No.271

CD

 

AEROSMITH

このノリは中々日本人には出せないのでは。ロック、バラード、ジャズっぽいものなど色んな曲があるので、引き出しが多いバンドだと思います。

 

「アフター・グロウ」「ブルームーンカーメン・マクレエ

ジャズの歌い手さんですが、聴いているとシャンソン的なものを感じます。もちろん、シャンソンのように語っているわけではありませんが、言葉の運び方というか、情感があるというか。シャンソン歌手もジャズ的なフィーリングが必要と思うので、参考にしたいと思います。

 

 

「旅芸人のバラッド/ラ・ボエーム/長谷川きよし

長谷川きよしからシャンソンのニュアンスを私は感じます。「旅芸人のバラッド」は「僕」という言葉がきれいに成り立っており、「ラ・ボエーム」は自身の訳詞で最後に青春を「なんの意味もない」と言い切ってしまうところに、若さが浮き出たと感じました。

 

DVDCINEMATV

 

利休にたずねよ

最近心境著しい市川海老蔵さんが茶聖「千利休」を演じ父親の市川団十郎さんがお茶の師匠を演じているのが興味深かった。師匠が茶人として芸術的なセンスをも含めて認める場面は演技を認め、これからしっかりやりなさいよと言っているようにも受け取れた。茶人としては表情をあまりあらわにしないだろうがものすごい個性で表情を変えなくても内側から雰囲気がにじみ出てくるところはさすがだ。所作も美しく芸術になっている。切腹するところは歌舞伎役者ならではだろう。しかし、偉くなってからよりは、若い時のやんちゃで放蕩三昧のほうが魅力的だ。クリエイターというか芸術的なプロデューサーの千利休は武士も入り口に刀を置き腰を屈めて入らなければならない小さな茶室を作った。最後は秀吉の思い通りにならないので切腹を命じられ、ひれ伏すのは美しいものだけだという信念を貫き通した強さは、古今東西偉人に共通するものがある。音楽、映像も良かった。

 

かぐや姫の物語高畑勲監督

ジブリが好きで、今回初めて映画館に観に行き、号泣しました。年輩の方がとても多く観に来られていました。スケールが大きい作品だったので、映画館の方が迫力があると思います。何年もかけて出来る作品は、やっぱりすごいなぁ。

 

EVENT・その他>

 

MIWANODAMAP

観てきました。先行発売で最前列のど真ん中という席が偶然当たったにも関わらず仕事で行けなくなり、歯ぎしりしながら泣く泣く知人にゆずりました。

どうしても観たかったので当日券に並ぶこと2時間。ギリギリで立ち見の席を購入。世の中に多くの楽しみがあふれている中こんなに並んでも観たいと思わせるのはすごいことだと思いました。並ぶ私も私ですが…^^

内容は、三輪明宏さんをモチーフにしたオリジナルストーリーとのことで、あの三輪さんのお声や唄は舞台上でどのように表現されるのだろうかなどとても興味がありました。実際にお芝居が始まり、なるほど!こんな風に!ととても楽しませて頂きました。

子どもの頃の長崎でのストーリーや戦争中、戦後という流れの中を主人公MIWAがひたひたと歩く姿を観てなぜか胸が痛かったですがとても勇気をもらいました。

ヨイトマケの唄ではやっぱり涙がでました。歌詞などの素晴らしさはもちろんですが、自分が親に対して持っている感謝の気持ちやその他いろいろな感情が合わさって、涙がでるのだなと。

2階席の一番後ろの立ち見でも、充分に楽しかったです!出演者皆さん素敵でしたが特に井上真央さんのファンになりました。井上さんの舞台をまた観たいです!ふと、また観たいと人に思わせるってすごいことだな…と思いました。

NODAMAPの公式サイトを見ると来年WOWOWOAされるようなので今からとても楽しみです^^

 

 

「ヌキッパ(行かないで)」田中朗 

ピアノを弾きながら、フランス語で歌いつつ、自身の日本語訳も語ってしまう独特の歌い方。「もしあなたが行ってしまったら、などという優しい表現ではない。絶対に行ってくれるな、という強い表現だ。あなたが私から離れていこうとしている、その原因は私にある、私がいつどこで、などくだらないことであなたを責め立てたからだ、あなたが離れていこうとするのは無理もない。私はあなたに贈り物をする、水のない国の奇跡のしずくだ、贈り物はひとつだけではだめだ、何も持っていない私は両手で乾いた土を掘る、いつかあなたが疲れはてて身を休めたいと思った時に身を横たえる穴を掘る。その時あなたは私に感謝するだろう。その時、私はどこにいたらいいか、あなたの連れている犬の影ではどうか、それもだめならあなたの影の影になろう。私は絶対にあなたの前に姿を現すことはない。だから、たったひとつお願いがある。私は大地に張り付いているのだから遠くへは行けない。だからお願いだ。あなたは遠くへ行ってはいけない。」いわゆるシャンソニエで聴く「行かないで」が、ぶっ飛んでしまう、原曲のニュアンスを語る「ヌキッパ」。聴き終わり、すごい世界に連れていかれたと感じました。

 

「マンハッタン 」

Bar AOTETSUとげがなくまろやかで印象に残るマンハッタンだった。オレンジピールなのも印象的。

 

<店>

 

「ごんすけ(懐石)」高尾

うかい亭系列と比べられる高尾にある懐石料理屋、古い村落のような敷地・空間の造り方もそっくりであり、売りは、囲炉裏焼き。個室の中央には囲炉裏が配置され、それを囲む形で席が用意されている。懐石料理を謳ってはいるものの、囲炉裏焼きのコースしかないため、料理を作りこむというよりも如何に新鮮な素材を盛り合わせて出すかという点に力が注がれる。食材の鮮度は良く、自分で焼き加減を調整するのも面白いが、出てくる料理を楽しむのではなく、囲炉裏を囲んで楽しく過ごす時間・空間を提供する店になっている。高尾のうかい亭と同じく、高尾山の名物である麦とろ飯がコースの食事ものとして出てくるが、その美味しさはうかい亭に劣らない。

 

 

「クーカーニョ(フレンチ)」渋谷

店を出るとき、個人的に印象に残っていたのはメイン料理よりもパンだった。もちろんメインのサワラのムニエルも美味しく、かかっていたバターソースも絶品だったが、それもパンにつけることで一層美味しく頂くことができた。おかわり自由のパンは七種類。フルコースでこれだけの種類を用意してくれている店も珍しいものだと思う。フランスパンやミルクパン、トマトパンといったメジャーなものもあれば、両端の尖っている特徴的な形をしたライ麦パンや海藻の練り込んだパンなどもあり、せっかくなので全種類頂いたけれどどれも美味しかった。バターもフランス産の無塩バターを使い、そこに好みで岩塩をふりかけて食べるスタイル。パンにつけるオリーブオイルまでもが複数種類用意されており、パンへのこだわりが窺える。和食がおかずで白米を食べるように、パンを食べるために他の食事がある。フランスのパンは確かに有名だし美味しいけれど、飲食店でそんな感想を持ったのは初めてだった。