ヴォーカルの耳づくりと歌唱の学び方

ブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナーや受講生によるライブラリー

おすすめアーティスト・作品 No.406

「悲しい酒(武道館ライブ)」美空ひばり

レコーディングされたもの、TVで歌われたもの、数多く本人が歌っているが、武道館ライブでの悲しい酒は僕の中では圧巻だ。曲調はマイナーで暗く切なく悲しいイメージだが、歌唱に関しては所々ものすごくエッジが効いておりものすごく鋭い。独特の「タメ」と「バウンド」が随所で出てくるし、暗い曲だからこそ、テンションと鋭さが必要であると理解させられる。おなじみセリフの後は涙しながら歌うのだが、あれだけ自分の内に入っているのに一人よがりにならない。それどころか真に迫った感じになっている。三番では全く感覚が変わり、お客さんへのサービスとして歌いあげている。(僕は2番のリアルな感じの方が好きですが)聞くほどに「おお!こんな所も動かしていたか!!」と発見があり、鑑賞としても、勉強としてもすぐれた作品だ。

 

「翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて」(映画)

東京に虐げられている埼玉県民の闘いを描いた前作の続編です。大阪、京都、神戸に蔑まれている滋賀県民が埼玉と手を組んで闘う話です。コメディというか、くだらない話なのですが、埼玉に住んでいたことがある私には地元ネタなど面白かったです。

国にしろ県や市にしろ、隣り同士が仲良くなるのは難しく、相手より上に立ちたいという気持ちや、おとなしくしているとやられてしまう、という恐れが常に渦巻くものだなぁ、と改めて感じました。

 

「SING SING シンシン」(映画)

演劇をやっていてよかったぁと思えた映画でした。演劇をやっていなかったら分からないような場面が多々ありました。黒人さんたちは、ただ歩くという演劇前の身体起こしの時間も、やはりリズムやノリが違うことを実感しました。文化の違いですね。あれぐらいのテンションで、身体起こしができるように動いてみようと思いました。

 

「劇場版SPY ×FAMILY CODE:white」(映画)

映像と音楽と声優さんの声がとても素晴らしいと思います。

 

神の子どもたちはみな踊る村上春樹(本)

母親が新興宗教の信者である男性は幼い頃から「あなたは神の子どもで特別な存在だ」と言われて育ったが、そのことに疑問を感じ棄教します。その後もずっと宗教や母親、そしてほんとうの父親は誰かについてわだかまりをかかえながら生きています。ただ最後の何かにつかれたように踊るシーンでは彼なりの答えを見つけ、呪縛から解放され自由になったのか、と感じさせられました。

 

「やさしい日本語」庵功雄(本)

仕事の関係で読んだ本です。「やさしい日本語」とは日本に住む外国人が必要な情報を得るための、わかりやすい日本語のことです。阪神淡路大震災をきっかけに研究され、今はNHKのNEWS WEB EASYのニュースでも提供されています。「やさしい日本語」は外国人が日本で生活していくうえで重要だという認識はありましたが、外国人のために日本語を調整する訓練をすることは日本人が自らの日本語運用能力を高める良い機会である、という筆者の考えにハッとさせられました。

 

マクラーレン」(F1のチーム)

数年、F1を配信で観戦しているが、今年はドライバーの入れ替わりが多く、結果を出しているチームのドライバーに2年前から注目していたのですが、調子が良いのでとても嬉しいです。解説の方も話していましたが、ドライバーは技術だけでなく、いかに愛されるか、もポイントとのことで、過酷なレースの後でも笑顔でインタビューや表彰式に参加していて驚きます。表彰式の控え室での様子が配信で観られるのですが、レース直後とは思えないほど、自然でユーモアのある会話が観られるのでとても参考になります。アーティストにもすべての人にも共通の大事なことだと改めて感じました。