「肩たたき」075

ピョンコ節の曲で、甘いスキップ(3連符のリズムでのスキップ)で歌うのが本来の形のようですが、楽譜通りに8分音符の羅列で聞くことが多いようです。4小節2個が一組で、5組からなっていて、うっかりすると有節歌曲のように記憶違いをしてしまいそうな作りになっています。
各組の後半は、すべて、歌詞が「タントン、タントン、タントントン」なのに、音型は、1組目と4組目、2組目と5組目が同じで、3組目は「タントン、タントン、」が2組,5組の1オクターブ下になっています。
各組の前半は、「かあさん」で始まる1,2,5組は、「かあさん」以外はすべて違う音型です。また、3,4組も、第二音で始まること以外はすべて違います。このように、よく見るとあまり似ていない気がする5個の組ですが、1~4組の前半は、すべて属音で終わっています。また、各組の後半のうしろ半分の「タントントン」も、すべて同じ音型です。
暗譜をするには、とてもトラップの多い曲なので、楽譜をよく見て、違うメロディにならないように、注意深く取り組みましょう。([E:#x266D]Ξ)

大きなくくりとしては文章を歌っている箇所と「タントン タントン タントン トン」の箇所はフレーズの作り方を変えることが大事ですね。文章の箇所はあくまでもレガートを中心に歌っていく、しかしタントンの箇所はそれぞれの歌手がどのような肩たたきをイメージするかで変わってくるかもしれません。
小さい子供がお母さんの肩をたたいている様子ならば軽く跳ねてリズミックに歌うといいでしょう。ある程度の年齢の方が高齢の母親の肩をほぐしてあげている歌なら、
また印象が変わってくると思います。
歌詞のほとんどをひらがなで書いてあります。童謡集の中の一曲ですから子供むけだとは思うのです。いろんな年代の方にそれぞれの情景を浮かべて歌ってほしい曲です。
微妙にメロディの違う歌が5番まであります。それぞれのメロディをよく考えて歌うとよいでしょう。全体的に真剣な歌ではないので声の為にはしっかり歌ってもよいとは思いますがどこか軽やかさが常にあるといいと思います。([E:#x266D]Σ)

「タントン」という肩をたたく様子を表した歌詞が非常に印象的です。全体的に音域はやや低めで高くないので、音域を無理せず歌う曲として使えると思います。
前半の「かあさん おかたを たたきましょう」の部分は比較的低い音域ですので、無理せず、大きな声で歌うというよりも、お母さんを労うような気持ちで歌うといいと思います。「かあさん」で呼びかけて、「おかたをたたきましょう」で、純粋な子供の心で労うようなつもりで歌うといいと思います。「タン トン タン トン タン トン トン」は、楽しい気持ちを込めながらも、はね過ぎないで、大きなフレージングの中で処理ができると、きれいに歌いやすくなると思います。
次の「かあさん」も呼びかけるようイメージと、「しらががありますね」の部分で、何か見つけたようなイメージで歌うといいでしょう。それが、その前の「かあさん」からイメージできると、より効果的にできると思います。「おえんがわには ひがいっぱい」からは、楽しい気持ちやうれしい気持ちを込めて、どんどんたっぷり歌うように心がけましょう。([E:#x266D]Я)

お母さんの肩をたたく様子が描かれている曲ですね。きっと誰もが歌ったことのある曲ではないでしょうか。全体的には明るく元気に歌うといいと思います。また、楽譜冒頭に「はずみをつけて」と書かれていますので、適宜はずみをつけながら歌えるといいと思います。
特にはずみをつけたほうがいいと思う場所は、「タントンタントンタントントン」の部分です。実際に肩たたきをしている様子を思い浮かべながら歌うといいと思います。それ以外の八分音符で書かれているような部分、例えば、「おかたをたたきましょう」や「しらががありますね」、「おえんがわにはひがいっぱい」の部分などははずむよりも、どちらかというとたっぷり滑らかに歌うことを心掛けるといいと思います。これらの部分がはずみすぎてしまうと、まず、言葉が聞き取りにくくなります。また、歌詞の内容とはずむ表現の歌唱があっているとは思えず、全体を通して音楽的に違和感があります。
元気に歌ってもらいたいのですが、曲と歌詞の内容が結び付くように心がけましょう。そして、子供のような純粋な気持ちで楽しく歌うようにしましょう。([E:#x266D]Я)