「秋桜(コスモス)」 030

この曲の楽譜を見ると「楽譜は絶対ではない」というある方の言葉を思い出します。「楽譜は作曲家が演奏したかったものの一番近い形、もしくはこうしか書けなかった形」
メロディよりも歌詞が勝っているので楽譜ににしてしまうととても複雑なリズムに見えてしまうがこれを正確に歌うととても聴けないのでこの歌は楽譜を見るより音源を聴いたほういいと思います。
私は山口百恵さんはリアルタイムではしりませんが時々テレビなどで流れてくる声はどこか陰影のあるとても大人びた声の印象を受けます。
この曲は現在も多くの歌手がカヴァーしていますが山口百恵さんの印象しか私にはありません。
現在のJポップの路線からいくととても難しい歌です。どこかを注意するというよりも山口百恵さんの歌を聴きこんだ方がいいと思います。あの声の陰影は素晴らしいの一言です。この曲を歌ったのが18~19なのですから昨今のAKBの子達との違いがとてもよくわかる課題だと思います。(♭Σ)

言葉の多い語り口調の歌詞に16分音符が多く使われた細かい音符のメロディーの曲です。細かい音符はブツブツしがちですが、言葉がつながるように滑らかに歌いましょう。「なにげない」からフレーズがアーフタクトで始まっています。気持ちをポツリポツリと語るように歌いましょう。「このごろなみだもろく」はシンコペーションのリズムです。リズムや音程に気をつけながら歌いましょう。「わたしのおさないひのおもいでを」低い音域のフレーズですが声を押さえつけないようにしながら淡々と歌います。「なんどもおなじはなしくりかえす」もシンコペーションのリズムなのでリズムや音程に気をつけながら歌いましょう。「ちいさなこえで」のでーは次のサビ部分に気持ちをつなげる様に歌います。サビの部分は前半8分音符、後半16分音符を2回繰り返されています。8分音符の箇所はしっかりと歌い、16分音符の箇所は優しい気持ちを込めて歌いましょう。(♯μ)

この曲は4分の4拍子でありながら、全体的に16分音符や8分音符などの細かい音符で細かい音符で構成されています。この曲を歌う時に、歌詞を一語一語口を動かしながら歌い過ぎると、非常に歌いにくく、また、曲想が失われてしまうと思います。楽譜を見ると、休符を境に2~3小節で1フレーズが作られています。その1フレーズを一塊にとらえ、できるだけ滑らかに歌う事を心がけましょう。「うすべにのーこすもすがー あきのひのー」の部分を1フレーズにとらえて、情景を思い浮かべながら滑らかに歌うと共に、「あきのひのー」に向かって、小さなクレッシェンドをかけると良いかもしれません。「なにげないーひだまりにー ゆれているー」も同様に、情景を思い浮かべながら滑らかに歌いましょう。
「このごろー なみだー もろくー なったははがー」の部分は、タイで繋がれた音符が多く、リズムが苦手な人にとっては、若干歌いにくい部分かもしれません。苦手な人は、焦らず、じっくり、リズム読みをすることから始めましょう。「パ」などの言葉を用いて、焦らず丁寧に楽譜どおりに「パパパパーパパパー パパパー パーパーパーパパパー」のようなリズム読みの練習を行いましょう。それができるようになったら、歌詞を当てはめて、リズムどおり且つ滑らかに歌う練習を心がけましょう。以後も同様に、リズムが苦手な部分はリズム読みの練習をして、その後、歌詞どおりに滑らかに歌う練習を行いましょう。
「こんな こはるびよーりのー~」は朗々とたっぷりお客さんに聞かせるように歌いましょう。(♭Я)