<CD・DVD・TV・MOVIE>
「夢やぶれて」スーザン・ボイル
第一声で揺さぶられました。当たり前ですが、自分の声とはまるで違うきらめきがあってすごいと思います。
「夢のあとに」宮本文昭
宮本さんのオーボエの音色は、柔らかさと温かさ、優雅さと色気があって大好きです。(NK)
「ボヘミアン・ラプソディ」クイーン(映画のサウンド・トラックCD)
「ボヘミアン・ラプソディ」を、初めて聞いた時、驚きました。
クラシック、オペラとロックが合体していて、面白いと思いました。
国籍、セクシャリティ、病気と、一般社会から疎外されがちな要素を持つフレディ・マーキュリーは、鬱屈した気持ちを声、歌、パフォーマンスで突き破るように、
ライブ・エイドでは渾身のステージを見せていました。
日本で公開された映画も、人気があったようです。
自分は2回観に行きました。
ライブ音源で声が揺れがちな所もありますが、それも良い味になっていると思います。
今は歌手を引退して、石川さゆり、坂本冬美、島津亜矢などの演歌歌手の師匠として、歌の稽古を続けています。
3歳で浪曲師となり、80歳近くまで張りのある声を維持してきた二葉百合子は、「岸壁の母」「九段の母」などの
歌謡浪曲がよく知られていますが、詩吟も素晴らしいです。
「和田青児」(演歌歌手)
和田青児は、北島 三郎の弟子生活を11年経験した後に、歌手となった人です。
「はぐれ雲どこへ」という歌が、本人の雰囲気をうまく活かしていると思います。
和洋折衷の明るい曲調で、パワフルな歌が聞けます。
「南部酒」小金沢昇司
演歌歌手の小金沢昇司が歌う「南部酒」は、普段演歌、歌謡曲になじみがない人も聞きやすい、しっとりした歌です。
ケーナの音色が印象的な前奏から始まり、最後の女性コーラスが美しくて、和洋折衷が噛み合ったアレンジも面白いと思います。
作詞は荒木とよひさ、作曲は浜圭介が担当していて、どちらかというと歌謡曲のイメージが強いふたりの作品です。
演歌の雰囲気を掴む歌の練習曲として、おすすめできます。
「ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス」ローナ・タッカー監督
パンクの精神と彼女のデザイナーとしての生き方、人生について。
印象に残ったのは彼女の仕事の姿勢を「自由でいるために人の3倍働く」と語っていたこと。
自由というものは何事からも解き放たれているような、リラックスしたイメージを漠然と私たちは持っているような気がするけれど、捉え直す必要があるんではないかと思った。
私たち現代の一般的な人がよく愚痴のようにこぼす「自由になりたい」という「自由」と、この映画の「自由」は全然違う気がする。
私たちはそんなに強い政治に縛られているわけでもないし、こんなになんでも選べて、とても自由なのに、自由だと感じられないのは、どうしてなのか。私も3倍働いたら自由が見えてくるだろうか。
絵本が動いているようなアニメで、俳優さんの演技が自然に感じられました。性別や役割にとらわれず幸せを追求していくことは生きる本質なのだろうかと感じられました。
「キングダム」
原作は、紀元前3世紀の中国を舞台とした、時代劇漫画です。
メインキャストではありませんが、秦の大将軍、王騎を演じる、俳優の大沢たかおの体と演技が気になっていました。
今回の映画の撮影のため、体重を増やして臨んだそうです。
「グリーンブック」
実在した、ジャマイカ系アメリカ人ピアニストのドン・シャーリーと、彼の演奏ツアーに同行したイタリア系アメリカ人の、実話に基づくお話。もともとクラシックだったが、黒人ということでクラシック音楽を演奏させてもらえない。それでもニューヨークで裕福に暮らしているが、ナット・キング・コールがその5年前に舞台から引きずり降ろされたという、差別の激しい南部での演奏旅行を行う。でも、紳士であり素晴らしいピアニストであったシャーリーは、白人社会に強烈なインパクトを与えたはず。ツアーを共にしながら一番の味方になってくれた運転手兼ボディガードのトニーとのやりとりが面白かった。
漱石の妻鏡子さん漱石夫婦と家族の物語。ストーリーや音楽も良かったし、主演の二人の演技がとても素晴らしかったです。最後はハッピーで前向きな雰囲気で幕を閉じます。でも、漱石のDVや精神を病んでいる部分もちゃんと描かれています。鏡子さんは愛嬌があって面白くて、情のある強い人で、漱石の創作に直接は関わっていないけれど、この人があって漱石の色々な作品が生み出されてきたのかなと思いました(NHKオンデマンドの特選ライブラリーで視聴できます)
原案となっている「漱石の思い出」、また漱石の息子さんや、長女の夫、孫などが残した本もあるみたいなので、それも読んでみたいな、と思いました。
ジャニーズのアイドルが出ているテレビ番組は、あんまり見ることはなかったのですが、ボーカロイド、ニコニコ動画など、新しい歌、音楽を生み出しているジャンルからも幅広く題材として取り入れて、今を俯瞰しようとする試みは、面白いと思いました。
楽曲制作、アレンジについての解説も、初心者に分かりやすい内容になっています。
<BOOK>
「声優道 死ぬまで「声」で食う技術」岩田光央
声優の待遇は本当に厳しいのだなと思いました。作品を作る上で企画も大事ですが、実際に作るのは現場の人間なので、あまりにも安く使い捨てるようなことをしていると、作品の質や、将来的には業界の価値自体も落ちてしまうのではと、素人ながら感じました。演技の技術だけでなく、売り込み力、徹底した自己分析と人脈づくりが大切というのは、他の職業にも言えると思いました。
<OTHER>
「鋤田正義」(写真家)
鋤田正義さんは、40年以上に渡り、デヴィッド・ボウイのジャケット写真を撮り続けた、福岡県直方市出身の写真家です。
日本のミュージシャンでは、
YMO、
沢田研二、
内田裕也、
シーナ & ロケッツ、
MIYAVI、
矢野顕子、
布袋寅泰などの写真を撮っています。
日本、海外のミュージシャン達が、鋤田さんの被写体になることを望んで、「この人なら」と信頼を寄せています。
実物は自然体で飄々としている雰囲気で、淡々と自分の言葉を話す人です。
直方の谷尾美術館で見た、イギー・ポップと鋤田さんが
肩を組んで笑っている写真が、無邪気な子供同士のようで心が和みました。
デヴィッド・ボウイがヒゲを伸ばしたと聞くと、すぐさま飛行機で写真を撮りに向かったり、好奇心旺盛な子供の頃の感覚を、80歳を越えた今もずっと、持ち続けている人だと感じました。
「機械人間オルタ」石黒浩+池上高志(アート)六本木クロッシング
正確にはこの機械人間が学習していく最中の様子を記録した映像が映像作品として展示されていた。人工生命を持つオルタは表情を探るように微妙に動きながら、イルカのような言葉にならない声を出している。そのもどかしい姿がとても尊いものに感じられた。声というか、音に近い声、言葉を持たない声にとても惹かれた。
新宿末廣亭 余一会 「落協会レディース只今参上!」 三遊亭歌る多 他 (落語)
女性の噺家さんだけを集めての特別興行だそうです。先日初めて寄席に行ってきました。でも他に、発表会前に、他にも女性の噺家さんの落語も聞いてみたいな、とちょうど思っていた。