No.329

<CD・DVD・TV・MOVIE>

 

「Ornella Vanoni」

まだ聞き始めたばかりで、イタリア語もわからないですが、初めて聞いたときにいい声だなと思いました。

 

「Lyla」Oasis

Oasisは兄のNoel Gallagherと弟のLiam Gallagherを中心としたバンドでメインボーカルはLiamですが、曲によってはNoelが歌うこともあります。

声という面では兄のNoelの方が音域も広く、声も安定しています。

ただ、聴いている側からするとやはりLiamが歌う方が良い曲があります。

Lylaというロックテイストの曲はLiamが歌っているのですが、兄のヴァージョンを聴いたとき上手いのですが物足りなさを感じました。

声質によって合う曲、合わない曲があることを改めて認識しました。

ヴォーカルが曲に与える影響を強く感じました。

 

「氷の男 炎の男」

ウインブルドン5連覇をかけたボルグとそれに挑むマッケンローの1980年の実話。アスリートの、感情コントロール、自己管理能力、周りの支え、とライブ活動に通じるものがあり、興味深かった。

 

「RENT」ブロードウェイミュージカル

多数の出演者それぞれが、発声、歌ともに、すばらしかった。発音も言葉もわかりやすかったのだが、英語ものは日本語字幕を追っかけなければならず、それが大変、且つもったいない。

 

「バケモノの子」アニメ映画作品

ストーリーや絵も本当に素晴らしかったですが、俳優さんたちの声の表現力に圧倒されました。

 

この世界の片隅に片渕須直監督

登場人物たちは、環境に流されつつも、その中で適応して、納得して生きていこうと努力し、工夫しています。どうでもいい人生などないのだなと思えました。3回見て、原作漫画も読みましたが、まだわかっていない部分があると思うのでまた見たいと思っています。

 

<BOOK>

 

「神田松之丞 講談入門」(神田松之丞・著)

レッスン前に紀伊國屋書店新宿本店に立ち寄った際、偶然見つけた本です。

以前、ことばのレッスンの題材に講談など良さそうだなと思い、書店で講談に関する本を探しても見つからなかったことがありました。落語や歌舞伎に較べても関連書籍の数は圧倒的に少なく、講談とは何かという基本さえ解らずに、空しく月日を過ごしておりました。

本書はそんな講談の基礎知識を知りたい人にとってはまたとない幸運であると確信します。

Q&A方式による基礎知識の解説から、いくつかの著者自身の持ちネタ紹介と見所聴き所の解説など、これから読み進んでゆくのが楽しみです!

 

 

セロ弾きのゴーシュ宮沢賢治 

何度読んでも新しい発見がある。我が家に住み着いている二匹の猫たちも、一匹は発声と呼吸法を、もう一匹はしっぽでリズムを、鴬はメロディを教えてくれているような気がする。

 

「英語耳ボイトレ」松澤喜好 福島英 アスキーメディアワークス 実践編をトレーニングしてみようと。

 

「キラキラ共和国」小川糸 

鎌倉を舞台にした「ツバキ文具店」の続編。本筋とは関係のないところで、実は鎌倉は「百足王国」という一節にくぎ付け。憧れの鎌倉暮らしだったが、ものごとには必ず負の側面があると気づいた。

 

<OTHER>

 

「ラベイユ(はちみつ専門店)」

本店は荻窪ですが、いくつかの百貨店も店舗があります

とにかくいろんな種類のはちみつがあって、試食させてくれるので、行くだけでも楽しいです。自分用にはちょっとお高いのですが、たまになら、もしくは、ギフト用に。以前贈り物にしたらとても喜んでもらえました。

お手頃価格のキャンディもあります。

 

「今、最も話題になっている女優 新垣結衣さん(愛称:ガッキー)」

自分は最近、ユーチューブ動画で「リアルで性格の良い芸能人」とか「実は性格の悪い芸能人」という話題の動画を数本観ましたが、「性格の良い芸能人」で、今最も人気がある「国民的女優」と呼ばれているのが、ガッキーこと新垣結衣さんです。

代表的な出演作品に「逃げるは恥だが役に立つ」、「コードブルー~ドクターヘリ緊急救命」で、「コードブルー」は今年には映画版まで上映されました。

「コードブルー」でのガッキーの役どころは救命隊のリーダーを務める女性隊員ですが、撮影現場で共演者と和気あいあいの雰囲気を大切にするのはもちろん、私生活でも女性共演者(比嘉愛未さんと戸田恵梨香さん)同士の連帯感を深めるため、女子会を定期的に開いたり、一緒に東京ディズニーランドに出掛けたりしているそうです。

一方では、待ち時間中に悪ふざけをしている男性共演者の行為が周囲の迷惑になると気付くなり、「そういうこと、マジでやめて!」と厳しく叱責するなど、リアルでリーダーの責任を冷静かつ誠実に果たし続けているそうです。

このように、仲間を大切にするガッキーですが、その裏では大変な倹約家でもあり、物持ちが良く、10年以上前に買った洋服を今も大切に来ているとのことで、バラエティ番組で明かされた時には共演者が皆一同に驚いていました。

そんなガッキーにも”黒歴史”があるそうで、過去には歌手としてCDを発売したものの全然売れなかったという苦い思い出もあるようで、その苦労を乗り越えて今のガッキーがあるのだろうと思いました。

以上のような良いところも苦い過去も、全てを受け入れ、ありのままを曝け出して素直に仕事に打ち込む。

みんな、そんなガッキーが大好きなのです。

 

ちびまる子ちゃん」作者 さくらももこさん逝く

まず、訃報を聞いてさくらさんが自分と同い年であったことに驚きました。

もう一つ感じたことは、さくらさんが「まる子」役の声優TARAKOさんにとって家族同然の存在であったことです。それだけさくらさんの死は大きな衝撃と悲しみを与えました。

未だに信じられないと同時に、まるちゃんのあのほんわかとした語りがもう聞けなくなってしまったことが堪らなく寂しく感じました。

 

「怖いお姑を演じ続けたベテラン女優 菅井きんさん逝く」

「ムコどの!」の台詞で、ハードボイルド時代劇「必殺仕事人」シリーズにコミカルな花を添えていた名女優として知られ、藤田まことさん扮する「ムコどの」中村主水に対するイビリでは一言ごとに声の大きさやトーンがヒートアップしてゆくところがミュージカルのように面白く聞こえたものでした。

その他にも様々な老け役で独特の人物描写を手がけ、叙勲も受けるほどの実績を残しました。

訃報を知ったとき、また一人、日本のおふくろさんが去って行った、そんな気がしました。

 

「愛国の名優 津川雅彦さん逝く」

愛妻、朝丘雪路さんを4月に亡くしてから約3か月にして、後を追うようにこの世を去ったことが、夫婦の絆の強さをより一層感じさせたように思います。

父の沢村国太郎さん、父方の叔父の加東大介さん、母方の叔父のマキノ雅弘監督、兄の長門裕之さんを家族、親族に持つ役者の家で、相当なプレッシャーを受けて育ったと考えられます。特に、「実力で自分の仕事を取らなければ生きてゆけない」という役者の厳しさを兄、長門裕之さんから容赦なく叩き込まれたばかりか、若いころには「兄貴よりも芝居が下手だ」と不評を買い、不遇な時代を経験しました。

父方の叔母、沢村貞子さんから「あなたは顔が良い分、余程芝居が上手くなければ相手にされない!」と諭され、心機一転、いろんな役に挑戦しました。時には悪役、時には三枚目、またあるときには大衆演劇を観に行ったりして、新境地を開拓するために猛勉強をしたそうです。

時代劇で津川さんが徳川家康を演じたことは、自分が知っているだけでも5回あるほどのはまり役。しかも同じ役者が演じる同じ人物でも、作品ごとに位置づけが違えば、全くの別人のように演じていたのが凄いと思います。

また、晩年は愛国者として政治論壇にも参加し、「国を思ってどこが悪い」、「拉致被害者は全員帰還させよ!」などの名言を残しています。

後に残された我々日本人がどのように志を受け継いでゆくのか、津川さんは今も草葉の陰で眼を鋭く光らせて厳しく見守っているように思います。