おすすめアーティスト・作品 No.384

「TAR ター」(映画)

女性ながら一流オーケストラの指揮者として頂点を極めた主人公。私が想像していた映画とは違ったのですが、人間は権力を手にすると堕落してしまうものかと改めて感じました。

名声を失った主人公がタイの決して恵まれた環境ではない場所で指揮をしながらも、純粋に音楽を楽しんでいる姿に何事も楽しむことが原点だと感じました。

 

「The Voice」(オーディション番組)

今年日本で初めて開催されたそうで、ちょっと見てました。

アメリカとのレベルの差が凄まじく感じました。

そしてふと、何故(平均的に)アメリカ人の方が上手なのだろうと考えてました。

あと、選曲の重要さを再度思い知らされました。

 

「密やかな結晶」小川洋子(本)

私の大好きな小川洋子さんの小説。いつもは読んでいてホッとするのですが、この小説は怖かったです。1つずつ様々なものが消滅し、最後は人間の体の一部も消滅していく。一度消滅すると人々はそれについての記憶がなくなる。消滅に抵抗する人は秘密警察に連れて行かれてしまう。

私たちも日々何も考えずに生きていると、知らないうちに大切なものを失い、それがあったことすら忘れてしまうという警告かと思うとドキッとしました。

 

「夢と金」西野亮廣(本)

「夢を叶えるにはお金が要る。」

「お金が尽きると夢が尽きる。」

そう語るのは、お笑いコンビ「キングコング」の片割れを務める芸人であり、絵本作家でもあり、イベントプランナーでもある西野亮廣さん。

夢とお金の関係を綺麗事なしで説明してくれます。

商売をする際に「お客さん」を大きく分けると、お金に余裕のないお客さん(一般層)と、余裕のあるお客さん(富裕層)に分かれるが、一般層に買ってもらいたいのならば、富裕層を取り込み、富裕層向けの高額商品と一般層向けのお手頃商品でラインナップを組むことが大切。

お金は、お金の使い道をしっかり考えている人のところに集まるもの。

「高性能のサービス」や「完璧なサービス」よりも、「惚れさせてくれるサービス」をお客さんは求めている。

「顧客」は完成された商品を気に入ったときに買ってくれるだけだが、「ファン」は商品の完成度が低くてもこれから成長しようとする人を末永く応援してくれる。

「顧客よりもファンを増やし、大切にせよ」というのが西野さんの持論。

自分はある日の夜、寝付きを良くしようとこの本を開いてみましたが、あまりに面白いことが書いてあるので興奮してしまい、却って深夜3時ごろまで眠れなくなってしまいましたが、歴史上の人物や有名人のエピソードにも通ずるところに気付き、楽しく読めました。

今後の自分の起業テーマを考える上でも、有力なヒントになりそうです。