No.265

<CD>

 

スピッツ

初期のころから聴いてみると、曲作りが非常に自由にできています。洋楽しか聴かない人も、スピッツにははまったりすることもあるそうです。

 

「 STAIRWAY TO HEAVEN」LED ZEPPELIN

リコーダーが効果的に入り、楽器やヴォーカルすべてのパートがとても美しい曲です。特にギターソロが神がかったメロディです。このヴォーカリストは後々声が出づらくなってしまったらしいですが、バンドでここまで優れたものを残せたならそれはそれで正解なのだろうと思います。

フライングゲット」GILLE
圧倒的な歌唱力で、YouTubeでもその他の曲とともに様々なカバー曲を公開しています。

 

長渕剛「未来」(NHK土曜ドラマ「島の先生」主題歌)

自分は以前から、長渕さんのファンクラブに入っており、蔭で長渕さんを「アニキ」と読んでますが、久しぶりに「アニキ」の新曲に泣けました。

仲間由紀恵さん主演のドラマの主題歌としてリリースされた曲で、辛い過去を、明るい未来へのエネルギーに変えて、一緒に生きてゆこうというテーマです。

人は独りでは生きてゆけない。でも、一緒に生きてゆくなら、昨日までの悲しみも、明日からの幸せを作り出す力に変えられる。

歌い手の使命の一つに、歌を聴いてくれる人と希望を共有し、共に生きてゆくことがあると思います。
本当は、この歌がランキングで何位に入ったとか、CDが何枚売れたか、などではなく、どれだけ多くの聴き手に伝わるものがあったか、それこそが大切だと思います。
この歌を、自分でも歌ってみたい。でも、その前に、言葉として人に伝えることができるようになりたい。

一度、歌詞だけでも読んでみたい。

この歌で自分が「泣けるほど」感動したことを、伝えられるように読めたら、そう思っています。

 

<DVD・CINEMA・TV>

 

「くちづけ」映画

障害者をすぐそばでみていたことのある人からみれば不満点があるとは思いますが、内容自体は本当の彼らの姿を描いたものだった思います。

 

「100分de名著」TV

確かに100分では無理がありダイジェストでありサーッと通りすぎて行くだけになってしまいます。

しかし昔、苦労して読んだ書物の復習になり、そういう意味だったのかと今頃になってわかったりします。最近ではフランクル「夜と霧」・夏目漱石「こころ」・「老子」・トルストイ戦争と平和」。「老子」は読んだことがありませんでした。

4回目の最後の日に「朗読ダイエット」のドリアン助川さんがゲストでしたので興味深く拝見しました。お名前は知っていたのですが作詞家で詩人のドリアンさんはこざっぱりした爽やかな方でした。カルチャーでも「老子」の講師をなさっているそうです。「天才バカボン」の漫画を例にあげ「無理は無駄なのだ」見せかけの行為はするなと。

大自然のリズムと呼吸を合わすということ等老子の言わんとすることをわかりやすく教えて下さいました。ですからこの部分に関しては印象深く記憶に残りそうです。

 

<本>

 

「音楽の基礎」芥川也寸志  著

音楽の知識がほとんど無い私でしたが、音楽の入門書として最適でした。静寂は音楽の基礎であるという所から入るのも新鮮でした。途中、難しいところもありましたが、次は楽典を読もうと思わせてくれた良書でした。

 

宮本武蔵五輪書」 水の巻「「兵法の身なりの事」」

ここには、武道(兵法)における姿勢の基本が記されていますが、その中でも発声、発音にも役立つポイントを列挙してみました。
(1)鼻筋を真っ直ぐにする。(息の通り道)

(2)下顎(おとがい)を少し前に出す。
(3)首の後ろの筋をまっすぐ伸ばす。

(4)両肩を下げて背筋をゆったりとくつろがせる。

(5)腰が引けぬように腹を張る。

武蔵先生はこれらを「常の身」(普段の姿勢)とすべしと指摘されています。

結論は、体の各部分が水のように柔らかく流れていることが基本ということです。

 

<EVENT・その他>

 

NHK WORLD 」(インターネットストリーミング放送)

「世界の中の日本」、「英語を話す」という2つのことが分かる番組。日本が世界に向けてアピールしたい文化的、政治的なこと、世界の中での日本のポジションが分かり面白い。日本国内向けの放送には無い魅力だと思う。また、放送ではネイティブ、非ネイティブの人々が話す英語に触れることが出来る。ネイティブのアナウンサーやリポーターの人をとても深い位置で話しており、聴いていて心地よい。さらに、眉を上げるなど日本人があまりしない表情をよく見る。この辺りも発声のヒントになるかもしれない。非ネイティブの人からも学べることがある。英会話では発音や深い位置で話すことより、リズムがとても重要だと言うことである。放送に登場する様々な国の非ネイティブの人は、発音が悪くとも言いよどむことが少ない。意味の切れ目で呼吸し、リズムよく話すことの重要性を感じることができる。

PC、タブレット端末、スマートフォンで無料で観る事が出来るのでお勧めです。

 

吉田美奈子・TRMキャラバンツアー/ブースアレイジャパン」

吉田美奈子は口の奥で言葉を言っていると感じます。声を出しているというより、体の中で声を消化しているような歌い方と、前に声を押し出しているような歌い方と両方を使っている気がしました。歌っているというより、声で音楽を作っていく感じでした。

 

素敵な音信だなぁと思いました。7年毎週通って、最初の2年は毎日一流アーティストのCDを大音量で聴いて、「一生分ぐらい一流の歌を聴き一生分ぐらい感動した」。「古びたモノクロ写真が突然カラーに変わり、動き出すかのように、その歌の生命力、躍動が、目に見え始める」、これってすごいことだし、こういう言葉にできるところが素敵です。7年通い続けた最大の収穫は「一流の歌、そして音声表現の深さ、素晴らしさをそれまで以上に味わうことができたこと」。「音楽という、盲目になりがちな分野に関わりつつも、現状について考え、世の中を、自らを疑い続ける機会を与えてもらったこと」。そのように肯定できるのは実りある時間を過ごされたのだとわかります。そして、音楽という手段の向こうに描いていた目的について、ギリギリの場所とタイミングで見極め、海外の企業で働いている現状を、研究所らしい一つの出口ととらえているHRさんに拍手を送ります。先輩の音信は励みになります。かなり年上の後輩ですが、頑張ろうと思います。

 

「日本料理みゆき」(懐石料理)目白

椿山荘内の懐石料理店。オーダーブッフェで利用したけれど、注文後に調理されて提供される形式なのでどれもできたてで美味しい。懐石料理店らしく、一品一品は上品で繊細な造りのものが多い。個人的に一番好きだったのは米茄子のしぎ炊き。鉄板焼や握り寿司のメニューもあるが、そういったメインよりも副菜の方が手が込んでいて美味しいかも。

30品ということでブッフェとしては品数は多くないけれど、ハズレの品がないので物足りなさは感じなかった。 

 

「ビストロ ド エル」(フランス料理)中目黒

中目黒のフランス料理店。夫婦で営んでいる様子の小ぢんまりとした店。王道のフレンチコースを堅苦しくないお店で、という感じ。フランス料理自体あまり詳しくないので、目新しいものが多かった。エイの頬肉だとか、様々な野菜・果物のジュレなど。色鮮やかなソースを使った料理が続き、料理の盛り込みもお皿そのものも綺麗。料理も普通に美味しかったけれど、それ以上にケーキと生キャラメルがやたら美味しかった印象。ただ、サービスしてくださる女性の方に愛想がなく、お料理を説明してくれる声も小さく聞き取れなかった点が残念だった。

 

「サルヴァトーレクオモ」(イタリア料理)御成門

愛宕のイタリアン。高級イタリアンということもあり、イタリア料理は頻繁に目にしているものなのに初見の品が多い。前菜の大山地鶏の白レバーブリュレは衝撃的に美味しかった。さらに、前菜で上がったハードルをその後も裏切らない。ピザ・パスタ&リゾット・魚・口直し・肉・デザートと続くが、どれも凄く美味しい。デザートで出てきたマカロンは、それまで美味しさがわからなくて好きではないお菓子だったけれど、美味しいマカロンを食べたことがなかっただけだと分かった。辻口パティシエが作ったものらしく、同じ品でも作る人間の力量によって別物になるという当然のことを実感する。

唯一、気にかかる点は単価が高く感じたこと。眺望もよかったし、立地やサービス代が付加されているのだろうし、料理も抜群に美味しいので、それでコストパフォーマンスに納得できないのは、店に何かが足りないのではなく単にこちらが貧乏性で、高級店に慣れていないだけかもしれない。