「花(すべての人の心に花を)」 007

最初にmfと書いてあるとおり快活に歌い始めましょう。楽譜に書いてある強弱記号にそって歌っていくとそのまま良い音楽になっているので、楽譜に忠実に歌うように心がけてください。7小節などは低い音からのアルペジオなので支えと息の流れを常に意識してトレーニングしていきましょう。女性だと地声とファルセットの境を行くので、歌いづらいかもしれませんがよい練習だと思ってトレーニングしてください。
最後から6小節は音が高いうえにイ母音なので音が詰まりやすくなっています。男性はしっかりとジラーレして歌う訓練をしましょう。女性の場合はなるべくジラーレしたほうがよいのですが少しアっぽく開いて歌ってもかまわないと思います。(♭Σ)

 

出だしが「一点ハ」で、音域が低いところから始まります。この音を出そうとしすぎて力んでしまうと逆に出にくくなりますので、注意しましょう。このような低い曲を歌う上で大切なのは、「力まないこと」、「胸に声の振動を感じられるように発声すること」です。低い音で「声を出そう」と思うと、無意識でも力んでしまいます。大きな声を出そうと思わなくて良いので、胸の辺りから真っ直ぐに滑らかに声が出るようなイメージを持つと良いと思います。
この曲の難しいところは、4小節ごとに、低音域と高音域が繰り返されることです。
最初の4小節は低音域のみですが、次の4小節は高音域になります。この時、高音域の4小節は、低音域の反動で軽く高く出そうとすると、喉が上がりやすく、浮いた薄っぺらい声になりやすくなります。この状態では、声を出していても苦しくなるばかりです。低音域と同様に、胸の辺りから滑らかに歌うことと同時に口の中を縦に広く、ややあくびのように使いながら発声すると、改善されていくと思います。
特にサビの辺りで、苦しくならないためには、このようなテクニックを身に付けることが必要です。(♭Я)