「ありのままに、自分らしく生きる岡本太郎の言葉80」桑原晃弥(本)
背中を押してくれる本。1フレーズごとに読みやすくなっているので、忙しい中でも少し時間ができたなと思った時に、パラパラと開いて気ままに読んでいます。
「冷めない紅茶」小川洋子(本)
中学の同級生の葬式でK君と再会した主人公はK君夫妻の家にたびたび遊びに行き、とても心地よい時間を過ごす。
しかし、K君夫妻との時間は現実的でなく、不思議なことがおこる。物語のなかではっきりと示されてはいないが、K君夫妻はこの世にいない人たちなのかと思われる描写があり、何か落ち着かない気持ちになりました。
想像力によっていろいろな解釈が出来る不思議な小説でした。
祖母に育てられた主人公だが、その祖母が認知症になり施設に入ることに。認知症の祖母の奇怪な行動を見るうちに、祖母は正常で、異常なのは自分かもしれない、と思うようになる。普段私は自分の側が正しいし普通だ、と思いがちだが実はそうでもないのかもしれないと思えてきた。
「正常と異常、真実と幻想の境界線なんてあやふやで、誰にも決定できるものじゃないんじゃないか」という言葉がとても印象的でした。
「夏川りみのコンサート」
生の声はスマホで聴く声よりとても綺麗で美しかった。トークも含めて、歌手の人はエネルギッシュだなといつも感じる。歌手によってまた曲によってリズムの取り方はちがうが、今回のコンサートでは身体の重心を左右にゆらしながらリズムをとっていた。熱烈なファンもいて、会場は盛り上がった。