「声楽つきオーケストラ曲」バッハ、ベートーヴェン、ブラームス、マーラー
クラシックの声楽曲を聞いてみようかなと思う人も、オペラや歌曲までで、なかなか「声楽つきオーケストラ曲」までには手が伸びないのではないでしょうか。
このような分野ではまずはバッハの「カンタータ」があります。カンタータは本来「歌われるべきもの」とでもいう意味で、歌の曲は何でも「カンタータ」といいます。(これに対してソナタは本来、「楽器で演奏されるべきもの」というほどの意味で、歌のない曲は何でも「ソナタ」といいます。この意味ではこの世にはカンタータ(つまり歌のある曲のこと)とソナタ(つまり歌のない曲のこと)しかありません。)教会カンタータは教会での典礼用に作られた宗教歌曲、合唱曲で、バッハの本領はここにある、という人も多いです。ドイツ語の歌詞であり(ラテン語ではなく)一曲20分程度なので、気軽に聞いてみてもいいでしょう。一方でバッハは世俗カンタータという「教会カンタータ以外のカンタータ」も書いています。これは当時新興の飲み物であったコーヒーのCMソングである「コーヒーカンタータ」など聞いていて楽しいものが多いです。
ベートーヴェンは何より交響曲第9。人類の文化遺産として(好き嫌いはともかく)一度は聞いたり、合唱団の一員として歌ったりしてみてはいかがでしょうか。
ブラームスにも意外に歌の曲が多いです。ドイツレクイエムはとてもよい。また少しマニアックですがシラーの詩に曲をつけた「ネニエ」という小規模な合唱曲もきれいだなと思いました。
マーラー。交響曲1番はもとは歌曲。2番は歌つきの「復活」、そして交響曲第9番として計画された「大地の歌」。これは李白の詩のドイツ語訳にオーケストラ伴奏がつけられています。なんとなく「吹奏楽」的な雰囲気で、マーラー入門として最適だと思います。
「歌心りえ」
最近ネットで話題の人を聞いてみて下さい。
「9つの性格」鈴木秀子(本)
エニアグラムをご存知ですか。
エニアグラムは「すべての人は9つのタイプにわけられる」という考え方です。
血液型占いや占星術の類ではなく、あらゆる時代、地域、民族、性別、年齢に関わりなく、生まれ持った9つの性格パターンはおおよそ均等な割合で存在しているという、古くから検証されてきた説です。オカルティックなきらいもありますが、大切なのはこの説の正誤ではなく、自己と他者は違っていて当たり前なのだという考え方そのものです。
9つの性格パターンを簡単に挙げておきましょう。
(1)完全でありたい人
(2)人の助けになりたい人
(3)成功を追い求める人
(4)特別な存在であろうとする人
(5)知識を得て観察する人
(6)安全を求め慎重に行動する人
(7)楽しさを求め行動する人
(8)強さを求め自己主張する人
(9)調和と平和を願う人
どのタイプが優れている、劣っているということではなく、どのタイプにも等しく長所短所があること、自分にとって相性のいいタイプ、つき合いづらいタイプがあること、読み進めるにつれ、自分や周りの人がどのタイプなのかが見えてきます。
他人は変えられない、ただ理解を深めることは可能だと示唆してくれる一冊です。
他人を許せないと感じる人、劣等感に苛まれている人、職場などで何かを統一しようとしてうまく行かず悩んでいる人、SNSで自分の発信に賛同が得られず面白くないと感じる人にお勧めします。きっと気持ちが楽になり、人付き合いのヒントが得られると思います。
「海と毒薬」遠藤周作(本)
太平洋戦争末期、アメリカ兵捕虜に対する生体解剖実験をめぐる話です。戦争によって思考を停止し、投げやりに生きる人々。権力闘争のために良心に蓋をする医師たち。治る見込みのない病のなか、何とか今日1日生きようともがく患者たち。
大変重い内容で、一度読んだだけでは消化しきれない小説でした。
「呪術廻戦展」芥見下々(展覧会)
呪術廻戦というジャンプの漫画についての展覧会で、原画展ではなく漫画作成の流れや背景アシスタントの紹介、ネームや下書きの展示、〇〇編での作者の考えていた事などが美術館のように展示されていました。
展開が結構大雑把な漫画だと思っていましたが作者は色々たくさん考えた末で描いているんだなと思いました。担当編集者やアシスタント等いろんな人の協力によって作品がつくられていてジャンプで連載するとは凄いことだと感じました。
「箱根ラリック美術館」(美術館)
週末に箱根で美術館巡りをしました。三つ行ったなかで特におすすめなのが、箱根ラリック美術館です。フランスのガラス工芸家ラリックの作品が展示されていましたが、主に香水瓶や宝飾品、インテリアなどがありました。どれも精巧に彫刻がほどこされ、見とれてしまいました。また、セミやバッタなどの昆虫の装飾が意外でした。
「野球中継」
TVやネットで野球中継を観ますが、実況アナウンサーの話し方、語彙力、データや知識と感情豊かに話すバランスなど、プロの技はすごいなと思います。2時間以上、長い休憩もなく話し続け、聴こえづらいとか、噛んだり言い間違いもほとんどなく、どんなトレーニングをしているのか気になります。
「麻布台ヒルズ」
東京を旅行して日本橋や赤坂周辺をまわっていたのですが、麻布台ヒルズは雰囲気がとても良いと思いました。男女共に雑誌に載っているようなおしゃれで綺麗な人がたくさんおり、さらに笑顔で楽しそうな人が多かったです。
幸せなお金持ちの世界だと思いました。