「時代」 026

これは、トレーニングにとてもよい課題だと思います。声を聞かせるということと発音の訓練には特によいと思います。この歌は日本のポップスには珍しく言葉一つ一つの音の長さが長めに書かれています。
最近のJポップは声を聞かせるというよりはリズムを聞かせる傾向が強く結果声が弱くても歌えてしまう曲ばかりです。この「時代」という曲はそういう意味ではちょっと難しく感じる曲だと思います。
Aメロなどは声をリズムと発音を立てすぎると子供歌のように幼くなってしまうので、レガートに滑らかに歌うことを意識なさるとよいと思います。こんな長いメロディで言葉を立てすぎることも幼く聞こえてしまう要因なので注意しましょう。
この曲は2小節が一つと考えてただ声と息を流していくというイメージの方が聞き手には聞きやすい曲だと思います。自分の力いっぱいに歌う曲ではないですね。曲の美しさを伝えるために歌うとよいと思います。(♭Σ)

言葉を一つ一つ喋ろうとせずに、できるだけ滑らかさを意識しましょう。まず、冒頭の「いまはこーんーなーにかなーしくてー」を1フレーズだと思って、このフレーズをたっぷり朗々と歌うように心がけましょう。「なみーだーもーかーれーはてーてー」も音は下降して行きますが、「音が低くなってきた」と思わずに、引き続き朗々と歌ってください。「もうーにどとーえがおにーはー」の部分は「低い音と思って構えず」遠くに焦点をあてて、滑らか且つ丁寧に歌いましょう。「なれそうもーないーけーどー」は徐々に加速して行くようにエネルギーを使いましょう。
「そんなーじだいもーあーったねとー」は、音は低いですが、丁寧に、滑らかに朗々と歌いましょう。低いと思った瞬間に、声が出し難くなってしまうと思います。特に「あーったねと」の「た」は低い「ソ」の音ですが、この音だけを低く意識しすぎず、どんどん流して行くように歌いましょう。「いつかーはなせるーひがーくるわー」も同様です。その後の「あんなーじだいもーあーったねとー」「きっとーわらってーはなーせるわー」も同様です。とにかく滑らかに押さえつけずに朗々と歌ってください。
「だからーきょうーはーくよくよしないでー」「今日のーかぜーにーふかーれましょーうー」も「」でくくった部分をひとつのフレーズだと思って、フレーズ感を大事に歌いましょう。
「まわるーまーわーるーよじだいーはまわるー」からは、今までよりさらに朗々と歌い「よろーこびーかなしみくりかえーしー」でさらに増し、「きょうはーわーかれーたーこいーびとたちーもー」を最もエネルギーたっぷりに朗々と歌い、「うまれかわってーめぐりあーうよー」までそのエネルギーを保ったまま歌いましょう。
そこに歌詞の内容がプラスされると、より魅力的になると思います。
(♭Я)