「愛燦燦」 031

レーニング曲としてはとてもすぐれたテキストだと思います。まずは音をつないで歌う必要があることからレガートの訓練にもなりますし高音がないので浮いたところで歌う必要がないので下地をつくるのにはいい訓練だと思います。
レガートに歌うということは一歩間違えれば歌詞が聞き取りづらくなる可能性もあります。この歌は歌詞もとても美しいのでレガートを維持したまま言葉を伝えることにチャレンジしましょう。
まずは自分の声で、感性で歌って言葉をしゃべるトレーニングをしましょう。それがうまくいくようになったら美空ひばりさんの歌をよく聴いてまねしたり取り入れるところはとりいれていきましょう。
名曲ですが決してうまく歌おうとは思わず自分の声で歌うことを忘れてはいけません。(♭Σ)

この曲は、全体的に音域が低いので、各々適切な調性(キー)を選んで歌いましょう。
歌い方のポイントとしては、冒頭の「あめーさんさんとー」の「あめー」の部分を丁寧に、雨が降っている様子を思い浮かべながら歌うように心がけましょう。なお、この「燦燦」という言葉は、本来であれば「陽が燦燦と照っている」などのように、光が鮮やかに照っている様子を表す言葉です。ここでは、雨が燦燦とこの身に落ちてと使われていますので、この詩の内容がどういう情景なのか、思い浮かべながら歌いましょう。「わずかばかりのーうんのわるさをー うらーんだーりーしてー」の部分。皆さんも経験ありませんか?傘を持たずに出かけたら雨に降られて、濡れなければならなくなってしまったような経験。そのときの気持ちを思い出して歌うと、表現がリアルになると思います。その後の「ひーとはーかーなしいー かなしいーものでーすねー」の部分も、傘のない状況で濡れていたら、そんなこと思うこともありますよね。今日はついていないなどという気持ち。その気持ちを歌に乗せて表現してみましょう。「それーでもー かこーたちはー やさしくまつげーにいこーうー」の部分。過去が優しく睫に憩うという状況とは、一体どの様な状況なのでしょう。過去って何でしょう?優しく憩える睫ってどんな睫でしょう。正解はないので、各々の思う状況を想像して歌ってみてください。(♭Я)