<CD>
「ヴォイス」中本マリ
英語がとても自然に耳に流れ込んで来るので、本当に日本人?と思いました。曲の締め方というか、最後の声の使い方がとても丁寧です。演奏と歌とのバランスが良く、バックミュージシャンが楽しんで演奏しているのが感じられます。
「フランク・シナトラ/My funny Valentine」恋人の欠点を愛しく思い、そのままの君でいいよ、という温かい気持ちが伝わってきます。
「SENTIMENTAL ALIBI」Paul Shimomoto
柔らかく、優しい声です。
喜劇映画「ホラ吹き太閤記」主題歌 「黙って俺についてこい」 作詞:青島幸雄 作曲:萩原哲晶 唄:植木等
植木さん扮する木下藤吉郎(後の豊臣秀吉)が、映画のオープニングでは風来坊の行商人姿で、エンディングでは軍勢を従えた侍大将姿で唄っていました。
後には「必殺」の現代版ともいうべきTVドラマ「ザ・ハングマン」のエンディングテーマとして俳優の火野正平さんが、またTVアニメ「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(通称「こち亀」)のオープニングテーマとして演歌歌手の天童よしみさんが唄っていました。
1番の歌い出しは「銭のない奴ア俺んとこへ来い、俺もないけど心配すんな」と、2番の歌い出しは「彼女のない奴ア(以下同文)」と、3番の歌い出しは「仕事のない奴ア(以下同文)」という具合に、男性にとっては深刻な問題ばかりを織り交ぜておいて「心配ご無用」と言わんばかりにあっけらかんと唄い、しかも、 末尾はいずれも「そのうち何とか、なーるだーろーおー」で勝手に締めくくってしまう。
調子のいいこと言うな、と怒りたくなってしまいそうだが、冷静に考えると世間なんてそんなものかも知れない。
映画の中の木下藤吉郎がそうであるように、自分の目的がハッキリわかっていて、そのためにすべきこともわかったら、後は他人が何と言おうと断固として実行するからこそ、「そのうち何とかなって」しまう。
昔も今も、特に日本人は、目的もすべきこともわかっているのに、周囲の目を気にして行動に移せない人が多い。それも、政治家や企業経営者のような重要なポストについている人々までもがこの体たらく。あー勿体ない!
わかっているなら、とにかく動いてみよう。初めは怪訝そうな目で見られたっていいじゃないか。最後に結果が出ればついてきてくれる人も出てくる。
この歌の最後の台詞「わかっとるね、わかっとるわかっとる。わかったら黙って俺についてこい!」
そうです。自分を信じて、素直に自分の心についてゆきましょう!
結果は、黙って自分についてきてくれますから。
<DVD・CINEMA・TV>
「ディア ハンター 」
ギター曲が有名ですが、映画そのものも素晴らしい。でも重たい内容。
「NHKでサザンオールスターズのライブ番組」
新曲は社会的なテーマの曲らしい。技術があるだけでなく、色んな事を吸収して、自分なりの意見を持たないと良い音楽にはならないと思った。
<EVENT・その他>
「人々の悲しみに寄り添い続けた「怨歌」歌手、藤圭子さん逝く」*
可憐な美貌からは想像もつかない、ドスの利いた、それでいてたまらなく悲しげな歌声。日本の歌謡曲の中に「演歌」という、当時としては新しいジャンルを産み出した草分け的な存在として活躍した歌手であり、また若年層からは人気ポップス歌手宇多田ヒカルさんの母として知られ、その活躍は間違いなく芸能界に大きな貢献をしていました。
しかし、私生活は少女時代から最期にいたるまで、幸せとは縁遠いものだったといわれ、そんな前半生を歌にしたのがヒット曲「圭子の夢は夜ひらく」であったといいます。
少女時代から孤独で悲しみに耐えてきた分、歌の中身も高度成長の繁栄から取り残された人々の悲しみに寄り添ったものであり、世の中への怨みを歌い上げた「怨歌」として高い評価を受けています。
それでも、「怨歌」を歌い続けるために、彼女は薄幸であり続けなければならなかったのだろうか?そう考えるとやりきれない気分になります。人にはそれぞれ持って生まれた定めがあるとはいえ・・・
せめて来世で、藤圭子さんの夢が幸せとなって花開いてくれることを祈るばかりです。
<店>
「千年葡萄屋(ワインバル)立川」
奥まった通りにあり、知らなければ訪れることはまずないだろうという立地にも関わらず、盛況。人気の秘訣は、どうやらコストパフォーマンスにある。ワインは有名どころではなく、安くて旨い各国のワインを取り揃えているという印象で、ソムリエらしき博識のスタッフさんがいる。ワインのための料理に特化しており、逆に言うとワインを得意としない人にはあまり魅力が感じられない店かもしれない。とはいえ、ふらりと立ち寄るような場所ではないのでワイン好きしか来ないようにも思う。単価は安いけれど、ガランティーヌなどの本格的な料理もあり、手も込んでいるし味も決して薄っぺらくはなかった。大衆料理というにはどれも一手間加わっていて、安価な値段が不思議に感じるお店。
「カスケイドカフェ(ブッフェ)六本木一丁目」
ANAインターコンチネンタルホテル内にあるため施設として綺麗だけれど、料理自体は無難で印象に残らず、個人的にはかなり期待はずれの感があった。特に主役の一つであるはずのローストビーフは硬く、ナイフでもなかなか切れない。出来立てを提供してくれるパスタも、一人前が多すぎてブッフェで出すものとは思えなかった。味も、自宅で作れるものと差がないように思う。生ハムやチーズといった前菜類が充実していて、お酒を飲むにはいいのかもしれないけれど、手を加えたお料理となると、不味くはなくとも普通の味でしかない。今回「○○フェア」のようなものを開催していた時期ではなかったので、人気や評判の理由は特定のフェアにあるのかもしれない。ただ、フェアをしてない時期で地の料理が美味しくないというのはどうかと思う。広告費をかけていたり、あるいは口コミサイトでも評価が高いお店が必ずしも美味しいわけではないということを実感した。