているわけです。

その他にも、五輪書には現代にも活用できるヒントが満載です。

 

「困難な結婚」内田樹

結婚生活に関する悩みに一つずつ答えていくという内容の本です。

結婚とは、病気のときや経済的に苦しいときの安全保障であって、今より幸せになるためにするものではない、という主張になるほどと思いました。人間関係は自動的に良くなるのではなく、お互いの努力と密な意思疎通が必須というのは日々実感しますが、結婚はその究極的な形なのだろうと想像します。(OT)

 

「人は『のど』から老いる『のど』から若返る」福島英

この頃、耳に入ってくる声が、好感が持てるとか、印象に残るなど、気になり始め、この本をめくりました。発声や歌のレッスンにずっと取り組んできて、やっと今、声に注意が向き始めたと思います。そして、その声が作られる、喉について、も。どうせ私の持って生まれた喉は弱いから、みたいな認識を持っていました。けれど、「はじめに」を見ると、のどを鍛えるとこんなにいいことが起こる、と書いてあります。そして、のどの筋肉は何歳からでも鍛えられると、あります。日頃、声や歌のレッスンに一生懸命になってしまうと、出口のことばっかりに、気が行きます。つまり、人に誉められる声とか、ライブで受ける歌い方とかに。そんな中で、この本にある、「 声を出すことは健康につながる、いきいきした毎日につながる、自己治癒力が高くなる」などの記述を読むと、気持ちが明るくなります。 まず、自分の持っている声がある、それは自分が理想とするものとは違うかもしれないけれど、歌に向かないかもしれないけれど、まず、自分の声を出していくことは大事、のどを健康にキープすることも大事だと、改めて思いました。そういえば、高校の運動部に入っていたとき、トレーニング中に声を出して、皆も自分も元気になっていたのです。とにかく声を出して、人に働きかけて、そして、喉を鍛えていくことが根本にあって、その先に、声の良し悪しや、歌の良し悪しがあるのだなぁ、と、改めて思いました。歌のことばかり考えて、ちょっと不健康になっていたかも。

 

<OTHER>

 

「近頃始めた写経について」

最近、般若心経の写経を始めました。

一見、お経を書き写す単純な作業に見えますが、やってみると様々な困難に出合います。

手本を見て書いているにも拘わらす、字を間違えたり、字を飛ばしてしまったり、字を格好良く書こうとすると変な力が加わって字が傾いたり歪んだり、筆圧が意のままにならないために字がかすれたり真っ黒に潰れたり、なかなかきれいに書けません。

ともかく、一字一字を丁寧に、落ち着いて書くしかありません。鉛筆は使わないのでやり直しが効かず、一期一会ならぬ一字一会です。

歌も同じことで、一旦自分の体から出た声や言葉はやり直しが効かない一音一会であることを感じました。

 

 

ビリー・ザ・キッド」俳優 倉田てつをさんが経営するステーキハウス

友達に誘われた夕食会で尋ねてみました。

柔らかいお肉を薄めにスライスして焼き上げたステーキは、美味しいだけでなく切り分けやすく食べやすかったので、すっかり気に入りました。

スタッフさんたちのフットワークの軽さや応対の良さも好印象になりました。

誘ってくれた友達は俳優をやっており、倉田さんとも知り合いということで、帰りがけにご挨拶に向かったところ、倉田さんから気さくに話しかけていただき、励ましのお言葉までいただくことができました。

倉田さんはかつて特撮ドラマ「仮面ライダーBlack」で活躍した他、平成3年のNHK朝ドラ「君の名は」で鈴木京香さんとダブル主演され、その後は現代劇、時代劇を問わず活躍されております。

寸暇を惜しんでご自身からお店の厨房に入ってシェフの腕を振るっていらっしゃる倉田さんですが、役者としても料理人としてもお客さんを元気にもてなす姿勢は同じでした。