「浜辺の歌」 001

出だしが低いこの歌はしっかりと息を吸ってよく下がった喉で歌いださなければいけません。このうたはフレーズがゆったりと少し重ためなのでレガートで歌うのはとても難しいです。よく息をコントロールしてこのフレーズを歌いましょう。
8~10小節は音の跳躍が激しいのと音程も微妙に難しいのでよくトレーニングするようにしましょう。
16小節は言葉のアクセントではないところに音の跳躍があるのでしっかりと身体で支えて声をだしていけるように。しかし情感たっぷりに歌えるようにしましょう。(♭Σ)

 

初めてこの曲に取り掛かる人の多くは、音符一つ一つを突いたような歌い方になることが多いと思います。ですが、その歌い方は非常に効率が悪く、息が続かなくなったり、音程が不鮮明になりやすくなります。
この曲に波を思わせるような細かな伴奏とは裏腹に、歌はできるだけレガート(滑らかに)に歌うことを心がけてください。
練習方法としては、いきなり言葉をつけるのではなく、単一の母音(例えば「オ」)を用いて、口を縦に開くことをキープしながら息の流れを止めないように歌う練習をしましょう。単一の母音で滑らかに歌えるようになってきたら、次は歌詞から母音だけを取り出して母音のみで歌う練習をしてみましょう。口の形があまり変わらない状態で歌えるようになってきたら、ここで初めて歌詞どおりに歌いますが、口の形が変わり過ぎないように、そして滑らかに歌うことを心がけてください。
ある程度自然に歌えるようになってきたら、曲中のダイナミクス(強弱記号)を生かして歌いましょう。特にクレッシェンド・ディミヌエンドは生かして歌えるようになると、息の流れを意識しやすくなりますし、表現の幅も広がります。
そして、「かぜのおとよ くものさまよ」のフレーズは、1番から3番まで同じくこの曲の中で最もレガートになるように歌いましょう。
声が上下動き過ぎずにベタァーと歌えるととても滑らかで美しく、また、歌いやすくなると思います。(♭Я)