「少年時代」 019

理屈抜きに美しい旋律と歌詞で名曲だと思います。 特に歌詞が美しいのでこの言葉を丁寧にきつくなく歌えることが重要だと思います。最近のJポップはリズムを強調しすぎていてテレビの字幕が出ないと何を言っているのかわかりません。是非、メロディが壊れないように流して尚且つ言葉が分かるように歌ってほしいものです。
この曲は4分の4拍子ですがフレーズのおわりの4拍目が四分休符になっていることが多いのでここで丁寧なブレスを吸うことが重要になってきます。旋律の流れを壊さない、このメロディに沿った呼吸ができるといいですね。
・音の段差が激しいのでどうしても喉で音を移動しがちになりますが喉で移動すると音が切れてしまいが美しい旋律が壊れてしまうので息で動けるようになるとよいと思います。(♭Σ)

フレーズの終わり(風あざみ、さまよう、残された、夏模様~)が「タンタタ」という動きのあるリズムが使われているので、あまり重たくならないように歌いましょう。
「夢が覚め 夜の中」身の回りの現状である静かな夜の感じを表すよう、少し静かに歌い、「永い冬が 窓を閉じて
呼びかけたままで」冬という季節の擬人化しているので前の箇所より少し距離を遠くに捉えるような感じで歌いましょう。
「夢はつまり~」冬の澄みきった高い空から、流れ星がキラキラ流れるようなイメージで、「想い出のあとさき」少しゆっくり落ちるような感じで歌いましょう。ハミングは歌いにくかったら、「ウ」で代用しても良いでしょう。
全体的には遠い少年時代の夏休み景色や心の動きを思い出すようなイメージを持って歌いましょう。(♯μ)

最初は単一母音(「オ」など)で歌うことから始めましょう。一つひとつがブツブツ切れないように、2小節を1フレーズに歌うつもりで滑らかに歌えるように練習しましょう。慣れないうちは、「なー/つ/が/すー/ぎー/かぜ/あーざみー」のようになってしまうことが多くあります。一つひとつの音を明確に歌うことは必要なのですが、必要以上に切れないように注意しましょう。滑らかに歌うことは、想像以上に難しいものですが、この歌い方をマスターできるようになると、むしろ歌いやすくなっていきます。そのためにも、心して取り組んでください。
単一の母音である程度うまく滑らかに歌えるようになったら、今度は歌詞を付けるわけですが、最初は歌詞の音読から始めると良いと思います。先ほどの母音の練習で歌っていたときのような滑らかさを持って歌詞を読めるようにしましょう。この作業は大変です。口の形なども変わりやすいので、とても大変だと思いますが、滑らかに読めるように頑張りましょう。
その後、その滑らかさを失わずに、リズムどおりに歌詞を読んでみましょう。滑らかさを失わずにリズムどおりに読むというのは、繰り返し繰り返し行なわなければ身につきません。特に細かい音符の動きなどで滑らかさが失われやすいので、特に練習しましょう。
ここまでやって、ようやく歌っていきます。
最初は歌詞の母音だけを取り出して歌うのが、更なる理想的な勉強方法です。(例えば「なーつがすーぎー かぜあーざみー」は「あーうあうーいーあえあーあみー」のように)。
ここで、これまでの練習で得てきた歌い方を失わないように、滑らかに歌うよう心がけましょう。
細かいリズムや、ちょっとした休符によって、滑らかさというのは失われやすくなります。
このような細かい練習は、まどろっこしく感じるかもしれませんが、このような曲にこそ、ここまでの突き詰めが必要なのです。(♭Я)