「テルーの唄」 035

音域も低めですし、ゆっくりなテンポなので声のトレーニングにはとてもよい課題だと思います。ましてや前半部分がアカペラなので色んなものが試される一曲だと感じました。
ただ歌詞は歌いづらいといいますか注意しないと聞いて認識しづらい言葉が多いです。例えば「こころを」「このこころ」などは母音が全てオのみなので歌い手が気持ちよく歌っても歌詞が聞こえづらい可能性が高いので注意しましょう。
2006年公開の映画の主題歌ですが8年前と考えると最近という言葉は使いづらいですがこのあたりのポップスの曲からいくと楽譜がシンプルなので歌い手の技量がでる一曲だと思います。
ただ「Mederately slow tempo」「a cappella conespressione」という二つの言葉を見ると前者が英語で後者がイタリア語です。同じ楽譜に二つの言語の指示が書いてあるのもいかがかと思います。余計わかりづらい気がしてしまうのですが。(♭Σ)

ゲド戦記」でおなじみの曲ですね。手島葵が歌ったことで有名になりましたが、女性が歌う曲としては音域が全体的に低く、なおかつテンポがゆっくりですので、無理をせずに自分に合った音域にキーを調節しましょう。曲想は非常に穏やかですので、丁寧に歌うことを心がけるといいと思います。また、2小節を1フレーズで捉えるとフレーズ感がつかみやすくなると思います。なお、冒頭はア・カペラですので伴奏がありません。演奏指示として「acapella con espressione」と書かれています。意味は「表情・情感豊かなア・カペラで」という意味です。音程やリズムが気になるところですが、丁寧かつたっぷり歌うことを心がけましょう。音程やリズムを気にすることは大事なことですが、気にしすぎてしまうと、音楽が消極的に聞こえてしまいます。詞の内容を表現するように丁寧にたっぷり歌ってください。
「こーころをなににたとえようー」の部分は、伴奏部分に「semprelento espressivo」と書かれています。意味は「常に緩やかに表情豊かに」という意味です。より一層丁寧にたっぷりと滑らかに詞の内容を活かして歌うことを心掛けましょう。
全体的に穏やかでゆっくりな曲ですが、ただゆっくり歌っていただけではつまらない歌に聞こえてしまいます。詩の内容を活かして表情豊かに(顔の表情ではなく、音楽的に)演奏することを心がけましょう。(♭Я)